鈴木邦男

2015年09月23日14:16【安保法案可決】加藤登紀子「(日本は)世界の大きな流れに逆行」、鈴木邦男「今のは全くアメリカの傭兵だ」、武田砂鉄「これだけ陳腐な言葉が横行した事はなかった」、赤坂真理「ア

TBS【NEWS23】(9/22)、

シリーズ「安保関連法に関する特集。賛成・反対 私の考え」として、

昨日も加藤登紀子、鈴木邦男、武田砂鉄、赤坂真理の4人のコメントを流していたので記録しました

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岸井成格が宣言した「廃案に向けてメディアも声を上げ続けるべき」という路線で、有名人を使った印象操作・世論誘導の一環でしょうけど、

人さし指逆に、反対派が何を恐れて何が問題と思っているのか、安保法案のどこを理解していないのか、どういう思考なのかがよく分かって興味深かったです

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歌手・加藤登紀子氏「絶えずアメリカは戦争してきたわけです。平和の為にという、安全保障の為にという事で。だからその言葉には本当に大きな危険性がありますね。

まさしく今まで、大きな戦争の大火をくぐり抜けた国としてね、その全ての失敗に対して報いる為の可能性を平和憲法の中で持ってきたんです。

だからここでそれを台無しにするっていうのは、とても世界の大きな未来に向かおうとする流れの中で逆行していると思いますね。

この法律そのものも行使される事があるとすると、その度に1つの大論争にならなきゃいけないし、行使される事がないように見守る。それが私達の仕事でしょうね。」

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政治活動家、元一水会顧問・鈴木邦男氏三島由紀夫がいま(今回の安保法制を)聞いたら恐らく反対だと思いますね。

だって、あの時にその"自衛隊はこのままでは魂のない武器庫になってしまう""アメリカの傭兵になってしまう"と。今のは全くアメリカの傭兵だと思いますよ。

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日本は戦争中の事だって反省できていない国なんですから。更にこれから同じような事をやって、僕はもうちょっと不安ですね、それは。

ボクは自衛隊はもちろん支持してますし、日本を守ると。どんな災害があっても自衛隊があるから安心だってありますよね。で、それがその世界に出て外国に出て行ってアメリカと一緒になって戦うというのは、物凄い危ないと思いますね。」

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ライター・武田砂鉄氏「これだけ陳腐な言葉が横行した事は今までなかったと思うんですよね。

特に象徴的なのは「戦争法案」と言った時に対して必ず「レッテル貼り」という言い方をする。逆にですね、野党の側も与党が「これは平和安全法制です」と言う事に対して、それもまた「レッテル貼り」だと言う。

双方がレッテル貼りだという事によって何が生まれるかというと、やはりそればかりを繰り返していると結局は力の強い方、人数が多い方が勝ってしまう。

様々なところから『じゃ対案を出せ』という言葉もある種の紋切語的に出た。僕達は、その安倍政権が"この道しかない"と言っている事に対して、"「何か別の道"を示すという前に、"その道がおかしい"という声をあげている訳なので、

国民1人1人が皮膚感覚として感じた"これはおかしい"という事に対して、やっぱりもうちょっと聞く耳を持たなくてはいけなかったんじゃないかなって思いますね。」

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作家・赤坂真理氏首相や政府与党のやり方が強引だとか、違憲ですらあるかも知れないというのはよく言われるんですけれども、受け取る私達の側にも少し想像力が足りてないのではないかなと思うところがあります。

"戦争法案反対"という言い方は、先の戦争へのアレルギー反応みたいな感じが凄くあって、また戦争出来る国にしないようにっていうような、そういうニュアンスがあって、それはあんまりリアリティーがある言葉ではないなと私自身は感じるんですね。

アメリカがやっている戦争っていうのは、前にあった戦争、日本が今まで参加した事のある戦争とは全く違う、アメリカの対テロ戦争に参加するということで、アメリカが恨まれるように私達も恨まれるっていう事

私達を今まで恨む筋合いが全然なかった人達が私達を恨むようになって、それに対して私達は「いや知らないことだ」っていう風にと申し開きができない。」

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(こうした中、安倍総理は祖父と父の墓前に、安保関連法が成立した事、昨日で第2次安倍政権発足から1000日を迎えたことを報告し、「全力で国政の運営にあたる」と決意を述べたというニュース 略)

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岸井成格氏「そうですねぇ、皆さんの話聞いてても、アメリカに触れてんですよね。これが今度の法案の核心なんですよね。

米軍との関係についてはよくよく聞いてると思うんですけど、「ショー・ザ・フラッグ」それから、「ブーツ・オン・ザ・グラウンド」に続いて第3の段階に入ったというべきだと思いますね。

