西山英彦

2011年04月18日07:09原発事故レベル7 「3/15に何があったのか」・・時系列検証 【新報道2001】

フジテレビ【新報道2001】(4/17)で、福島第一原発の事故がレベル7になった経緯を、時系列にまとめていたので、今後の検証の為にその部分のVTRのみ記録しました(青字はナレーション)

大地震から4日後の3/15日、2号機・・・・・

e6cf08ba.jpg

女子アナ「続いては特集です。未だ予断を許さない状態が続いている福島第一原発。今、原発では何が起きているのでしょうか。」(福山官房副長官が川俣町を訪れた説明会の様子・チェルノブイリの様子 略)

6bf717e9.jpg
松本氏
放射性物質の放出量という観点から見れば、チェルノブイリに匹敵する、あるいは超えるかも知れないような放射能物質の放出になったという事に関しましては、誠に申し訳ないという風に思っております。」

この日、福島第一原発の事故が、国際原子事象評価尺度レベル5からチェルノブイリと同じレベル7に引き上げられたのだ。事故から一ヶ月経った今、何故レベル7だと発表したのか。この発表後、会見を開き、意外な見解を語る組織があった。

4bf7a6b4.jpg e821ed62.jpg
代谷氏「その23日にご発表する時には思っていたわけですね。
ですから、そのレベル7にいく可能性はかなり高いかなというその思いはございました。」

原子力安全委員は保安院とは違い、内閣府に属した組織。彼らは保安院の発表よりも3週間ほど前にレベル7になると考えていたのだ。

原子力事故のレベルは国際原子力機関が持つ国際評価尺度により、事故発生直後から放射能物質の放出量を積み上げた総量によって決まる。彼らの根拠になったものがある。

このグラフは放射能性各種の総放出量を示したもの。注目してほしいのは3/15日。この日に放出量は一気に増え、その後、横ばいになっている。既に15日の時点で現在とほとんど同じ量になっている。

この日、大きな危機があったのではないか。震災から4日後の15日に何があったのか。この日、政府と東電の動きがいつもと違っていた。

57d14544.jpg 882fcea1.jpg

朝、5時43分、菅総理が早朝にもかかわらず東京電力本店を訪問した。午前11時、政府は新たに30㎞圏内に屋内退避を追加した。

bc1e599d.jpg f53a824d.jpg

夕方、厚生労働省は、原発内で働く作業員の被爆線量の限度を現行の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げたと発表

政府や東電の動きだけ見ても、ただならぬ事件が起きた事が分かるあの日、原発で何が起きていたのか。

田中氏「これは官邸のHPに行けばプラント情報があって、そこに全部載っていますよ。」

前原子力委員会委員長代理・田中俊一氏。彼が指摘したのは2号機の炉心の圧力データーだ。

dbf17873.jpg 943704ce.jpg

田中氏「この時に、こう原子炉の圧力容器っていうのは、かなりこう・・一時、74気圧まで上がっているんですよ。(これは設計時の設定以上?) かなり、かなりの、、」

14日の17時12分には原子炉の設計圧力の上限、86気圧に迫る74気圧までに達していた。そして翌日の3月15日午前6時14分、2号機屋内で爆発が起きた。

2号機の原子炉の圧力は、前日の74気圧から、夕方にはおよそ1気圧に急降下。外気と同じになっしまった。この数字に大きな問題があると専門家は言う。

田中氏「ここではもう(原子炉のどこかが)完全に破けているという事を私は示してるんだと思います。」

4ea650a9.jpg cc5b09ba.jpg

写真を見る限りでは、1号機や3号機と違い、わずかに煙が出ている程度に見える2号機。圧力抑制室が破損した恐れがあるという。そこでもう一度15日に起きた事実を追ってみた。

朝7時:福島第一原発の敷地では放射能レベルが一気に上昇。事故後最高の965.5マイクロシーベルトを記録

caa51129.jpg d49ebe9a.jpg
7時50分に、原子力安全・保安院が会見

西山氏「一時間で一年分の半分ぐらいを浴びるという点ではそれなりの大きさではありますけれど、えー、とてもその健康にかかわるようなものだとか、そういうものでは必ずしもありません。」

