自民党憲法改正原案
朝日ニュースター【愛川欽也パックインジャーナル】で、
自民党の憲法改正原案の事を、【(4)大阪維新の会に負けたくない、自民党の新憲法原案】と題し、ボロクソに批判していたので記録しました(ただし流れはそのまま要約。)
9条狂サークルのみなさんが、自民党の憲法改正原案を鼻で笑ってる構図です。
いつもの事ながら愛川氏の発言は飛びまくりで、要約難しいーー^^;
(アンダーライン部分読み上げ)
「自民党の憲法改正推進本部(本部長・保利耕輔元政調会長)が作成した憲法改正原案が明らかになった。天皇を「元首」とし、自衛隊を「自衛軍」と明記。有事や大災害を想定して、首相が「緊急事態」を宣言できるとし、国民が国の指示に従う義務も盛り込むなど、保守色の強い内容だ。
原案では「国民主権」をうたったうえで、「我が国は、長い歴史と固有の文化を持ち、日本国民統合の象徴である天皇を戴(いただ)く国家」と前文に明記。また、現行憲法に規定のない国旗、国歌について「日本国の表象として法律で定める」とし、「尊重しなければならない」と義務づけた。」
愛川氏「まぁ前の自民党の憲法改正案は舛添さんが中心で作られた。田岡さんから聞いて、スゴイなと思ったのは、早い話、昔の軍事裁判のようなものを作って、軍人が軍人を裁けばお互い様だから良いじゃないかと。
ボクは単純にじゃあお医者さんはお医者さんが裁けば良いじゃないかと。すると裁判は何だかよく分かんなくなっちゃう。しかも戦前のこの軍法会議ってのは歴史の中で言ってんだけども、まぁ歴史好きな人と嫌いな人がいるんだか何だか。
それともう一つは、メディアもあんまり書かない。その中でボクなんか割と好きだから芝居なんかも書いてるけど、なんかね、大阪の橋下さんがのろしを上げたものに対して、『うちが本家だ!』みたいにやってんのかなぁと私は思ってこういうタイトルにした。実際は、これまだ決めたわけじゃないですね。原案の原案みたいな、、」
横尾氏「今年の4/28日に新しい案を出すと。今年はサンフランシスコ条約から60年という、、」 早野氏「これで独立したと、日本は。」 愛川氏「なるほど。なるほど。」
斎藤氏「それが自民党らしさっていう風に言いたいわけでしょ。」
愛川氏「なるほど。自民党らしさっていうのは、戦前の日本になりたいっていうのがあるのかな?」
斎藤氏「まぁそういう古いタイプの保守主義というのを前面に出したいと。」
早野透氏「だから8.15とか、憲法記念日の5.3じゃなくて、4.28こそ日本が自分の国になったという事で新しい憲法を作ろうと。
(それは安倍路線に近い:斎藤) まっ、そういう事ですね。」
下村満子氏「安倍さんがやってるわけでもない?(保利耕輔さん:二木)」
斎藤氏「だからもうこの間に民主党政権が、、特に野田さんは小泉さんと全く同じになったので、ほっとくと(民主・自民は)変わらないわけですね。だから自民党は独自色を出す為には、古い保守というのを出したいと。」
愛川氏「古いところにはなんか良いものもあるんで、ボクはやっぱり軍国主義時代とハッキリ言ったほうが良いと思うねっ。そういうものに日本をもう一回求めるというのが国民の意思なら・・これはまた話が別だね。
で、ボクはそうじゃないと思う。(そうじゃない:下村) そうじゃないという風にボクは思いたいし、そういう風に生きてきてから。しかもこの番組をやってることだって、ボクはずーーーっと一貫して『日本の憲法は世界一素晴らしい』と言い続けているから、だって、当たり前にそう思うから。」
下村氏「ただ、残念ながらね、段々ワタクシも戦争体験の中国・満州でという子供の時、、そういう世代が段々亡くなってきて、橋下さんのように全く体験なしで突然バンッとこういう事を平気で言う世代の方が圧倒的に多くなっている時にぃ、それがなんかこう怖さとかなんとかほとんど知らない世代が中心になった来たという怖さねっ。」
愛川氏「もう一つはね、ちゃんとメディアや学校なんかで試験もないし、歴史をちゃんと教えない国家だから、、」
下村氏「そう、南京大虐殺もなかったって(笑) あれも、、(先週やりましたけどねぇ:横尾) ねぇーー。」
愛川氏「そうすると、問題はなんかそういう人達が嫌いなんだねぇ、こういう話は。で、キライなように丁度原発がキレイだって言うんであれほどもうもう、何がキレイだかわかんないけど、えらいことになっちゃってキレイだったらキレイどころじゃないよね。
つまり、こういう事がよっぽどスゴイ事が起きない限りは、なかなか伝わらないよね。で、考えてみると、やっぱりボクは原発ってスゴイなと思うのは、原爆2個で平和憲法が出来たのかもしれない。
今度は原発2つか4つかぶっ潰れて、このことでなんか行くのかなと思ったら、もう周り蓋しちゃって、もう一回水色で塗り直せば良いのかなと。なかなか、みんなが考えるような事ってほんっっとに、、」
下村氏「いやだから、被害を受けた人は違いますよ。」
愛川氏「ところでね、4/28日に自民党案が新しくなって、、」