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(米同時多発テロ後、「ショー・ザ・フラッグ」と言われた日本は、インド洋での多国籍国への海上給油などを行い、イラク戦争後は「ブーツ・オン・ザ・グラウンド」と言われ、自衛隊のイラク派遣を行った。そして今回安保法案成立で次の段階に来たと膳場氏の説明 略)

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岸井成格氏「端的に言いますとね、核心は何かというと、これからは地球上のいつでもどこでも自衛隊は米軍と共に行動して下さいよって事ですよね。

ただ非常に問題なのは、いまアメリカが戦っているのは、みんなテロとか内戦が主流なんですよね。そうなりますとね、国相手というよりも自衛隊員のリスクと同時に日本自身が紛争当事国になるというリスクが高まるという問題があると思うんですよね。」  膳場氏「はい」以上

まっ、Chinaと北朝鮮は可能性があるとしても、もはや国と国との戦争は考えにくい時代で、これからはテロとの戦いが主流というのは同感です。

だとして、テロは9条を拝んでじっとしてれば起こらないとでも思っているんですかね??

自分は巻き込まれなくても、グローバルに活躍している日本人企業戦士達をどうやって助けるんですか?

テロとの戦いは、世界中が一致して対応しなくてはいけないのに、日本日本だけ「お金は出すけど、何も出来ませーん。9条がー」と言って、世界中で命がけでテロとの戦いをしている国はどう思うんでしょう? 協力関係がないのに、イザという時、情報くれたり助けてくれますかね?

そういう視点がすっぽり抜け落ちているように感じました。

他国の犠牲の上の平和をお金で買ったと思われたから、アメリカはじめ欧米に「ショー・ザ・フラッグ」「ブーツ・オン・ザ・グラウンド」と言われたんだと思いますよ。

もう1国だけで国を守れなくなってる時代だという事をよく考えてほしいです。

人さし指そもそもアメリカ本位の戦争には巻き込まれません。新3要件に当てはまる場合のみで、まずないと思います。

《「集団的自衛権」ホルムズ海峡"機雷除去"の必要性は!? 浦川アナの解説と佐藤正久議員の大きな認識の違い 【おはよう朝日です】》2014年07月15日

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しかも国会承認も無ければならないのに、これからは地球上のいつでもどこでも自衛隊は米軍と共に行動なんかできるわけがない。

まして、国民世論がこんな状態なんだから(苦笑) あり得ませんよね

いみじくも一昨日、ケントさんがアメリカからの視点でコメントしていたので紹介します右

【安保法案可決】大橋巨泉「解散したら国民は報復する」、ケント・ギルバート「アメリカが日・韓の戦争に巻き込まれる」園子温「いまは戦争前夜・戦前。アクションを起こす事が大事」 【NEWS23】2015年09月22日

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ケント・ギルバート「笑ってもいい? (苦笑) 逆だよ。アメリカが日本や韓国の戦争巻き込まれますよ。何を言ってるんですか(笑)巻き込まれるのは僕達だよ。アメリカですよ

アメリカ国民は戦争が大嫌いなのです。でもそれは事態を早めに抑えて自分の海岸線まで押し寄せてこないように、抑止力ですよね。今度じゃISISはどうするか、根が深いものでアメリカもどうしたら良いか分からない。日本の出番は無いでしょ、今は。自国の危険度、本当に日本を守る為にそれが必要なのかどうかを考えて(自衛隊を出すか)答えれば良いんじゃないですか!?」・・

新3要件が歯止めにならないという人もいるけど、世界に類を見ない歯止めだというのは国会でも議論されてましたよね。常識で考えりゃ分かるけど、でなけりゃ平和の党の公明党も了承するわけがない。

「反対の声」というのは、ただただ疑心暗鬼・杞憂すぎる人達の声だと思いました。

関連記事

岸井成格「メディアとして廃案の声をずっとあげ続けるべき!」&嘘つき野党議員達(福山哲郎・蓮舫)&「安保語るタレント続出」と報道する毎日新聞 【NEWS23・ビビット】2015年09月18日

岸井氏「さっきね、河野(洋平)さんとのインタビューでもあったようにこの法案っていうのがとにかく憲法違反であるっていう事が非常に強い、そういう疑いが強くなって来た訳ですね。しかも同時にアメリカとの軍事一体化が進むという事ですから、
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やっぱりメディアとしても廃案に向けてね、声をずーーっとあげ続けるべきだというように私は思いますね。」・・

