新聞協会
朝日ニュースター【愛川欽也パックインジャーナル】で、
(5)秘密保全法ってナニ
社団法人日本新聞協会は先月29日、政府が来年の通常国会に提出する方針の「秘密保全法案」について、
「国民の『知る権利』や取材・報道の自由を阻害しかねない」として、法制化に反対する意見書を藤村官房長官宛てに送付しました。同法案は、外交や治安に関する国家機密を公務員が漏えいした場合の罰則強化が柱となっています。
というのをやっていたんですが、この法案の事を全然知らなかったので記録しました(ただし、流れはそのまま要約)
弁護士の梓澤和幸氏の説明ではかなりヤバそうな法案みたいに熱弁をふるっていたけど、アエラの]田岡俊次氏もこの法案を否定。コレ、どう思います?!
(新聞読み上げ 略 )
愛川氏「記事はとっても小さいが、梓澤さんね、秘密保全法は前々から警察官僚にはあったものだが、これ見ると「指定された秘密への取材をしただけで10年以下の懲役。取材だけで群れ異常な衆議院の緊急逮捕。逮捕に伴いメディアの捜索。取材メモ、マスターテープの差押 と、昔の治安維持法が文書変えて残ってるみたいな気がして、
早い話が、指定された秘密への取材をしただけで、政局ではなく自由の問題でと頭についているが、、」
梓澤氏「政局ではなくというのは、いわゆるアノ海上保安庁のあのテープが出て公開された時に、政権危機になったので、その政権危機が度々起こっては困るからと、有力な政治家が、官僚に秘密保全の法制を検討したらどうだという諮問をした。
ところが多くのメデイアの人達は、政局、すなわち政治部の問題だと考えていたフシがある。
でも、そうではなくて、1987年、25年前に廃案になった国家秘密法の再登場だ。
で、国家秘密法よりもっと凄いのは、あの時はスパイ防止法と言われたので、防衛と外交の秘密だけが保全されるという事だったが、今度は更に加わって、公安情報・警察情報も秘密の対象になった。そして秘密を漏らした公務員及び秘密を漏らさせようとする取材側・メディア。
これは秘密を漏らすもらさないに関らず、「秘密を出して」と言いかけた記者が、それだけで問題になる。(今でも教唆になるから:田岡)
そう!、今でも国家公務員法で教唆になる。今までは教唆した相手が秘密を漏らした時だけ問題にされた。今度の法律は独立教唆罪と言って、働きかけただけで、だけでっ、懲役10年以下の処罰にすると、有識者懇談会が報告書で出している。
10年以下の懲役の意味は、今まで国家公務員法では法定刑が1年以下だが、10年以下になるという事は、懲役が3年以上と法定刑が決まっている場合には、令状なしの緊急逮捕が出来るということ。
それは、逮捕に格好つけて、捜索・差押できる。で、実際にはそういう事を1件起こせばいい。西山記者問題を1件起こす、あるいは起こすぞという脅しをかけるだけで萎縮が起きるので、公務員の方で慎重になる。
それからメディアの方は大会社なのでコンプライアンスで止めておこうという事になる。
それを今、新聞協会や弁護士会からこれに反対する声明が出ているが、今言った様な重大性についてちゃんと勉強をして、これは警察官僚が作ってもう法案がほとんど出来上がっているという、この危機感が社会部の人達に浸透してない。だから記事が全然出てない。」
田岡氏「これね、法案がまだ出来ていない。なかなかこれ難しいと思うのは、まず例の尖閣衝突事件のビデオ、あれは結局、刑事訴追できなかったわけで、国家公務員法でも出来なかったのは、アレ秘密かどうかよく分からないと。何故かというと一時は誰でも見られる状況だったし、それは訴追できなかったわけ。
今回、こういう法案作っても秘密であるかどうか分からん物を訴追はしにくいし、
第二に、警視庁の公安のイスラム捜査の話が表に出ちゃってけしからんという話なんだけども、あれに関してはもっと訴追できなくて、それは警察が認めてないから(笑)
だから今回、その尖閣問題とテロ捜査の問題は両方、法律作ったところで処罰はしにくい。
で、10年にするのは、防衛の秘密保護は5年なので、どう考えても均衡を欠くのでそれも難しい。だからなかなかこれを、、(ムリだ)」
梓澤氏「いやいや、MSA秘密保護法(米軍の秘密)については10年以下の懲役というのがある。」
横尾氏「ただ問題は粛々とこれが進んでいて、来年の通常国会に出すよう公聴会で準備してるんじゃないですか?」
梓澤氏「民主党政権っていうのはね、情報公開がウリだった。(岡田氏が暴いた沖縄密約の例) それが逆に情報公開を閉めるこの秘密保全法を出すというのは、まっなんというか国民に対する裏切りと言わざるを得ない。」
田岡氏「自民党政権の頃は、こういうのを出そうとしても野党がガンガンやってそれを潰していたが、いまや民主党自身がこれを言うと。多分自民党は反対しないから、これに関しては挙国一致体制になっちゃって、、」
梓澤氏「メディアの田岡さんに申し上げたいが、今、野党体制が弱い中で有力な反対機能はメディアが果たせる。メディアがあなた方を許さないと発言する事が非常に大事。弁護士会もやりますけどね。」
