真山仁
フジテレビ【新報道2001】で、政党の代表が原発政策の論戦していたんですが、
前提のデーターの問題提起が良かったので、そのVTR部分のみ記録しました(青字はナレーション)
この番組の「電気代値上がり論」について、反原発の党の代表者は猛反発していたし、
番組を見た一般人のツイッター上の意見も「悪質な脅しだ」と批判するつぶやきが多かったけど、
原発を再稼働しなければ電気料金が確実に物凄く上がるのは当たり前です。
(火力発電の燃料費がかさみ電力会社の値上げ申請会見・日本未来の党結成会見など 略)
・・・最大の争点の1つ、原発・エネルギー政策。
私達は何を選択基準にすれば良いのだろうか?・・・(CM)
原発に関する作品を手がけ、エネルギー問題に詳しい作家の真山氏は原発・エネルギー政策について2つのポイントを挙げた。
真山仁氏「代替エネルギーのない議論と言うのは、えー、原子力発電を止める力にはいずれならなくなると思うんです。
原発の代替エネルギーを考える時の絶対条件は24時間365日発電できるかどうかなんですよ。」
原発の替わりになるためには電力を24時間安定して供給できなければならない。
有力視されている太陽光発電は夜発電できない。
風力発電は風がないと発電できない。
地熱発電は安定しているが、開発に時間がかかる。だが、代替エネルギーをなんとか編み出さなければならない。もう1つのポイントは今私達が直面している課題だ。
福島原発事故が起きる前、日本の発電量のおよそ3割を占めていた原子力は、今わずか2.5%。その代わりになっているのは天然ガスなどの火力発電だ。
真山氏「(原発操業停止で)90何%火力発電がまかなっているっていう事態はっ、やっぱりある意味では通常の状態ではない、、
一か月で5000億円とかっていう大きなその貿易赤字を作っちゃうわけですよね。いまだに非常事態の状態で発電しているっていう事を、どなたも問題にしていないっていうのは、少なくとも今月選挙をやるっていう意味では、一体いつのための選挙なのかってとてもするんですけどね。」
今年度上半期の貿易赤字は、過去最大の3兆2千億円。その原因は中国への輸出減と原発停止を受け天然ガスなどの輸入が増えた事だ。
既に巨額の財政赤字を抱える日本経済にとって貿易赤字は大きな重荷だ。
エネルギー政策をどうするのか、日本が今直面している貿易赤字などの課題にどう取り組むのか。
(VTR終了 ここからは要約)
須田アナ「原発ゼロを掲げる党が多くみられるが、原発ゼロが本当に実現できるのかという点で議論をしたい。」
吉田アナ「脱原発を実現するには3つの大きな難題がある。 大飯原発以外は停止し、火力発電の割合が増え
①貿易赤字拡大 燃料代が高いため ②電気代UP →家庭・工場などの負担増で経済への影響が心配)」
高橋進氏「電気料金はまだまだ上がると思う。LNGの増えている分は約4兆円で倍増しているので3割料金を上げないと収支がトントンにならない。(政府資産は40%80%増)
原発をゼロにするなら再生可能エネルギーを育てるためのサーチャージなど、やはり電力料金は上がっていくので、家庭負担・産業負担には大変な痛手になるという問題提起をさせていただく。」
(以下、党代表の原発論議はいつもの話なので省略して、FNNニュースより)
・・・原発再稼働の是非をめぐっては、民主党の岡田副総理が、「原子力規制委員会が新たなルールを作り判断した場合は、再稼働はある」と表明したほか、自民党の石破幹事長も、「専門家が検証して、丁寧な説明をすれば、再稼働はある」と述べ、安全性を確認したうえでの再稼働を容認する考えを示した。
さらに、公明党の高木幹事長代理、日本維新の会の橋下代表代行、みんなの党の江田幹事長も、厳しい安全基準に基づく検証などを経れば、再稼働はあり得るという認識を示した。
また橋下氏は、石原代表が、11月30日に、「2030年代に原発はフェードアウトする」との政策実例に言及したことに関して、「2030年代原発ゼロを目指してシミュレーションして、結果としてそれができない場合もある」と述べた。
一方、共産党の市田書記局長は、「再稼働すべきではない。国民の力で、原発がなくてもやっていけると証明された」と述べ、社民党、新党大地、日本未来の党も、「再稼働反対」の立場を強調した。
また、新党改革の荒井幹事長は、「再稼働の議論をする前の段階だ」とする一方で、再稼働は「条件による」と、含みを持たせた。
原発即ゼロ!というのは簡単だしなんとなくウケは良いかも知れないけど、経済成長できず貿易赤字し続けたら・・・日本は絶対に持ちません。政治家として非常に無責任だと思います。
突然電気の安定供給が出来なくなったら、電気利用金はどうなる?お隣にちょっとした例があります。
《韓国:原発トラブル続出で、またまた電力ピンチ!"最大ピーク料金制度"で電気料金最大5倍 【ワールドWave】》より
・・品質検証処理の偽造事件や、長期間の点検整備などにより原発3基が停止しているからです。
政府は電力の無駄を減らすため、来年1月から"最大ピーク料金制度"を導入することを決めました。電力使用量が最も多くなる時間帯の電力料金を通常の3倍から5倍に引き上げる計画です。
大災害もないのに、電気料金最大5倍の引き上げや使用制限って・・・韓国の電力の不安定さってハンパないですねっ
外国の石油依存からの脱却に関しては、オイルショックで日本がその後原発を推進してきた経緯を思い出したら分かりやすいです。
1973年の第4次中東戦争、79年のイラン革命に端を発する石油の供給危機。これにより、石油価格が高騰。先進各国は不況とインフレの同時進行で大きな打撃を受けた
あと、尖閣諸島周辺の石油埋蔵をはじめ、日本はひょっとしたら資源大国という可能性があるので、そっちの調査と開発を急ぐべきだと思います。
ただ、時間とカネがかかる・・・
こういう過渡期だし、今の時点でエネルギー問題は早急に答えが出る状況ではないので、
冷静かつ総合的な視点を持たず「とにかくゼロ!」という党には日本を任せれないですね
今後の各党の議論を聞いてよーく考えましょう。
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