8時30分、東電の本店では・・

東電の人「(残っている人は?)えーっとですね、正確な数字は分かりませんけれど、50人程度プラスαくらいだという風な情報があります。(それは退避しない人が50人程度?) はい、はい。(50人程度を残して全員が退避した?)はい。」

午前10時になると、敷地内の放射線量は更に上昇。単位が千倍の400ミリシーベルトを記録。会見に現れた菅総理が原発の状況について報告をはじめた。

71d3cf09.jpg b121493f.jpg

菅氏「1号機、3号機の水素の発生による水素爆発に続き、4号機においても火災が発生し、周囲に漏えいしている放射能、この濃度がかなり高くなっております。」(礼をして帰りかける)

何故かこの日に爆発した2号機について触れなかった。

記者「総理!すいません。総理、2号機への言及がありませんけれど、2号機はもっと深刻な事態なのではないでしょうか?」

菅総理の言葉には注目が集まった。

20dd8379.jpg 74707bb6.jpg

菅氏また別の機会に、、あの、、東電の方から報告をすると、こういう風に認識しております。」

2号機についての言葉を避けたこの日から1か月経った昨日、テレビ番組に出演した細野原発担当補佐官はこう語った。

細野氏15日は大変な混乱がありました。なかなか本当に手段がないような時期が続きました。事態が本当に深刻だったんです。」

当時、政府は2号機から大量の放射線が放出された事を知らなかったのか?!専門家は・・

414c6b82.jpg 4ef6e289.jpg

田中氏いや、分かってるでしょう。現場は。分かんないということはないと思うけど、、」

一方、保安院は・・

西山氏「圧力抑制室、これが破損している恐れがあります。」

レベル7について原子力安全委員会はこう語っていた。

代谷氏「その23日にご発表する時には思っていたわけですね。ですから、そのレベル7にいく可能性はかなり高いかなという、その思いはございました。」

では何故、原子力安全委員会はその事を伝えなかったのか

代谷氏「(言及されてこなかった?) はい、我々のINES(国際原子力事象評価尺度)について、それを判断するのはもう保安院と決まってますので、それについて、私たちとしてはどうこう言う、そういう立場でないという風に思っています。」

原子力安全委員会と保安院はどんな組織で何が違っているのか。原子力安全・保安院は原子力を許可・監督するという立場にある。原子力の専門家集団のように見えるが、実態は違うという。

田中氏「(保安院の専門性は?)それはないですよ、明確に。だって彼らは行政官だもん。他(部署)に行っちゃったりまた来たりって事ですから。役人の世界は。それは専門性を求めても無理ですよね。」

b658326d.jpg 248f5799.jpg
会見を担当している西山英彦氏
実は彼は原子力安全・保安院の職員ではなく、経済産業省の大臣官房審議官。東大法学部卒業後、通産省へ入省。貿易局や通商政策局を経て現職。原子力の専門家ではないトップの寺坂氏をはじめ、ほとんどが技術畑の出身ではない

一方、原子力安全委員会は内閣府にあり、5人の原発のスペシャリストをトップにした独立機関。完全確保の企画立案はするが、安全をチェックする機関ではない。

田中氏「ところが今、安全委員会は全く死んでますよね。ですからあのー、行政庁官の保安院と安全委員会とか文科省とかいろんな所が、肝心な所がなんか一つになっていないんですよ。」

原子力安全委員会は、保安院との関係をこう述べた。

defa33c6.jpg

斑目氏「我々と保安院との間のコミュニケーションが足りないんだはないかという認識をちょっと持ってまして、、」(原子力安全委員長)

この複雑なシステムが国民を翻弄したのか。(海水汚染の問題 略) 

やはり、あの15日辺りが一番やばかったんですよね・・しかも2号機の事を当時、会見でスルーしていた。でも、新聞記事では、緊迫した様子を記していました。

今日の国会は、東京電力の清水社長を参考人として呼び、「何故、菅政権では駄目なのか」分かる審議にしたいということなので、この15日に何があったのか、その辺もきっちり明らかにしてほしい。

にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村
 ←ちょっと共感!の方はポチッとよろしく