教科書採択
沖縄の八重山地区での教科書採択バトルの話は以前にも書いたんですが、あの時は、とある反日番組のリポート。
で、おとといNHK【ニュースウォッチ9】(10/25)で、直接取材して報じていたので記録しました。
まず、これ↓を頭に入れて読んでください。
論説委員・石川水穂 逆転不採択を煽った地元紙 MSN産経ニュース より
◆発端は採択制度の改革
沖縄県石垣市と与那国町、竹富町の教科書採択をめぐり、八重山採択地区協議会で採択された育鵬社の中学公民教科書が同県教育委員会の介入により、八重山教育委員協会で逆転不採択とされた。
八重山教育委員協会は単なる親睦団体で、適正な手続きを経た協議会の決定が採択権のない組織によって覆されたケースは前代未聞だ。文部科学省は逆転不採択の決定を無効とした。当然である。
なぜ、こんな違法がまかり通ったか。育鵬社など保守系教科書に対する地元紙のバッシング報道が深くかかわっている。
アナ「さて、沖縄本島の西にあるコチラ、石垣島などの八重山地区です。尖閣諸島の南に位置しています。領土をめぐる日中の意見のぶつかり合いは、この地区の人にとってはまさに身近で起きている問題なんです。この八重山地区で、実は来年4月から使う中学校の公民の教科書が決まらないという異例の事態が起きています。」
女子アナ「争点になっているのは2つの教科書。1つは現在使われている東京書籍という出版社の教科書。そしてもう1つが地区の教育長の一部が新たに採択しようとしている育鵬社という出版社の教科書です。どちらも文部科学省の検定を通ったものなんですけれども、記述には差があります。コチラご覧ください。例えば(フリップ読み上げ)と記述しています。」
アナ「はい。こうしてみますと育鵬社の方が領土をめぐる記述が多いのが分かります。意見が激しく対立する背景には何があるのか取材しました。」
沖縄本島から南西に400km。石垣島を中心とする八重山地区です。八重山地区は、石垣市・竹富町・与那国町で構成されています。
同じ地区に区分される市町村は法律で同じ教科書を使わなければならないとされています。
しかし今回、竹富町がこれまでの教科書を選んだのに対し、石垣市と与那国町は新たな教科書を選びました。
9月上旬、地区の全教育委員が集まり、教科書の一本化を図るための会議がもたれました。(怒号)
本来、教科書は8月末までに決めなければなりませんでした。しかし、その期限から2ヶ月近く経った今日まで結論が出ていません。
-歴史と現在と- (ここより NHK沖縄)
公民教科書の採択をめぐる対立。しかし背景には沖縄の歴史をどう教えていくのか考え方の違いがあります。新たな教科書の採択を主張する石垣氏の玉津博克教育長です。石垣氏の教育長になるまで沖縄県内の高校で歴史を教えて来た玉津さん。
副読本の編纂を行うなど沖縄の平和教育にも深く関ってきました。
しかし、太平洋戦争末期の沖縄戦の被害ばかりを強調しているのでは?と次第に疑問を持つようになったといいます。
玉津さんが選んだ教科書は、自衛隊や領土についての記述が明確だとし、現代の国際情勢に対応した教育ができると考えています。
玉津博克氏「現代の色んな様々な動きを取り入れながらこの問題を考えていく、勉強していく。もし受け入れていくということであるならばですね、やはり今現在の沖縄に住む方々のですね、意識が大きく変わっていこうとしている。これを受け入れることによって変わるということも考えられるんじゃないかなと、、」
去年、尖閣諸島沖で起きた中国漁船による衝突事件。この事件がきっかけで今回、新たな教科書が必要と考える人たちも出てきています。
石垣氏で商店などを営む若手経営者たちです。国境に接する島では自衛隊や領土について学べる教科書が必要だと感じるようになったといいます。
「自衛隊の位置、尖閣とかそういった行政権の位置っていうのをしっかりと明記しているほうが後輩たちのためにとっては、議論の種が1つでも多いほうが良いと思う、、」
「知らないまま育ち、そうそう、そこを考えるしなかったらどうなるか、、」
「がんばろーーー!!(おー!)がんばろーーー!!(おー!) 」
一方、現場の教師やPTAの間ではこれまで培ってきた平和教育の否定に繋がるのではという声が上がっています。
