脇雅史
前記事の続きです。
TVタックルで、去年の菅内閣の原子力総合防災訓練をめぐる脇議員と菅総理のやりとりを取り上げていた部分を記録しました(青字はナレーション)
これ、民主党の桜井充財務副大臣(参院宮城選挙区)が絶賛していた質問ですが、ある意味、伝説ですよね。
江口ともみ「脆くも崩壊した原子力の安全神話。今、日本の原子力行政のあり方が問われています。」
あまりにもお粗末な政府の原発に対する危機認識。
脇氏「去年の10月20日でございますが、22年の10月20日21日に、大事な催しがあったわけですが、この事はご記憶ですか、総理。」
菅氏「まぁ、突然のご質問ですので何を指されているのか、あー、わかりません。」
脇氏「実はこの日はですねぇ、原子力総合防災訓練というのをやっていらっしゃいますね、これは本部長として菅内閣総理大臣。私が頂いた紙には書いてあります。」
去年の10月に行われた原子力総合防災訓練。
菅氏「原子力緊急事態宣言を発出をこの場で、えー行います。しっかり対応してください。」(原稿棒読み)
この訓練は原子力発電所の事故を想定して行われたのだ。
菅氏「関係自治体の皆さんご対応ご苦労様です。頂きました要請に対しては、政府を挙げて必要な措置を講じてまいります。」(超棒読み)
脇氏「その時に、どういうテーマで訓練されてたか憶えてらっしゃいますか?」
菅氏「あー、色々な地震等を想定した、あー、事ではないかったかと思っております。」
脇氏「その訓練にですねぇ、事故の想定という項目があるんですが、
【原子路給水系の故障により、原子炉水位が低下し、原子炉が自動停止。
その後の非常用炉心冷却装置と複数の設備故障により、毎日放射性物質が放出された場合、その影響が発電所周辺地域に及ぶ恐れがあるとの想定】
・・まさに今回と同じ事を想定しているんじゃないですか、そのことについて何の記憶もないんですか? 何のための訓練だったんですか? あなたは本部長として参加されているんですよ。」
菅氏「総理という役割は、まさに森羅万象のことに対して対応しなければなりませんので、細かいことまで全てを知っているかと言われれば、率直に申し上げて、えー、そこまで承知をしていない。」
この国の原発行政はどうなっているのか。防災訓練の舞台となった静岡県御前崎の中部電力浜岡原発は、東海地震の震源域に建っている。今回の福島第一原発での事故を受け、急遽津波対策の防潮堤を建設する方針だと言う。そして、そもそも地震に対する強度はどうなっているのか
(マグニチュード8.7まで耐えられるから9でも特別な対策はしないという静岡県危機管理部の話)
そして、これまで原発事故の度に繰りかえし言われてきたのは、想定外の事態によるもの。
(東電・清水社長の国会での「津波の想定は甘かった」という答弁と、武田氏の「議員は誰かチェックした人は甘いと指摘すべきだった」という話など 略)
原子力安全委員会の指針では、残余のリスクの低減・抑制は、努力目標とされているのだ。
(残余のリスクの話 略)
もし、残余のリスクに見舞われたとき、浜岡原発は耐えることが出来るのか。
(どこの原発も壊れるという武田氏の話 略)
(VTR終了 スタジオへ)
