金子一義
テレビ朝日【スーパーモーニング】でも『個所付け』問題を取り上げていました。
昨日の【やじプラ】より、その露骨な選挙対策の徹底した自民潰しのやり口の証拠を示していたので記録しました。(青字はナレーション)
赤江アナ「個所付けとは、
道路などの公共事業にいくら予算をつけるのか配分を決める事。今、この個所付けが小沢幹事長の切り札となるかも知れないんです。」
-VTR-
(小沢・鳩山・田村耕太郎 会見 略)
・・・そして選挙に向けて小沢幹事長が練りに練ってきた次なる一手が明らかに。
それが2010年度予算の個所付け。つまりどの事業に予算をいくら付けるかという予算配分だ。しかし・・.
平沢氏「予算はもうすべて選挙、選挙、選挙、もうこれ以外何もないと、こういうやり方ですから、じゃあ民主党さん、今まで行ってきたのは何だったの?という事ですよね。」
自民党の平沢勝栄氏は憤りを隠せなかった。
民主党が国の予算配分を民主党の選挙対策のために私物化しようとしていると言うのだ。
平沢氏「自民党よりはるっかに、はるかに、悪いやり方、もう税金の私物化! 要するにすべて選挙対策。私なんか普段はあまり怒らないですけど、このやり方は酷すぎます。」
自民党よりはるかに酷いという民主党の予算配分。その中身とは・・(CM)
所氏「国道6号線、
日常的に交通量が多く、
その渋滞を解消する為の拡幅工事の予算が求められていました。しかし概算要求では凍結候補となってしまったのです。しかしその後、地元の自治体や民主党議員の陳情により、その予算が復活したと言うのです。」
コンクリートから人へを掲げる民主党が、事業の凍結候補に上げていた東京葛飾区の国道6号拡幅工事。いつの間にかの予算復活の裏にはあるワケがあった。
早川氏「今の渋滞が凄いんですがさらに渋滞が悪化して、まっ例えば救急車がなかなか通れないような道になってしまうので、どうぞ拡幅してくださいっていう事は、淡々とご説明に上がりました。」
民主党本部に工事の予算復活を求めたのは、先の衆議院選で地元選挙区では敗れたものの、比例で復活当選を果たした早川久美子議員。
早川氏「大臣クラスの方も副幹事長クラスの方も、私のような1年生議員の声をしっかり受け止めて下さった結果だと私思っています。」
地元住民の要望を熱心に陳情し続けたという早川議員。
地元の人「広がったのは良いんじゃないですか。」
地元住民の反応も上々だ。しかし、今回明らかになった民主党の予算配分。いわゆる個所付けには大きな問題があるという。そう語るのは選挙区で早川議員に競り勝った自民党の平沢勝栄議員。
平沢氏「予算の個所付けですね、予算配分。これはすべて選挙対策。地元の民主党の議員から上がった(陳情の)所はつけますよと、それ以外の所は一切相手にしませんよと、こういうやり方でしょ。」
自民党政権時代、国土交通大臣を務めた金子一義議員も
金子氏「民主党、俺たちが取ってきたぞと。
俺のいう事を聞けば予算が付くぞという事を政治的に利用しているという、利益誘導政治にあたるんじゃないかっていうんで、、」
つまり、民主党は選挙に勝つ為、なりふり構わず予算を利用しているというのだ。
Q.民主党議員の口添えさえあれば、その事業の凍結したものすら解除される?
金子氏「ありますね、現に前原大臣の所でも凍結をされた所、それも民主党議員の地方からの要望で復活したという事例が今回あっちこっちに出ました。」
東京都に限ってみれば、先の選挙戦で選挙区を自民党に明け渡した2ヶ所の地域で凍結候補となっていた道路工事事業に予算が復活している。そして金子議員は民主党が国の予算を選挙の為に利用している証拠があると指摘した。
去年、民主党が幹事長室に一本化した陳情ルール。そのルールの中に明らかな証拠があるというのだ(CMへ)
民主党が予算を選挙の為に利用している証拠、それは・・
金子氏「民主党の幹事長室に上げてくる情報については、
誰から上がってきたのか、誰が要望してきたのか、その要望してる人は民主党を応援しているのか、してないのか、あるいはこれから参議院選挙で応援するのか、それを全部(書面に)記入させてるんですね。」
金子議員によれば、民主党幹事長室に上がる陳情には、陳情の内容以外にも、民主党を支持するかどうか書面に明記しなくてはならない決まりがあるというのだ。そして・・
金子氏「そして、民主党を応援しないと予算はつけないっ!」
こうした自民党議員からの指摘に対し、民主党の馬渕国交副大臣は・・
馬淵氏「政治的な一切の行為
あるいは恣意的な判断というのはございませんので、ここは胸を張って申し上げたいと思います。」
.
