私はケンジ
テレビ朝日【グッド!モーニング】の、朝刊ヘッドラインで、
「I AM KENJI(私はケンジ)」というネット運動広がりと、ISIS・イスラム国に朝刊各紙の論調を比較していたので記録しました(やや要約)
で、「I am not Abe」の言いだしっぺは報道ステーションの古賀茂明っぽい。
アナ「今朝の紙面を見ていきます。今朝の紙面にはまず、後藤さんの解放を願う声がネットにという事で朝日新聞ですが、写真がたくさん出ていますねぇ。」(アンダーライン部分読み上げ)
「I AM KENJI」 解放願う声、世界に広がる 2015年1月26日
どうか無事で帰ってほしい。「イスラム国」に拘束された後藤健二さん(47)への祈りを込めて、「I AM KENJI(私はケンジ)」と掲げた写真を交流サイトに投稿する動きが世界に広がっている。殺害情報が伝えられた湯川遥菜さん(42)のゆかりの人たちは「間違いであってほしい」と声を震わせた。特集「イスラム国」 【映像】公開された画像と音声特集 シリア人のムーサ・アムハーンさん(33)は交流サイト「フェイスブック(FB)」に写真を投稿した。青い文字で「I AM KENJI」と手書きした紙を両手で胸の前に掲げた自身の写真だ。
トルコの難民キャンプを取材する後藤さんの通訳を務めたのは3年前。その後、政府軍のヘリ攻撃で村民らの多くが殺されたシリア北部の村に同行した。暴力にさらされる子どもたちの世界への「窓」にしようと、パソコンを置いて使い方を教えるプロジェクトも一緒に立ち上げた。
シリア内戦の現場で涙を流していた後藤さんの姿が忘れられない。プロジェクトに2千ドルを寄付してくれたのに、「自分の名前は出さなくていい」とも言われた。「ケンジは人間味にあふれていた。みんなが愛している。また会いたい」。「兄弟」と呼び合う後藤さんの解放を祈る。 (ネット記事はココまで)
アナ「この投稿を呼びかけたのは、映像製作会社の西前(拓)さんという方ですが、「シャルリー・エブド」襲撃事件の後、フランス国内で『私はシャルリー』というメッセージを掲げる動きが広がった事に着想を得たという事なんですね。
この写真の中には・・(テレビでおなじみの東大大学院教授のロバート・キャンベルさんもと紹介)
この『わたしはケンジ』の専用ページがありまして、ここには夜の時点でおよそ300枚の写真が掲載されていると、こういった動きが出ているんですね。
さぁ、そして今朝の紙面、各紙の紙面はですねぇ、こういった行為について痛烈に批判する社説が出ていました。
(する、各紙の社説を紹介。毎日・産経・読売・日経各紙とも「イスラム国」の人質殺害を強く批判し、厳しい口調で書かれていると解説)
そして朝日新聞は【暴挙に立ち向かう連携を】、東京新聞は【できること全て尽くせ】という事で、これはまぁむしろ日本政府に対してのコメントという事になるでしょうかね。後藤さん、これだけ各紙が(一斉に)コメントするのは珍しい事に、、」
後藤謙次氏「珍しい事ですね。イスラム国自体が非常に情報戦略に長けた集団という事もあるが、やっぱりネット社会で非常に残虐な行為が一般国民のすぐそこまで、、映像が届いてきてしまう。
これは"国を挙げて日本国は一致しているんだ"という論調を彼らに訴えるチカラがあると思う。
それと、後藤健二さんの中東でのジャーナリスト活動に多くのメディアが多かれ少なかれ濃淡はあっても非常に協力を得ているので、一致して彼の救出をしようという機運になったと思う。」 アナ「こういった、各紙、強い口調で論評しています。」以上
濃淡はあっても、日本の各紙論調が一方向を向いたのは大変良い事ですね。
でも、「私はシャルリ」現象の時にも感じたけど、「I am Kenji(私はケンジ)」の動き・・やはりちょっと違和感が否めません
純粋に日本支援の思いの人もいるんだろうけど、それだけの動きじゃないようですし・・・
イスラム国による日本人人質事件、各地で「I am Kenji」アクション起こる―香港メディア 2015年1月25日 12時18分 FOCUS-ASIA.COM
