日印関係
BS朝日【いま世界は】(8/31)、<いませかトップストーリーズ、この一瞬>で、
「安倍首相自ら京都案内。モディー・インド首相初来日を異例歓待のワケ」というのを特集していたので記録しました(青字はナレーション)
日本とインドはウィンウィンの関係が築ける間柄。インドは今どこよりも仲良くすべき国だと思います。その国のトップが来日しているのに、日本のマスコミは静か過ぎやしませんかっ!?
で、このVTRの安倍総理とモディ首相の親密さはハンパないので、金慶珠氏の浮かない顔も分からなくもないし、コメントにも焦りが・・
木佐氏「昨日、日本を訪れましたインドのモディ首相をとびきりの笑顔で出迎えているのが安倍総理ですね。昨夜の京都の迎賓館でのひとコマです。」
小松アナ「そして、今朝は安倍総理が京都の東寺を案内しました。総理が地方に出向いて外国の首脳を歓待するのは実に異例のケースです。」
女子アナ「またモディー首相は安倍総理がツイッターでフォローするたった3人の内の1人なんですね。」
木佐氏「はい、さぁ内外に親密さをアピールした両首脳、そこに見えてくるのはアジアのもう1つの大国の影です。」
昨日来日し、京都を訪れたインドのモディ首相は今朝、真言宗の総本山で世界遺産に登録されている、京都の東寺を安倍総理の案内で視察した。
この5月に就任したばかりのモディ首相が主要国を訪問するのは日本が初めてとなる。モディ首相は真剣な表情で東寺の境内にある講堂で国宝に指定されている大日如来像などを見学した。 外国首脳の地方訪問に総理自ら同行するのは異例の事だ。安倍総理としてはインドとゆかりの深い仏教の寺院を案内するなど、2日間に亘る異例のおもてなしで親密さをアピールする狙いだ。
モディ首相は東寺視察に続き、午後には京都府知事や精密小型メーカー世界最大手の日本電産社長でカリスマ経営者として知られる永守氏の表敬を受けた。
昨日インドから関空に到着したモディ首相は、京都迎賓館で安倍首相の歓待を受け、非公式の夕食会に臨んだ。夕食会はおよそ2時間行われ、両国の関係強化について話し合われたと見られている。
モディ首相は、首相になる以前の2007年と2012年に来日、今回で3回目となる。2012年、当時インド北西部グジャラート州の首相だったモディ首相は東京などでグジャラート州の投資環境や日本企業専用工業団地を紹介するセミナーを開催した。当時から親日家だったとされている。
今回も当初は今日来日する予定だったが、急遽1日前倒し。1日滞在を伸ばす形となった。
『日本のインドとの友情は時の試練を経てなお続いている。われわれ二国は世界の平和と繁栄の推進に傾倒する活気に満ちた民主主義国家である』
これはモディ首相のツイッター。日本に来る前からモディ首相は自身のツイッターに日本語によるつぶやきを投稿した。
『私が特に心待ちにしているのは安倍首相にお会いすることだ』
側近がモディ首相の発言を翻訳したという。そしてそのつぶやきに安倍首相は英語で返信。
『インドは私の心の中で特別な場所です。この週末京都への到着を心からお待ちしています』(日本語訳)
安倍首相のツイッターを見ると安倍総理がフォローしているのは3人のみ。昭恵夫人、猪瀬直樹氏、もう1人がモディ首相だ。
アメリカの外交専門誌「フォーリン・ポリシー」によると、2012年末、再登板が決まった安倍総理に真っ先に祝福の意を伝えた海外要人の一人が当時グジャラート州の首相だったモディ氏だったという。この両国首脳の親密ぶりの裏にあるのはどんな思惑なのか。
足立官邸キャップ「わざわざ総理が東京を離れて京都まで国の首脳を歓待するのは極めて異例な事ですね。ここで日本とインドがさらに親密になる事で中国包囲網をより強めようという狙いがあるんですね。」(テレビ朝日報道部)
インドと国境を接する隣国・中国。以前から未解決の領有権問題を抱えており1962年には国境紛争も起きている。 そして中国と尖閣問題を抱える日本。状況は似ている。
中国紙・環球時報は26日、「インド首相が訪日期間を1日延長、中国側への強いシグナルか」とモディ首相の訪日を警戒する記事を出した。
足立官邸キャップ「インドはちょっとこのところブレーキはかかりつつあるが、やはり経済の発展と大きな人口を抱えているので、日本から見れば大きなビジネスチャンスがまだ転がっている国なんですね。」
人口およそ12億の巨大市場。インドとの関係強化で広がるビジネスチャンス。そしてモディ首相が望んでいるものとは・・インドの抱える問題はインフラだ。首都ニューデリー。住民がコンクリートでできた円方形の機械にカードを当てて水をバケツに受けている。