タケシ「さぁ、これから武田先生にですね、東海地震が来たら、浜岡原発はまずどうなるか。ここから行きます。その前に、あの菅さんっていうのは、『がんばる』とかいって、じゃあいつ辞めようとと思ってるんですか?」
尾立氏「・・(笑)」(民主党)
三宅氏「いや、辞めないんですよ。(地震がある程度安定したら辞めるとかじゃないの?:タケシ) いやいや任期いっぱい。だから各省にはね、あと二年半あるからその時に何をやるか政策を出せと言っている訳ですよ。」
タケシ「あと二年半・・・居座る・・・エライっ。」
世耕氏「しかしねぇ、今のあの訓練を憶えていないっていうのは信じられない。私も首相補佐官やってましたから、あの訓練は2006年参加をしました。よく憶えています。
で、これ安倍さんどうかな?と思って、当時の安部総理にこの間聞いてみたら、安倍さんもやっぱり数日間しっかりレクチャーを受けて、原子力災害特措法上、総理大臣にどんな権限が与えられたのかっていうのをちゃんと勉強して臨んだからよーーく憶えているよと、、(官僚のレクチャーを受けてから臨むわけですか:阿川) そうです。そうです。当然受けます。」
岸氏「やっぱりこれは政治家の側の問題意識の問題で、当然、これ官僚が本部の準備をして台本も全部作ります。従ってこの問題、大事だと思って事前に勉強していれば当然記憶に残っています。(じゃあ、関心がなかったということ? :阿川) そうなりますね。」
タケシ「菅さん、理工学部なんだから、じゃあ原発がどうにかなったら、最悪メルトダウンまでどういう過程で行くかなんてのは判っているわけで、それ言われてんのに『森羅万象』(笑) (森羅万象・・:阿川)」
青山氏「やっぱり、資質として無理ですよ、菅さんは。」
タケシ「いやまぁ、菅さんは別として武田先生に・・」(浜岡原発の危険性の話 、事故調査委員会の話 など略) 以上
何度も書くけど! ホント何のための訓練なんでしょうね(呆)
それでも、この質問を「意味がない」「ああいう論議は無駄」と言っちゃうコメンテーターとみのもんた・・
《自民・脇議員の質疑を徹底批判するみのもんた・TBS杉尾氏 【朝ズバッ!】》 (脇議員と菅総理のやりとりをもっと詳しく記事にしました)
で、民主党議員の中でも素直に評価する人もいました・・
《桜井充財務副大臣の菅総理批判と、原子力総合防災訓練 【ANNニュース】》より
桜井充メルマガ:「質問のお手本のような内容でした」 (一部抜粋)
昨日の予算委員会の脇雅史議員の質問は本当に素晴らしかった。
委員会の質問のお手本のような内容だったと思う。同意できる点も
多々あり頷いていたら、内閣の人間が自民党の議員の質問の時にど
うでしょうかとも言われてしまった。
しかし、質問者が誰であれ、その内容が素晴らしければ政策に取
り入れるべきであり、昨日の指摘は、私の今後の政治活動において
もとても参考になる内容であった。そして、民主党政権の問題がど
こにあるのかを浮き彫りにしていた。(続きを読む)
今後の大きな余震や、予期せぬ天災、テロなどに備える能力が菅政権にあるとはとても思えません。
国会で追及されても、正当性ばかり主張して自画自賛ばかり・・つまり思考停止状態なんだと思います。
少なくとも、私はこんな政権に日本を任せるのは絶対にイヤ!