香港・東網は25日、イスラム教の過激派組織「イスラム国」に人質として拘束され、殺害予告を受けている後藤健二氏に対して、各地で後藤氏とその家族を支持するアクションが起きていると報じた。
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)サイト上では、日本人のみならず欧米諸国のネットユーザーが「I am Kenji」というハッシュタグをつけてメッセージを発信。一家(後藤氏が支援していた孤児院の子どもたちとされる)みんなでそれぞれ「I am Kenji」と書かれた紙を掲げている画像もあった。
一方、自分の立場は安倍晋三首相の考えとは異なるとして「I am not Abe」を唱え、「イスラム国」に後藤氏の解放を望む動きを起こす人もいる。
「I am Kenji」に似たアクションは、今月初めにフランス・パリの新聞社「シャルリー・エブド」オフィスが襲撃され17人が死亡した事件でもあり、市民がデモで犠牲者への支持を表明する際に「私はシャルリー」と書かれた紙を掲げていた。 (編集翻訳 城山俊樹)
日本の論調として一枚岩となってテロ組織を批判しようとしているわけですが、
こんな大事な局面においても日本政府の足を引っ張ろうとするテレビコメンテーターがベラベラ勝手な事を喋っていますね。
【報道ステーション 2015年1月23日】より
古舘氏「古賀さんに伺いたいが、古賀さんはイスラム国の悪虐非道な犯罪と、しかし一方で背景の問題を分けて考える事が必要だと強く訴えられている。そのあたりからちょっと、聞かせていただけますか。」古賀氏「イスラム国がやっていることはとんでもない事だが、言ってる事には結構、共鳴する人たちが多いんですね。
それは、例えば第一次世界大戦後に、イギリスとかフランスが勝手に国境線を決めちゃって民族が分断されたとか、
あるいは最近であれば、アメリカのアフカンとかイラクとか、ああいうところの戦争で、アメリカに罪の無い女性や子供を含む民間人がたくさん殺されてるぞと、そういうことに報復するんだと、いうような主張っていうのは、これは一面では嘘じゃなくて、イスラムの中にはそれに共鳴する人がいる。
イスラムの人ももちろん、だから人を殺していいっていう人はほとんどいないんですけども(笑)、でも、その思想自体は、結構共鳴する人がいるからこそ、人がまだまだどんどん入ってくるという事があるというのは、1つ事実として抑えとかなくちゃいけないと思う。で、私はただそれよりも、今回一番驚いたのは、この安倍さんがずっと中東を歴訪して、エジプト、ヨルダンなどでいろいろスピーチされてました。
私が聞いてた感じは、あ、すごいパフォーマンスだなと。
要するに、自分はもう、イスラム国と戦うんだぞっていうのを、凄いアピールしてるなっていう風に見てたんですよ。ところがこの事件のことが明るみに出て、よく聞いてみたら、
実は、後藤さんが人質に取られて、身代金を要求されてなんていう状況を、政府は知ってたって言うんですね。で、これはちょっと私、人命第一っていうふうに今は言ってるんですけど、ほんとなんだろうかと。
っていうのは、普通、人質を取られて、身代金の交渉なんていうことになっていたら、一番大事な事は、その犯人に対して刺激をしないとか、そういう常識的な事があるのに、
今回わざわざ、向こうに、わざわざ現地の方に、近くに行って、「私はイスラム国を批判しますよ」と。
「イスラム国と戦う周辺国に、2億ドル出しますよ」なんていう、まるで、いかにもイスラム国に宣戦布告するかのようなことを言ってしまったと。で、これを普通に考えると、イスラム国はまあ、交渉できたらいいなと、もしかしたら考えていたかもしれないんですけど、
そんな事を公の場で言われちゃったらもう、日本政府だって、今更お金払いますなんてできないよなと。