CNNリポーター「チャージ昨日を持ったカードを購入して機会でスキャンボタンを押すと水が出ます。約1円で最大4ℓまで水を引き出すことが可能です。」
水不足が慢性的な課題となっているインドでの話題の「水ATM」。ICカードを使って水を引き出すことが出来る。次々に設置され話題になっているという。
しかし、多くの住民は未だにタンク車から配給される水を頼らなければならない。インドビジネスの専門家はここに日本のチャンスがあると指摘する。
野口氏「(インドでは)日本企業が参画する形で海水の淡水化事業が試験的に行われています。しかし地下水に頼ってばかりでは限界がある為、豊富な海水を工業用水その他に使う・そこが大きなビジネスチャンスなのかと思います。」
水道だけではなくインド国内では送電線や道路整備などインフラ整備が遅れ、生活や産業に支障をきたす一因となっている。
早ければ10年以内に中国を抜き、人口世界一となるインドにとって喫緊の課題だ。 モディ首相は、グジャラート州首相当時からインフラ整備を積極的に推進し、支持率を伸ばしてきた。
今年1月、安倍総理はインドを訪問しシン前首相と会談。インドへのインフラ輸出拡大を目指し、経済支援としてニューデリーの地下鉄整備などに新たに2000億円の円借款の供与を表明している。その後就任したモディ首相が打ち出した成長戦略。モディノミクスに日本は熱い視線を注いでいる。中でも大きな可能性を秘めているのは、発電事業や高速鉄道事業だ。
しかし中国も巨大な市場インドを敵対視している訳ではない。
習近平国家主席は7月にブラジルで行われたBRICs会議でモディ首相と会談するなど両国の関係改善に動き出している。 また来月には習近平主席がインドを訪問する予定だ。
野口氏「インドはインフラ全般がまだまだ未開発。そんな中でもやっぱり製造業を中心とした直接投資をドンドン誘致していかなければならない。それは大きな市場があって早く来たものがやはり市場とるという構造になるのであまり躊躇していられない、、」
外交、そして経済で対中国への利害が一致する日本とインド。安倍総理とモディ首相は明日の夕方、東京で首脳会談に臨む。
(VTR終了 スタジオトークはやや要約)
木佐氏「安倍総理が自ら京都をご案内して本当にモディ首相と相思相愛という感じだが、もちろん日本はモディノミクスへの期待は大きいが、モディ首相も日本の技術力などへの期待も大きい?」
渋谷和宏氏「物凄く期待が大きいと思う。インドはようやく最近2014年の4-6月のGDPが5.7%伸びてちょっと持ち直した。3-4半期ぶりに5%超えた。
2014年は3年ぶりに5%成長するだろうと見られているが、インド経済の構造的問題として、ドンドン人口が増えるがその人達を満たす為のモノ・サービスの生産が追いつかない。それだけの経済の供給能力がない。それでドンドン物を輸入し計上赤字になってインフレになっているので、人々が苦しんでいる。その供給力の足りない部分を補う為、海外からの直接投資(工場・インフラ)に期待したいが、中でも日本の技術力・お金に物凄く期待している。
なので今回、モディ首相来日は、経済を何とかしたいという実利的な目的が非常に大きいといえると思う。」
木佐氏「インドの人口は2020年代の後半には中国を抜いて世界一になり、そこは魅力的なマーケットで、早い者勝ちという話があったが?」
渋谷氏「もちろん中国もインド市場に期待しているし、モディ首相は来日した一方で中国とも戦略的パートナーシップについての可能性も探ると言っている。あるいは中国が進めるアジアインフラ投資銀行の参加も表明しているので、モディ首相としては日中双方大事なので両ニラミで(笑)経済成長を実現したいと強か。
だから安倍さんが中国包囲網と言うが、モディさんはそうではなくてもっと実利的な事をこの会談で考えている。そこは冷静に見た方がいいと思う。」
小松アナ「今中国包囲網という言葉が出てきたが、安倍首相は1日の日印首脳会談に続いて6~8日までバングラデシュとスリランカを訪れるなど、中国包囲網の姿勢を色濃くしていると見ることも出来る。
対する中国の動きだが、先月下旬に中国を訪れた福田元総理は習近平国家主席と面会したことを認め、「習主席は日本の悪口は言ってない」「(現状を打開したい)気持ちがあったから私と会ったのでは」とコメントし、11月に北京で開かれるAPECでの日中首脳会談実現に向けて意見交換した模様。」 木佐氏「今後、日中印のパワーバランスはどうなっていくか?」
外岡秀俊氏「日中印を考える場合に、日中米を考えた方が良い。安倍さんとしては日米印で膨張する中国と対峙したい考えだと思うが、それぞれの国が経済的に相互依存しているので、[E:danger]今必要なのは日本と中国が対話を始めることが大きな安定化への道だと思う。それを強調したい。」(元朝日新聞編集委員)