(VTR終了 スタジオへ)
(ここから流れはそのままで要約)
赤江アナ「この問題、新政権になってから陳情・要望は幹事長室に一本化という事になり、そこで浮上してきたのが、この個所付けか。」
所氏「はい、箇所付け自体は、
これまでの旧政権時代からあったが、
民主党の陳情ルールというのは、
都道府県連でまず要望を集約して、
党本部・幹事長室で精査したものを政務三役などに上げ、それで予算の配分がどういう風に反映されるかっていう事になった。.
『都道府県連からの政策要望の提出方法』というタイトルのペーパー、ここには団体の報告書の書き方、という所があり全部で14項目ある。ここに一部抜粋してまとめたものがある。
例えば、履歴で、今までの民主党とのお付き合いで選挙支援があったかどうか、
特記事項で、支持政党や選挙支援があったかどうか、継続課題で、選挙対策上の課題を記載、つまり次の選挙をにらんでどういう課題がこの団体には残るのか・・などを明記し、幹事長室へ提出。
まさに踏み絵の要素が入っているんじゃないかと指摘する向きもある。」
赤江アナ「若一さん、民主党とお付き合いはどのくらいかと聞く必要があるのか。」
若一氏「まぁ、自民党も同じような事をやっていたが、ここまで露骨に文字にしてはっきり出すか出さないかの違い。10年くらい前に鳩山さんが民主党代表時代、『個所付けは省庁で決めるんじゃなくて、国会で議論すべき』と自身が仰っていた。にも関わらずこういう状態のこのギャップはなんなのかという疑問を持たざるを得ない。」
アナ 「三反園さん、本当に選挙の為というのがかなり見えてきてしまったが」
三反園氏「見えてきてしまった。昨日ある民主党議員と話をしたら、『まぁ昔は上手くやっていたが、あまりにも露骨過ぎてやりすぎた』と認めていた。(党内からも?) そう。で、陳情に行っても、自民党支持か民主党支持か迫って、自民党支持というとお帰りくださいという感じ。ある意味で露骨過ぎる。
しかも、議員が仲介するとお金が上積みされるとか、選挙事情(基盤)が弱いとたくさん公共事業を持っていったほうが良いだろうという形で、非常に分かりやすい。
しかし、露骨過ぎるので、、もともと問題なのは、まだ予算時代は審議して決まっていない。決まっていないものをもう決まったかのような形で報告する事自体、国会軽視で今問題になっている。」
赤江アナ「荻原さん、こういうのを聞くと、コンクリートから人へというのが何だったのか、選挙の為に霞んできているが、、」
荻原氏「だって私たちは何で民主党を選んだかっていうと、その理念に共鳴したわけですよね。その理念は何だったかというと、皆から集めた税金を無駄にしない。で弱者に底上げをする。そういう所に行くはずなのになんで選挙の為に使われちゃうんだろう。非常に怒りを覚えますよね。」
若一氏「これ三反園さん、今仰ったように、だいたい自民党政権下では個所付けは予算編成が終わった4月頃だったが、今、この段階でチラッと馬渕さんの辺りから出てきてしまっている。これは漏えいではなく、敢えて出して、このようにしないとダメなんだと誘い的にやってるという事はないのか?」
三反園氏「(笑)そうですね、そういう気もしない事はない。自民党時代私も政調会長室で個所付けを何回か見たことあるが、その時はコピーしたり紙で出す事はしない。要するに自分のとこだけメモして上手くやってたが、ここまで露骨にやるという事は、やはり選挙に向けてどっちを支持するのかという事をもう迫っているような感じがする。」
赤江アナ「大沢先生、ずっと国会議員の地元の利益誘導という政治の仕組みはなかなか変わるもんじゃないのか」
大沢氏「これが政権交代の意味だろう。政権を握っているものはこういう本質を持っているんだっていう事だと思う。自民党よりは品が良かったから、それが分からないようにしていたが、これ本質がハッキリ分かるようになった。
例えば小沢さんは、鳩山さんの所に行って『このままやってよろしいですか』『いいですよ』といったが、普通民間はしない。不始末をやった部下は上司に進退伺い『辞めるべきでしょうか』というのが普通。常識ではなかなかやらない。」
三反園氏「でも、今回の場合分かりやすくした方が政権にとってプラスだと思ったのではないか」
大沢氏「でしょうね、だから小沢流だと思う。これ田中角栄さんだったら、どっちも全部受け入れ、話を聞くと思う。まぁそうじゃない所が分かりやすい。」
(地方分権を進めて、国会議員の数を減らした方が良いというまとめ 略)以上
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テレ朝は他局よりこの個所付けの問題は,徹底的に批判しますねぇ。あと自称・経済ジャーナリストの荻原氏の民主党批判、初めて見ました(苦笑)
大沢弁護士の自民党よりは品が良かったから、それが分からないようにしていたが、これ本質がハッキリ分かるようになった。 は的を射たコメントかと。
「選挙の為なら何でもやる」って、民主党・オザワの本質じゃないの?!今頃知ったような事言う人は、コメンテーターの資格なし。
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