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TBS【朝ズバッ!】の8時またぎで、
昨日の「東日本大震災」参議院・集中審議のことを取り上げていたので記録しました(青字はナレーション)(ただし、国会の部分のVTRとコメンテーターの発言の部分を抜き出し)
菅総理「一定の評価を頂いている」発言と、コメンテーター達の自民・脇議員の質問への批判にドン引きー。
(東電の清水社長の答弁と福島第一原発内の様子 略)
・・と、工程表の発表を自ら指示した事を強調、その上で
菅氏「見通しが、しっかりとできるだけ早く実現できるように、政府としても全力を挙げて東電のこの作業に対しては協力する。」
と力強く述べ、政府として全面的に支援する考えを示しました。
しかし、午後の審議では、菅総理の答弁は野党側のヤジで度々かき消されました。やっと訪れた震災に関する国会審議の場。野党側の追及は、政府の初動態勢から始まりました。
脇氏「総理が現地視察、6時から11時50分ぐらい、(3月)12日の日にやられたわけですよね。これも最悪のタイミングですね。そういう大変な事態に、本部長が何で抜けることができるんですか。どんな責任感をお持ちなんですか、一体、あなたは。」(自民党)
菅氏「わたくしは、そのところで、えー、東電の現場の責任者・・・確かモトさんでありました。それと、おー、現地の所長ともお話をして・・」
委員長「総理、ご答弁を簡潔にお願いします。」
菅氏「そういう方とお話をして、その後の対策にとっては大変、わたくしは有効であったとこのように考えております。」
脇氏「平気で本部を離れて現地ヘリコプターに乗って行ったことが良かったんだと、今でも強弁なさることは私は信じられません。その後、何をやったかというと与野党党首会談なんですよ、ねっ、、」
菅氏「まぁ今ご指摘をされたのは11日のことでしょうか、12日のことでしょうか」 (お帰りになられた時ですよ:脇氏) 11日にあのー党首会談をやり、、」 (12日でしょ:脇氏)(11日は当日じゃないか!)(覚えとけよ!)ヤジそして、これまでの一連の大震災への対応の総括を問われると・・
菅氏「すべてが100%とは申し上げませんが、一定の評価を頂いているとこのように理解を致しております。」
(被災地での、行政に訴えてもニーズ<道路・風呂など>に全然答えてくれないという話 略 )このような現状に時事通信の田崎氏は・・
田崎氏「菅政権で行っている事は、やっぱり後手後手に回っている。菅総理も官邸全体が原発にのめり込んじゃったんですね。それで被災者対策が遅れてそこにあまり目が届かなかったのが問題だと思います。」
(VTR終了 スタジオへ)
みの氏「まぁこういう何ていうんですか、こういう広域にわたるね、エリアが広いとこにわたる震災とかね、(緊急事態の発生したときの対策が日頃からできてないという話)」
杉尾氏「(乱立している会議・組織が機能しているが)・・現場に行けば分かりますよ、あの膨大なガレキ、どうするのか。で、あのーまだ仮設住宅もですね、ようやく建設が始まったばかり。遅すぎるし、で、原発だってようやく工程表がですね、一ヶ月あまり経って出てきた。こういう状況なら、、国会議員の人たちはみんな一回被災地に行って見に行って一体何をやんなきゃいけないのか把握すべきですよ。それで出来ないんだったら、じゃあ彼らは法律を作ってそれを通すのが仕事だから早く法律作って、早く通して、ドンドンドンドン前に進めていかないとダメですよっ。」
みの氏「(たくさんいる国会議員をエリアごとに行かせればいい) 僕らだったらすぐ考えますけどね。」
三屋氏 「うーん、ホントに本当に避難所回ってみるとそれぞれにね、ニーズが違うんですよ。で、地方によっても全然違いますから、いっぺんに考えるんじゃなくて、もうホントに細かい個別対応が必要になってきますからね、本当ね、国会議員の方ね、どうぞ、やっぱり行ってっ、どんなニーズがあるのかっていうのはやっぱり掘り起こしていただきたいっ。」
みの氏「尾崎さんね、予算委員会見ててね、自民党の議員さんがね『あんた、あの時期に行くのなんてね、適切なのか、不適切なのか』って・・、行かなきゃ分からない面もあったろうし、ああいう議論って、なんか無駄に聞こえるんですけど。」
尾崎氏 「いや、ほんっとそうですよね。あれでまた時間を食ったりするわけですから、まぁその時間が、、タイムイズマネーという意識をホント強く持たなきゃダメですよね。ええ」
みの氏「あれ、意味あるんですか、ああいう、追求して」
杉尾氏「ああ、昨日の国会論戦を、その被災者の人たちが見てて、一体どう思うのかって事ですよ。ホントに自分たちの事考えてくれてんのかっていう事ですよね。今のその永田町の人たちはっ!」
菅さんも11日だか12日だか分かんないとかね、この時点で行くのが良いのか悪いのか。
遅すぎるよって意見も出ているわけですよ、現場からはねっ。被災した人たちにしてみれば。あるいは、中は、国会議員が来て大名行列やられたってしょうがねぇや。っていうのもありますしね、
でも何れにしても見なきゃいけないものは見なきゃいけないんで、今大事なのはどうやったって、今、総括しているとこじゃ(笑)ないんだよね。ボクが言わせたら!