横尾氏「だからその田岡さんが指摘した軍事裁判所が入るかどうかまだわかんない。でも基本的にはより保守的な、昔の軍国主義的な強い憲法になってきているわけ、天皇元首で、自衛隊を自衛軍にして、集団的自衛権も認めると。」
斎藤氏「前のは、ネオコン的なんでしょうね。グローバリゼーションの中の新保守主義というのが2005年ので、今度はグローバリゼーションがちょっと意識、、(グローバリゼーションって何ですか?:愛川) 要するに日本の企業が世界中に権益を拡大して労働者が競争してみたいな。だから戦前の、というのとは若干ニュアンスが違う。同じ軍国主義でも。」
二木氏「これの骨子読むと、もっと内向きだよね。例えば政教分離は憲法で謳ってるが、社会的・通俗的な範囲ではとらないと。
何かというと、靖国参拝を合憲化しようという・行けるようにしようとか、自衛軍にするとか、公務員の基本的人権の制限明記とか、極めてこう内向きのカタチになってきている。」
愛川氏「自民党の新憲法原案考えてみると、橋下さんが言っている、市役所をまとめるというのとほぼ近いものがあるね。」
下村氏「多分、きっと耳障りが良いんでしょうね。戦争を知らない世代にとっては。分からない、ワタクシ。」
二木氏「実は、自民党は綱領で"自主憲法制定"と謳ってるんで。中曽根氏は、占領憲法が無くなるまでと、国会で黒いネクタイで、自主憲法制定の歌なんか作ったりした人。
昔、自民党で割りとベテランで護憲派の人は、『いや~、戦前復古調の人たち、どうせ死ぬんだから(笑い) そういう事(憲法改正)はなくなるよ』と言っていたが、
その人より下の世代がブオッと出てきたというね(笑)
マッカーサー憲法をとにかく止めようという世代じゃなくて、新しい安倍晋三さんとかが新しい憲法を作っていこうと、、だから復古調じゃなくて、人を管理する方向に行っているとみている。」 愛川氏「だって、軍国主義って人を管理しなきゃ出来ないんです。」
早川氏「そうそうそうそう、徹底的に管理するわけ。だから天皇も、突然元首なんて言われてもねぇ。
それから自衛隊の問題もあるが、ポイントはやっぱり国民の権利の制限。これが今の憲法のような本当の意味でのフランス革命的な憲法から、"国家"というものに制約された国民の権利という形にシフトしたんだよ。」
斎藤氏「憲法そのもの、近代立憲主義を止めるという話ですよね。国家の制限規範じゃなく、国民の生き方規範にもっていきたいと。」
早野氏「憲法は元来、権力から市民を守るための武器だった、、」(全員いっせいに喋りだし聞き取れず)
二木氏「もともと憲法ってのは、為政者にこういう事をやっちゃいかんよという規制が憲法だったのに(だから恐ろしいのね:下村) 今、憲法そのものが国民に道徳から法的規範を強制するという、、だから本来の憲法と逆転している。」
斎藤氏「ぼちぼちここ何年かそれを先取りした形で、国民の責務を定めた法律が凄くたくさん出てきた(健康増進法・食育基本法とか)」
下村氏「ああいうものは個人が自由にやれば良いもので、国から言われてやらなきゃならないなんて・・」
(口々に文句タラタラ 略)
愛川氏「・・・なんでそうなっちゃったんでしょうかね? 我々が死んじゃって口きけなくなれば、次の世代(大人しい団塊世代)を乗り越えて、その次の(世代)が出てきたら、これが爺さんたちと繋がるわけだ。これがなんでこうなったかね?」
下村氏「そうそうだから、(団塊世代が)大人しかったから、(次の世代)が元気よくってってなんかそういう(笑)」
二木氏「でも、割と20代30代の人は、『今みたいな憲法だから竹島が盗られるんだ!』みたいになって(そうそうそうそう:下村) 『イケイケーー』って感じ(そう!そう!:下村)(それ、ゲーム感覚ですかねー:斎藤)
うん、でもボクらの世代からするとゲーム感覚っていうけど、その小僧たちも一票持ってるわけでね、ボクらが物凄く考えて、愛川さんと一緒に考えた一票と『イケー』ってな一票おんなじだという事で言うと、、」
愛川氏「なんでそういう人達が増えちゃったのかね? 」
斎藤氏「まぁありがちな説明だが、やっぱりこれだけ頑張っても報われない社会だと、なんか拠り所がほしいと。その時"国家"というのが手近なんじゃないか。(スカッとしたいってのがあるだろうし:二木) (スカッとしたいんですよ:下村)
だって全然自分がダメなんだけど『竹島で韓国と戦ってカッコイイ、ニッポン』とか、こういうのがうれしいというかね。」
下村氏「言いたいけど言えない事、パッパッパッパとね、言ってくれる、そういうなんか快感、、」
愛川氏「言いたいこと、そういう事言いたいんですかね?強い国家?! 」
下村氏「そうだと思う。今の若い人はやっぱり本能的にそれを求めてるとこあります。」
「何年か前「『丸山眞男』をひっぱたきたい----31歳、フリーター。希望は、戦争。(赤木智弘ですね:斎藤) っていうね、
で、オレなんか『何言ってやがんだ!』と思って読んだら、なるほどこういう時代の気分の若者が出てきたんだと思った。」