横尾氏「朝日新聞でも、こんなにちっちゃい(記事) ほんのここんとこだけ。」
池田氏「こういうのが今出てきたって事は、ウィキリークスなんかを意識してるんですか? (うーん、でしょうね:梓澤) なんかアメリカの愛国法みたいな、、とっても嫌な感じがしますねぇ。指定されたっていうのは曖昧だが、裁量権が広いと法律は出来が悪いと私は思う。なんっだって出来ちゃうから。」
田岡氏「だから指定された秘密だったら今回の尖閣のビデオなんか、指定されてないわけですよ。だから取り締まるって言ったって、そういうのは取り締まれない。」
梓澤氏「原発のスピーディー情報・全国の航空調査による放射能の土壌汚染情報、こういうものも指定秘にされたら、それを取材しようとした記者にお呼び出しがかかるというのはおかしいし、それを許していたらまた福島第一原発事故が他の所で起こるという事になる。」
愛川氏「ただっ。問題はね、これがね、国民の誰もが大半が知らないっていう事実。(そうだっ!)(そうそう)(それ)
つまり私達はこういう事を知らない内に、、これ読み方変えりゃ戦前の治安維持法ですよ。僕ら新劇の先輩たちはこの程度のもので捕まって牢屋に入っちゃった。
ボクはこういう事を知らない。そしてきちんと伝えてないメディアは、責任がありますよ~。」(あります)(ホンットに)
川村氏「まぁ一種、独裁国家的な管理になりますからね。」(ですよねぇ)
愛川氏「ホントなんだよ、冗談じゃない。
これ北朝鮮の法律なら分かるんだけど、なんで日本でまたこんなものを作ろうとして。しかしこれは次の国会で、、今反対しようとしていた野党・民主党は今、与党ですから、それが出すんですからね、反対なんか、自民党も公明党も言やせんよっ。(みんな大きく頷く)
色んなことが起きてますねぇ、続きは大晦日でーーす。3時間です。」
ちょっとこの番組はマトモじゃないので、この説明を鵜呑みにして良いものか迷います^^;
(外国人参政権や夫婦別性には大賛成だから、感覚が真逆なわけ)
この「秘密保全法案」調べても、これ↓くらいしか分かりません。
スパイを防ぐ法制の必要性は、自民党内において1980年代前半から活発に議論されるようになり、当時の内閣の元でその気運が高まった。しかし本法案が一般国民の権利制限に直結する法律であることや報道の自由が侵害されることに対する懸念から、大多数のマスメディアが反対に回った[1][2]。そのため、政府は内閣法案として提出することを断念したものの、通常国会の閉会を間近に控えた1985年6月6日に伊藤宗一郎ら10名が衆議院に議員立法として法案を提出した。
これに対し、当時の野党(日本社会党・公明党・民社党・日本共産党・社会民主連合他)は断固反対を主張。法案は継続審議となるが、10月に開会した第103臨時国会でも野党は徹底して審議拒否を貫き、12月21日の閉会に伴い廃案となった。
その後2001年に自衛隊法が改正されて従来の第59条における「秘密を守る義務」規定に加え第96条の2に「防衛秘密」規定が新設され、廃案となったスパイ防止法案の一部と同趣旨の規定が盛り込まれた。2007年2月には航空自衛隊の一佐が読売新聞記者に機密情報を漏洩し、この規定に違反したとして警務隊が事情聴取や家宅捜索を行ったと報じられている[3]。
近年では、2008年に結成された改革クラブ(現・新党改革)が公約としてスパイ防止法の成立を掲げていた。また2011年10月、民主党政権の野田内閣が「秘密保全法制」を提案。
スパイ防止法の事?? なんか良さそうな気もする・・・
で、、田岡俊次氏は、「尖閣ビデオは別に秘密じゃないから~・・」とここでは言っていますが、
巡視船の乗組員、海上保安庁の職員(一色正春さん)が『自分が流出させた』と名乗り出た直後、こんな風に強く糾弾していました・・・
《尖閣ビデオ流出事件、田岡俊次と大谷昭宏のとんでもコメント【スーパーJチャンネル】》 より一部抜粋
大谷氏「ですから共犯者の存在とですねぇ、動機の解明ですよ。で、今の段階でですね、やっぱり義憤にかられたとかっていうのは軽率であってですねぇ、
義憤にかられたねずみ小僧なのか、単なる泥棒ネコなのか、それはこれから動機を解明してですねぇ、しっかりと、、」
田岡氏「泥棒ネコの方がマシでね、意図的にやったとすれば、それは国家公務員法じゃないけどもですねぇ、軍で言ったら、抗命罪なわけです。上で政府の方針と上の上官の命令に逆らって逆の事やるというのをほおっておけばね、
しかも大谷氏は「例えば被害者の遺体をですね写真をドンドン流出するというのと同じ」だから厳しく立件せよとまで。
この人達、凶悪犯を取り締まれというような話をしていたのに、どっちやねん??
コメンテーターって、ホントいい加減だわ。
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