何をやるかっていうのはもう一度さぁ、もう一度今からでも遅くないから、(国会議員を行かせて報告をまとめて集約して) 動けないの?」
(官僚を使え、会議が多すぎるというそれぞれのコメント 略)
みの氏「まぁいずれにしても着実にすすんでいってもらわないとね。うん、さて・・」
みのもんた、国会を見ているとはとても思えない発言です(呆)そもそも原発問題と被災地のことをごちゃ混ぜで語ってるし・・
ツッコミどころが多すぎて、呆れ果てました。時事通信の田崎氏のコメントが全てです。
福島第一原発の一分、一秒が勝負の時の切羽詰ったあの時点で、指揮官が現場を見に行くのはあり得ないという事を野党は指摘していたんですが、理解できないのでしょうか?!
私がこの国会質疑を見ていて、一番ビックリしたのはコレなんですけどねぇ。
東日本大震災に関する集中審議が18日、参院予算委員会で行われた。菅直人首相(64)は内閣の対応について「十分やれている」などと繰り返したものの、震災当日に福島に行ったことなどについて野党から集中砲火を浴び防戦一方に。また、昨年10月、静岡県の浜岡原発で、今回と同じケースを想定した防災訓練に参加していたが、イマイチ覚えていないことも発覚。委員会には東京電力の清水正孝社長(66)も参考人として出席した。
「リーダーシップがないと言われるのは、どうしてだと思われますか」。菅首相への集中砲火は、自民党の脇雅史氏(66)の質問が号砲だった。「初動が遅かったという批判はあたらない」「十分な対応がやれている」…。それまでは何とか応戦していた首相だが、直後に残念な事実が発覚してしまった。
「平成22年の10月20日、21日、大事な催しがありましたが、ご記憶ですか」。脇氏によると、この日は「原子力総合防災訓練」が開催され、本部長として首相が参加したという。「テーマを覚えているか」と問われた首相は「詳しい内容を記憶していないが、地震等を想定したことではなかったかと記憶しています」と答えた。
実際のテーマは「原子炉給水系の故障により、原子炉水位が低下し、原子炉が自動停止。その後の炉心冷却装置等、複数の装置の故障により、放射性物質が放出された場合、その影響が発電所周辺地域に及ぶ恐れがある」との想定。脇氏が「まさに今回と同じことじゃないですか。あなた、本部長として参加されてるじゃないですか!」とまくし立てると、ヤジの嵐が巻き起こった。
首相は「想定の訓練が行われたのは、ご指摘の通りだと思います」と釈明。ちなみに当時の経産相・大畠章宏国交相(63)は「浜岡原発の訓練、覚えております」と答弁し、野党側から「よし!」との声が上がった。
みんなの党・小野次郎氏(57)からは、3月12日の党首会談で「原発は絶対安全」との内容を「とうとうと述べたその最中に、水素爆発が起きた」と暴露されると、議員からは失笑が起きた。
それでも、首相は「欲張りかもしれないが、復興・復旧、財政再建に道筋がつくところまでやれば、政治家として本望だ」とまだまだ、やる気を見せていた。
まさに、今回の事故の訓練をちゃんとやり、マニュアルに沿ってやっていれば・・と感じました。
みのもんたは、地元選出の議員を集めて、この番組で喋らせればいい。
地元選出民主党議員も、政府の初動対応は、原発に行っていて不十分だったと言っているし、地元選出議員以外も相当数の国会議員は被災地を走り回っています。みのも杉尾も三屋も土下座して謝れ!知らないクセに喋るな!
自民党の提言を「ありがたい」と言っている地元選出の民主党議員だっているんですからっ
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