じゃあこれ、交渉できないんじゃないの、だったらもう宣伝に使っちゃおう、あるいはもう、思いっきり吹っかけてやろうと、いう風になってしまったんじゃないかなという気がしていて、私はそこは、安倍さん・官邸は、そうことでまあ、後藤さん犠牲になっちゃうかもしれないけど、でももっと大事な事があるんだっていう判断をして、一連の発言をしたんだろうという風に思うんですね。」古舘氏「 古賀さん、これはどうなんですか。
古賀さんのお考えとしては、今日の動きを見ても、あるいは昨日あたりからを見ても、やはり 総理、あるいは防衛大臣、有志連合のイギリス、アメリカをはじめとして、あるいはオーストラリア、それがいけないっていうんじゃなくて、
空爆を敢行している人達の方向に向いていて、これで交渉が進むだろうか人質解放の、ということを、ちょっと気をもむ方は多いんじゃないかなというところは、どんなふうに捉えますか?」古賀氏「そうですね。ですからそこは、人命第一ですというのは、少なくとも向こうに行く前にはそうじゃなかったんじゃないかと思うんですけども、じゃあ何が大事だったんですかというと、やっぱり今仰ったように、
イスラム国と戦っている有志連合の仲間に入れてほしいと、正式なメンバーにまではなれないけど、仲間と認知して欲しいと。で、その為には、本当は空爆をしたり、あるいはイラクに武器を供与したりとかできればいいんですけど、これ、できないじゃないですか。
だから、元々、安倍さんが願ってる目標っていうのは、本当は出来ない事なんですよ。でもそれをやりたい。
それをやるために、じゃあ何ができるかというと、人道支援しかできないと。
じゃあ、人道支援を、あたかもイスラム国と戦うための支援なんです、というふうに表現してしまう。
で、それを思いっきり宣伝してしまうってことをやっちゃったんだろうなという風に思います。ある意味、目標は達成したと思うんですね。
アメリカやイギリスは多分、安倍さんはそんなテロなんかに屈しないと、テロと戦う人たちのためにお金を出しますって言ってくれるのを、非常に評価していると思うし、
もう今はまさに、もうあなたは仲間ですねと、じゃあ最後まで屈しないで、身代金なんて払わないで頑張ってくださいね、みんなで応援しますからねって、
そっちにどんどんどんどん、今引き込まれている感じがするんですよ。ですけどこれは、後藤さんのお母さんが憲法のことを言ってましたけど、日本は戦争をしない国なんだと、
で、やっぱりちょっと一回、我々もそこに立ち返らないといけないと思うんですね。安倍さんは、有志連合に入りたいんだ、あるいはそういう国なんだって言いたいかもしれないけど、でもそんなことは、日本は憲法もあるしできない、はずなんですよ。で、世界の人たちに、今回は非常に変な宣伝になってしまって、イスラム国にうまく利用されてですね、
いかにも日本っていうのは、アメリカの正義というのを日本の正義だと思い込んでいるんじゃないかと、あるいは、アメリカやイギリスと一緒なんだと、そういう国だぞっていうふうに思われてしまいつつある、で、それを世界に発信されていると。それに対して私たちは、いや、そうじゃないんですと。
だって日本は今まで、戦後もうずっと戦争をしてませんよと。
憲法では、日本のことを攻めてこないような人たちのことを、一方的に敵だなんて絶対思いませんよと。
なるべく多くの人と仲良くしたいんですよと、こういう国が日本なんですよ、日本人なんですよっていうことを、もう一回ここで、世界にボクはアピールしていく必要があるだろうなと。
今回は、そういう日本のイメージの、全く逆の方に、
まあ安倍さんの発言もそうなんですけど、それをイスラム国にうまく利用されて、
そうするとみんな、イスラム諸国の人たちも、
「いや、なんか日本って結局アメリカなのか」みたいな、「Japan is the (one of the) United States」みたいなですね、
それに対して我々は、例えば、「いや、安倍さんはそういう印象を与えちゃったかもしれないけども、違うんですよ」と。
『Je suis Charlie(私はシャルリ)』っていうプラカードを持って、フランス人が行進しましたけど、