追加

ケント・ギルバート 「NEWS23」の視聴者に指摘「印象操作されている」

22日、弁護士でタレントのケント・ギルバートが、自身のブログで「NEWS23」(TBS系)に出演した際の「裏情報」を明かした。
ケントは、この日投稿した「さすがはTBS!見事な編集でした と題した記事において、「NEWS23」で受けたインタビューについて触れている。
21日の「NEWS23」では、19日に成立した安全保障関連法に対し、さまざまな著名人の声を紹介していた。その中で、たしかにケントがインタビューに答える様子も放送されている。
ケントは今回の法案成立によって日本が「アメリカの戦争に巻き込まれる」との懸念について「笑ってもいい?」と吹き出し、「逆だよ!アメリカが日本や韓国の戦争に巻き込まれますよ」「何を言っているんですか。巻き込まれるのは僕たちアメリカですよ」と発言していた。
ケントの出演した部分は約50秒ほどだったが、本人によればインタビューでは30分も話したそうで「『さすがはTBS、見事な編集だな~!』と、久しぶりに感服しました」と綴っている。・・・(以下 略)

インタビューで喋った内容がとても重要なので、その部分のみ引用します。ケント・ギルバートさんの「知ってるつもり」ブログより。

2015-09-22 20:20:40

さすがはTBS!見事な編集でした (No English Available)

・・・質問1、今、なぜ安保法案整備が必要なのか

中華人民共和国の軍事的脅威が強まっているから。当初、安倍首相はなかなかその事を口にしなかったが、誰の目にも明らかなのだから、はっきり言えば良いと思う。日本人は変化することを恐れ過ぎて、何も対処しないことのデメリットに目を向けない。じっとしていたら、中国の脅威はもっと強まる。日本の抑止力を高める必要がある。今回の安保法案はそのために必要。すぐには無理だが、いずれ日米両国は対等な関係になるべき。
質問2、安保法案の「違憲論」について
日本国憲法全体の趣旨や、国連憲章などの国際法に照らして考えれば、日本政府には日本国民の平和と安全、生命と財産を守る義務があることは明らか。政府がこの義務を果たすために必要な法律を制定するとき、それが憲法第9条の条文に違反するというのであれば、憲法第9条こそが憲法違反である。憲法解釈とは、たった一つの条文の文言に拘泥するべきではない。もし9条の文言を制定時の趣旨どおり忠実に解釈しなければならないのであれば、自衛隊の存在すら違憲になる。時代の要請に合わせて憲法の文言の解釈を変えるのは当然
※「憲法9条こそが憲法違反」という私の主張は、少し突飛過ぎるかも知れないと思ったのですが、調べてみたら、私がそう考えるより以前に、冷静で客観的な主張をされる軍事アナリストの小川和久氏が、同じことを言っていたと知って、嬉しくなりました。
https://www.facebook.com/kazuhisa.ogawa.5/posts/874850649258099

質問3、国会前の学生デモについて
若い人が政治に関心を持ち、自ら声を上げることは良い事だと思うが、彼らはあまりにも勉強不足日本共産党が言い始めた「戦争法案」などという嘘の言葉に踊らされている時点で、勉強が足りないことは明らか。本人たちは勉強したつもりかも知れないが、安保法制反対派の意見だけを勉強したのではないか。冷静に両方の意見を勉強した上で、自分でよく考えた上での行動だとは思えない。中核派なども紛れ込んでいる。将来振り返ったら、恥ずかしい記憶になるだろう。

質問4、安倍首相の「強引な」政治手法について
強いリーダーシップを持つ人がいなければ、政治は何も決まらず、前に進まない自民党は結党当初から憲法9条の改正が悲願なのだし、安倍首相自身はずいぶん前から集団的自衛権行使の容認を目指していた。民主党政権への政権交代の後、2回の衆議院総選挙が行われたが、2回とも自民・公明の与党で3分の2の議席を得ているのだから、安倍政権が国民の信任を得ていることは明らか。選挙こそが民主主義国家の方向を決定付ける唯一の手段であって、仮に数万人規模のデモで国政が惑わされるのだとしたら、その国は民主主義国家とは呼べない。最も尊重すべき民意とは選挙結果のこと。今、民主党などの野党がやってることは、負け犬の遠吠え。

質問5、アメリカの戦争に巻き込まれるという議論について
自衛隊が中東で戦闘を行う必要は基本的にない。今回の法案が通過しても、あくまでも「自衛権」の行使範囲が広がるだけなのだから、中東情勢が日本の安全保障を脅かさないと日本政府が判断するのであれば、アメリカから派遣要請があっても断ればいい。今はむしろ、脅威となっているのは中国や北朝鮮なのだから、日本や韓国の戦争にアメリカが巻き込まれる可能性が高まっている。日本はいずれ、アジア地域の他国とも協力しあって、アジア地域におけるNATOのような、安全保障ネットワークを構築すべき。日本人はもっと自国の危うさを認識するべき。沖縄は本当に危ない。

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