竜山基地

2010年05月10日19:28米軍基地問題と”抑止力”(フィリピンと韓国の場合)  【Mr.サンデー】

今、”米軍の抑止力”について色々な意見がありますね。昨日、フジテレビ【Mr.サンデー】でフィリピンと韓国の場合を取材して報じていたのでVTR部分を記録しました(青字はナレーション)「抑止力なんかない」と思っている人に特に読んで欲しい。

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米軍に基地を全て返還させた国がある。

011 012ディレクター「あの建物は何でしょう。中は真っ暗、、」ここは、アメリカ軍が使用していた弾薬庫。大量のミサイルや銃弾が保管されていたという。かつてアジア最大の米軍基地を抱えていたフィリピン。ベトナム戦争中、ここスービック海軍基地などフィリピン全土には2万8000人のアメリカ兵が駐留していた。

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しかし、19年前、フィリピンの上院議会は米軍基地を存続させる為の条約を否決。翌年、米軍は完全に撤収。基地は返還された。

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ゴードン市長「スービックベイは今、世界中のビジネスに開放されました。」

016 017今、基地があった場所はどうなっているのか・・

ディレクター「朝の通勤ラッシュでしょうか、すごい人ですねー。ゲートがありますね。グッドモーニング。」

未だ残る米軍基地のゲート。人々が目指していたのはその先にあるビジネス街だった。

ディレクター「中国の企業でしょうか。・・・建設、、会社、、ここはまた別の企業ですね。アメリカの国旗が、、」

かつて米軍基地だったスービックは経済特区になり、海外の企業を積極的に誘致。再開発に成功していた。

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女性「米軍基地がなくなってみんな喜んでいるよ。」男性「米軍はもう必要ない。」

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100人に聞いたところ、75人が基地が無くなって良かったと回答した。しかし、取材を進めるともう一つの現実が見えてくる。

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プアン組合長
中国が突然南沙諸島に現れたんですよ。もし米軍がいたら、勝手に建物を建てたり自国のものと主張しなかったはずです。」

南沙諸島とは、南シナ海に浮かぶ小さな島々。フィリピンなど周辺の国々(中国・マレーシア・ベトナム・台湾)が領有権を主張している。

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しかし、米軍が消えた3年後の1995年、その一部を突如中国が”占拠”フィリピンでは、徹底抗戦の声が上がる。

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〔戦いの準備だ 南沙諸島に中国船が〕〔中国とフィリピン 開戦か〕

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だが、フィリピン軍だけでは南沙諸島を守る力はなかった・・さらに頼みの綱のアメリカは中立を貫き、助けを求めても動いてはくれなかった。

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ネルガス広報官
「(苦笑しながら)

アメリカは『俺たちはお前たちに追い出されたのに、なんでお前たちを助けないといけないんだ』

と思ったのではないでしょうか。」

米軍基地の撤去によって失われた”抑止力”。

日本でもこんなニュースが・・

029 030「・・国籍不明の潜水艦が日本の領海を侵犯した事件、、」「・・沖縄近海の公海上を通過して東シナ海から、、」

031 かつて外務大臣を務めたフィリピンの駐日大使は、日本の現状に対してこう警鐘を鳴らす。

シアゾン大使「(流暢な日本語)今、北朝鮮もそういう問題もあるし、

突然ですね、じゃあアメリカ兵『さよなら』といったらどうなるんでしょうか、分からない、、」

やはり、米軍基地は必要なのか・・

次に私達が向かったのは、韓国

米軍基地縮小の為、国も住民も大きな犠牲を払う現実に直面している。

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ディレクター
街の真ん中にありますねぇー」

ソウル駅からわずか1キロ。そこにあったのは、在韓米軍、竜山(ヨンサン)基地。広さは東京ドーム62個分首都のど真ん中に米軍基地が陣取っているのだ。

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今、韓国では2016年をめどにこのヨンサン基地を含め、大規模な移設を進めている。
43箇所あった在韓米軍基地を16箇所に削減し、分散していた基地を集約する。移設先の一つである平沢(ピョンテク)では新たな基地が出来る事になるが・・

ディレクター「ここのお店、韓国とアメリカの国旗両方ありますねぇ。」男性「米軍が来れば景気が良くなるよ。」

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女の子「(基地拡張に)賛成です。」

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ジェウォン課長「市にとってはプラスになるはずです。政府などから過去最大の18兆8000ウォン(1兆5000億円)もの支援があるんですよ。」

日本とは違い、スムーズに進んでいるように見える。

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しかし、韓国でも基地移設の裏には様々な代償があった。
新たな基地の移設先となった韓国・ピョンテク。

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立ち退きを迫られた住民の一部は、移設に最後まで反対をした。
結局彼らは強制的に退去させられ、今は政府の金銭的支援の下、新たな土地に住んでいる。その名は”幸せ村”

男性「来たくて来たんじゃない。政府に追い出されたんだよ。」

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更にここ韓国でも、”抑止力”が問題に。

北朝鮮との境界線近くに配置されていた米軍が撤退した事で、抑止力が低下韓国はその穴埋めとして、自国の軍隊を最前線に配置せざるをえなくなったのだ。基地移設計画が立ち上がって以降、韓国の軍事費は50%も上昇している。普天間基地問題が解決した時、日本は何を得て、何を失うのだろうか。(VTR終了スタジオへ)

(あとは世界の国々の、その国ごとの駐留米軍の事情の解説)

045 その中でドイツはヨーロッパという地域全体でまとまって安全保障を考えたから縮小できた話のあと、

アジア全体はまとまるかという問いに対し、アーチェリーの山本氏がこう言っていたのが印象的でした。

山本氏「僕はね、アジアをスポーツの世界で眺めた時に、もっっともまとまらない地域なんですよ。まとまらないですね。僕、国際会議のですね、スポーツの会議の色々な結果を聞いていると、ヨーロッパって物凄くなんでもまとまるんですよ。それでこうルール改正でもですね、ヨーロッパがまとまって変わってしまうって事多いんですけど、アジアはね、物凄くまとまんない。」

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結局、米軍うんぬん以前に、日本が国防をどうするのかという話なんですよね。

それがないまま、海兵隊をテニアンに追い出せなんて、どういう了見なんでしょう?!

自衛隊で国を全部守るのが理想ですが、現状絶対にムリ。軍拡の財源もないし、自国の兵隊のなり手もいない・・だから日本は当面、アメリカを用心棒だと思えばいいし、アメリカは沖縄を拠点にする地の利があるので利害が一致。そもそも論に立ち返ると、まずは普天間を返して貰うのが喫緊の課題です。

あとは、沖縄への手厚い支援、思いやり予算や地位協定の見直しをやっていくのが現実的だと思いますがどうですか?!

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