私だったら、『I am not Abe』というプラカードを掲げて、日本人は違いますよと、
そんなことじゃない、ほんとにみんなと仲良くしたいんですと。
決して日本は、攻めてない国に対して、攻撃するとか、敵だっていう、そういうことは考えない国なんですっていうのを、しっかり言っていく必要があるんじゃないかな~と思いましたね。」古舘氏「古賀さんの考えと一緒の方、全く違うという方、少し違う、色々あると思いますが、1つ今のお話を聞いていて思うのは、あ、ここ大事だなと特に思いますのは、やはり有志連合が空爆をして、関係の無い女性、あるいは子どもが多く犠牲になっているが、その数とか、数だけがいいわけではありませんが、多い少ないで決められませんけど、その数すらも伝わってこない、
こういう状況下で、歯がゆい思いもするんですが、
そこで犠牲になっている子供達を救おう、あるいは、そこを伝えるんだという立場の後藤さんが、今人質になっているということを、どう捉えるかということが、大事なところだと思うんです。以上
田中氏「冒頭の集団的自衛権の話じゃないが、自衛隊が出て行く事はないが、今回の悪意を持って曲解された話のように、周辺国に出て来ざるを得なくなったシリア・イラクの人達への支援は不可欠。
何故かというと、今シリアから追われて国外へと彷徨っている人は1千万人と物凄い数いる。この人達をシェルター・センターで(最低限の)生活させなければいけない。そういう金は出すべき」
渡部氏「人道的に必要だし、忘れちゃいけないのはイスラム諸国も有志連合に入って対テロをやっているし支援もしている訳なので、日本だけじゃなく世界中がやるべき。当然の話だ。
アメリカの大きな戦略として、日本に戦闘への参加なんて望んでいない。
イスラム国も心配だが東アジアの安定も心配なので、日本が相応の自己の防衛努力をしてくれる事を一番望んでいるから。(日本は家を失った難民の支援をしていればいいと?:田原) だからもちろん安倍さんもそれを言ったのだが、曲解された。」(中略)
「十字軍」の話1つにしても、「安倍総理のスピーチがー!」と批判すべきものでは全然ないんです。つまり、目先の人質事件(テロ組織の声明)だけで、「アベがー」と言う人達は、物事の本質を何にも分かってないという話。
まるでテロリストを支援するかのような発言している人達、特に国会議員(徳永エリや山本太郎やその他諸々)は、このスタジオに来て、イスラム・中東の勉強すれば良かったのに・・
関連記事
《「イスラム国が日本人2人殺害と脅迫・2億ドル要求」のニュース。海外メディアの鋭い指摘 【イギリスBBC】 》2015年01月21日
「これまでのイスラム国のビデオもそうですが、西側の国民が政府に反対するよう仕向けています。
『中東に関わるな』『軍事行動への参加や支持を止めろ』という国民からの圧力を政府にかけようとしているのです。」・・
《室井佑月の安倍総理攻撃がグダグダ。恵氏「要するに室井さん、何が言いたいんですか!?」 【ひるおび】 》2015年01月22日
恵氏「要するに室井さん、何が言いたいんですか? 」・・
《岸井成格氏の主張 「自己責任」と「人命軽視」の風潮 【News23】 》2015年01月23日
おまけ
「生活の党と山本太郎となかまたち」の小沢一郎代表は25日放映のNHK番組で、政府によるイスラム国対策の2億ドル支援について「日本も敵だと捉えられても仕方ない。(支援表明は)イスラム国には宣戦布告とも言える」と述べた。
政府が避難民への人道支援と強調していることについても「人道支援の名前で言おうが、後方支援、補給が戦争そのものだ。曖昧なごまかしの話はやめるべきだ」と指摘し、「政府はあたふたしているだけだ」と非難した。非軍事的な人道支援と軍事的な後方支援を混同した発言といえそうだ。番組は24日に収録された。
子供も!(・・;) 。 I AM KENJI。 安倍総理をガイコツにして「集団的自衛権・・」云々
にほんブログ村 ←ちょっと共感!の方はポチッとよろしく