小松アナ「日米印中、そこに韓国も鍵を握るわけだが、日中関係が前進するとパク大統領にとってどういう意味になるのか?」
金慶珠氏「11月のAPEC(北京)で日中首脳会談は成就しそうな感じはする。
実はこういう状況になるのを、前々から韓国内の日本の専門家は非常に懸念していて、つまり韓国が北朝鮮や日本に強硬一辺倒の内に、日本が北朝鮮や中国と仲良くなった時に、韓国はどういう突破口を見出せるのかと指摘している。案の定、閉塞感が非常に強い。
ただ、日中韓3カ国だけで見るのではなく、米を加えて北東アジアを見るとどうしても私は日米韓の連携はそう簡単に揺るがないと。もちろん日中関係の進展は望ましいので11月をきっかけにその後も展望できるようになってほしい。
その前になんとか日韓関係、、米を含めて協力体制を築く必要がある。
朴槿惠さんもここにきて若干軟化させているし、局長級会談もずっと継続しているし、来年丁度日韓基本条約50周年なので、いずれにしろ慰安婦問題を前提に掲げてはいるが、そこは国益の為に韓国もこうすれば相手が折れるというやり方ではなく、韓国としてどこまで折れることが出来るのか真摯に考えるタイミングだと思う。(朴槿惠さんは折れるか?:小松アナ) まぁだから周りが折れさせるか(笑)ご本人が折れるか、、(引けないんじゃないですかね?難しいんのでは?:小松アナ)
そうじゃなくて、朴槿惠政権、いま国内ではそんなにイケイケではなく色んな意味で閉塞感があるので、やはり外交においては柔軟な姿勢を示す可能性は十分にあるし、その証として局長級会談を毎月続けているので、私は事務レベルでは今年中になんとか打開策を見出すという所までは暗黙の了解が出来ていると思う。」(東海大学国際学科准教授)
小松アナ「でも木佐さん、本当にこの写真、象徴的でね、オバマさんや習近平さん、朴槿惠さんにしてもやはり安倍さんに相対するときに、外交的アクションはするけど、そこは国と国との・・ってとこがあるが、モディさんとは、ほんっとうになんか個人的な仲の良さを感じますし、、」 木佐氏「心が繋がっているようなね」
小松アナ「何ていったってツイッター3人の内の1人なんですから」木佐氏「そうなんです、はい。」以上
金慶珠さん今更「日中韓は揺るぎない」とか、よく言うなぁ・・
いつもの強気なコメントを全然しなかったから、朴槿惠大統領も国内で本当に厳しい立場なんでしょうね。
まっ、来年日韓条約50周年だろうが、日本は一切折れることは出来ないけど、首脳会談したけりゃどうぞ。ドアはいつでもオープンだしぃ。
それにしても日本人2人のコメンテーター、特に渋谷氏のコメントは前回もだったけど、まだ異常に中国様に気を使ってますねぇ。モディ首相は確かに実務派だけど、Chinaに媚びる事は無いと思う。
《次期インド首相のモディ氏を中国は何故安倍総理に例えたのか? 安倍総理とモディ次期首相の接点 【いま世界は】》2014年05月19日より抜粋
・・そんな民族主義的傾向が強いモディ氏が、選挙期間中度々名指しし激しく非難した国がある。
モディ氏「略奪者の行動はこの世では認められない!中国も略奪的な考え方をやめなければならない。」(中略)
渋谷和宏氏「(Q.VTRに中国に対して厳しい言葉があったが?) 恐らく実務家なので、ああは言いながら中国との経済交流関係を深めるのを怠らないと思う。
なので安倍さんがあまり価値観外交ということでモディ氏に近づくと、それには利用しないでくれ。中国囲い込みには加わりたくないとなる可能性はあるので、そこはよく見極めないといけないんじゃないかなと思う。」
モディ氏は、安倍総理よりもっと民族主義なんですけどね。それに安倍外交は味方を増やす事!
日印が仲良くすれば、結果的にChinaへの牽制になるんだから、「価値観外交」「中国包囲網」などと殊更言わなくてもいいのに。
モディ首相が上辺は習近平と関係改善するとしても、安倍総理と破顔一笑で何度もハグし合う関係にはなれないと思う。コメンテーターが否定したくても、相思相愛で尊敬し合ってるんですよ
とにかく、インドには上下水道インフラ、道路、鉄道など日本の得意分野を提供して、もっともっと成長・発展してほしいです。
あと2年前、【未来世紀ジパング】で、インドで新幹線導入の為、視察に来ている様子 をやっていたけど、管理システム一式なので高過ぎて導入を一度は断念したんですが・・
もし、今回この話が前進したら・・それこそビッグビジネスだし、超ビッグビジネスへの足がかりになるので大注目しています!
にほんブログ村 ←ちょっと共感!の方はポチッとよろしく