(新たな教科書で)"授業をやれ"と言われたら"嫌ですっ"と断ります」
教科書を替える動きを阻止しようと頻繁に集会が開かれています。これまでと同じ教科書を支持する竹富町の慶田盛安三教育長です。これまでの教科書はアメリカ軍基地の整理縮小への取り組みなど沖縄の考え方がしっかりと記述されていると考えています。
慶田盛さんが4歳の時に起きた沖縄戦。地上戦で多くの住民が犠牲になりました。沖縄に基地があり続けることで再び戦争の惨禍に巻き込まれる可能性があることを学ぶべきだと考えています。
慶田盛氏「戦争の教訓ですよね。これらは非常に根底にあるものとして今度の教科書の公民分野についても検討してきたわけですけど、教育で使うものですからやはり我々は恒久的なもの(平和)を考えると、基地というものにはもう本当、敏感にならざるを得ない。」
高校の教師として40年近く平和教育に携わってきた新城俊昭さんは、これまでの教科書を支持しています。その一方で現在の沖縄を取り巻く課題をどう社会科教育に盛り込んでいくべきなのか難しさも感じています。
新城氏「沖縄戦に機軸を置いてたのは良いんですけれども、多様化していく現代国際社会の変化でどう私達は対応しなければならないかという部分についてはちょっと弱かったのかなという思いはしています。
じゃあ今までの平和教育がいけなかったのかというと決してそうではなかったわけですから、反省よりも今までの平和教育を踏まえて更に現実問題として今の基地問題として発展させ考えていく必要があると思います。」(VTR終了 スタジオ)
アナ「はい、まぁ悲惨な過去を繰り返すまいという従来の平和教育を守る中で、では従来の文脈だけでは語る事の難しい現在の問題をどう教えて行くかそのバランスの取り方をめぐって意見が真っ向からぶつかり合う形になっています。」
女子アナ「両者の間に歩み寄りの動きは今のところありません。八重山地区の苦悩が続いています。」以上
一見、両者の意見を取り上げたようなニュースになっていますが、
冒頭に書いたように八重山採択地区協議会で採択された育鵬社の中学公民教科書が同県教育委員会の介入により、八重山教育委員協会で逆転不採択という暴挙に出たことには一切触れていませんでした。
つまり、竹富町が(文部省も認めた)正式な採択を無視して、駄々をこねた形。
「自衛隊」や「領土」に関して詳しく記述するなんてあったりまえの話だと思いませんか?!
今までの日本の教育は「領土を守る」という観点が抜けていたんです。例えば「竹島」だってほとんどの人は関心ない。
教科書にしっかり書いてなかったし、マスコミもちゃんと啓蒙してこなかったので当たり前です。国民に考えさせてこなかったんです。それが今の現状に繋がっている。
平和を守ることは当然だけど、「自国の領土の事をちゃんと知り、それを守る」ことはそれと相反することではないはず。
沖縄で過去あった、日教組による『自衛隊、人殺し』という教育の方が大問題だと思うけど・・・
で、育鵬社へのバッシング報道は沖縄紙だけじゃありません。
日本一偏向報道しているのに、自称:「日本で一番わかりやすいニューストークショー」の朝日ニュースター【パックインジャーナル】 でも、
こんなトンチンカンな司会者が唇を怒りで震わせながら息巻いていました。いつもの事ながら"憲法"の話になっちゃってるし・・
《東京では知らない沖縄の歴史教科書問題 【愛川欽也パックインジャーナル】》より抜粋
愛川氏「それ、ハッキリ言えばねっ、あの集団自決ってありましたねぇ、よくニュースで見た、あのよく崖から落っこてって死んじゃっ、かわいそうにさぁ子供連れてなんかして、、あれはっ、日本軍が関与したか、しないか。つまり日本の軍が。そういう事に関して『あれは軍が関与したんじゃなくて、あのおっかさんが自分の意思でやったんだ』という事にしようというのが、どっちかと言うとその右よりの教科書の歴史だね。」
鈴木氏「うーん、そうハッキリとは書いてないんですけど、、」
これ、本当に沖縄だけの問題じゃないです。真実を歪めているのは、マスコミだという事をもっと知らなくてはいけませんね。
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