斎藤氏「今、普通に暮らしてる人が既得権益に見えちゃうわけですよ。だったらもうガラガラポンで、戦争でも起きたら、自分も浮上できると、、」
愛川氏「しかしねぇ、それは先に生まれた人間として、さっきまで静かに、、イヤになっちゃったけど、オレ、続けるよ、やっぱし」(スタジオ 笑い)
下村氏「ただ、我々世代の責任でもあるんですよね。」(全体が身分保証を求める・より強いもの、スカッとするものに傾倒したり、内向きで日本から出ないという話など 略 )
愛川氏「分かりました。えー、正式発表を申し上げます。4/7(土)から愛川欽也パックインジャーナルという名前は変わるが、インターネットテレビで続けますっ。
でー、出たくない方はもういいやっ。出たい人は出てちょーだい。
で、5日には私の劇場で記者会見をやります。で各記者には連絡済です。番組出演者が出席して一言ずつ話してもらう。
私は自慢でもなんでもなく、誰が作ろうがマッカーサーだろうがチャッカーサーでも何でも良い。良いものは良い!
その良いものの基準はっ、やっぱり戦争をしない国というのが中心。それから個人の自由が大事。という事を書いたら、世界一立派な憲法だとまた堂々という。
こんな事を堂々と言わなきゃ済まないテレビなんてロクなテレビじゃないですよ。どんなタレントでもアナウンサーでも何でも、自分がテレビでものを言ってるのなら、今の日本の憲法は好きか嫌いかぐらいは言いなさいよっ。あえてボクから提言します。
で、その立場で話してるのに決まってるんだ。だからそっから始まると色んな事がね、スゴク分かりやすいんですよ、原発の問題もしかり、軍隊の問題もしかり。消費税の問題もしかり。
憲法はっ、よく読むと、そんなに細かく書いてるもんじゃないけど、良~い国家を作ろうとしてんですよ。で、出来てません、まだ。その途中です。じゃまた来週。」以上
なんかこの人達のトークを聞いて、自民党の新憲法原案なかなか良いじゃん☆って思いました。
でも、憲法改正の話になると、ツバ飛ばして戦前の話をしたあと、目を剥き鼻剥き猛批判するキンキンがある理由で大人しかったんです。
正式発表と言ってたでしょ? それはこういう流れがありまして・・
①番組冒頭10分以上、「止めないでくれ」という視聴者の声に押されて、インターネット放送「キンキン ドットコム TV」をやる事に決まったと宣伝しまくり、やる気マンマン↓
②番組中盤、発送電分離の事で、キンキンとコメンテーターが少し言い合ったら、キンキンがふてて、「もうインターネットテレビやるのやめようかな」と文句タラタラ言い出し↓
③最後に「護憲派として、やっぱやらねば!」みたいな(・・;) 何故なら「民主主義は長い革命だ」からだそうです。
キンキンは、かつて《インターネットは「暴力を使わない”核”」「渋谷の駅の便所の落書き」by愛川欽也 【パックインジャーナル】》 なんて言ってたのに、インターネット放送をやるようになるとは・・成長しましたねぇ~(゚ー゚) まぁ、せいぜい仲間割れしないように頑張ってください。
ペイ制度にすると言っていたので、インターネット放送になったら多分見ない。お金払ってまで見る価値ないもん。朝日ニュースター閉鎖まで3回か~
自民党の憲法改正原案の主な新設条文
【第1章 天皇】
第1条 天皇は、日本国の元首であり、日本国および日本国民統合の象徴であって、その地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。
第3条 国旗および国歌は、日本国の表象として法律で定める。
2 日本国民は、国旗および国歌を尊重しなければならない。
3 元号は、法律の定めるところにより、皇位の継承があったときに制定する。
第6条 5 第1項および第2項に掲げるもののほか、天皇は、国又は地方自治体その他の公共団体が主催する式典への出席その他の公的な行事を行うことができる。
【第2章 安全保障】
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動としての戦争を放棄し、武力による威嚇および武力の行使は、国際紛争を解決する手段として用いない。
2 前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない。
第9条の2 わが国の平和と独立ならびに国および国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持する。
5 自衛軍に属する軍人、その他の公務員がその職務の実施に伴う罪または自衛軍の機密に関する罪を犯した場合の裁判を行うため、法律の定めるところにより、自衛軍に審判所を置く。この場合においては、被告人が裁判所へ上訴する権利は、保障されなければならない。
第9条の3 国は、主権と独立を守るため、領土、領海および領空を保全し、その資源を確保し、環境を保全しなければならない。(続きを読む・・)
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