戦略的互恵関係

2010年10月11日21:04尖閣で中国ネット氾濫 「海保が衝突」既成事実化 【やじうまテレビ】

テレビ朝日【やじうまテレビ】の元祖やじうま新聞のコーナーで、中国の動きに関する記事を扱っていたので記録しました。この女コメンテーター、その辺の主婦より酷いコメント・・

001

(日中官民交流が本格再開 万博に千人再招待・防衛相会談の記事紹介のあと)

吉澤アナ「そんな中なんですけども、産経新聞の一面ご覧頂きましょう。

002

尖閣で中国ネット氾濫 「海保が衝突」既成事実化も

 沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、海上保安庁が撮影したビデオ映像の公開を日本政府が先延ばし続ける中中国国営通信社や共産党系のインターネットサイトで、海保の巡視船側が中国漁船に衝突したとする図などが掲載されている実態が10日、明らかになった。

日中首脳会談が4日に行われたにもかかわらず、中国当局も放任を続けており、中国政府の一方的な主張が“既成事実化”する恐れも強まっている・・

という事なんですねー。まぁー、このあたりは川村さ~ん、結局、中国は日中の間でなんなく上手く雪解けという風な動きもある中で、相変わらずいわゆる国内向け? の顔とはちょっとまた違うという事、、」

003 川村氏「そーですね、まぁあのー、よく話題になってる戦略的互恵関係というのがありますけども、まぁ日本にも戦略があるのかなぁと思う一方、中国の戦略って一体何かなぁ~(それぞれ首を大きく傾げながら)という(笑)

なんか不思議な、ええ。」

吉澤アナ「そうですよねー、その辺が一党独裁難しいところ、えーなんかちょっと火をつけると逆に言うと自分のところがえー、政府が批判を受ける。だからそのへんの舵取りが難しいという事なのかも知れませんけどもね。

産経新聞ご覧頂きましょう。

004_2 中国軍艦ガス田付近に展開 海自護衛艦と米艦船が監視

中国海軍艦艇が東シナ海のガス田付近に展開していることが分かったという事で、 

海上自衛隊がこれに対して、中国海軍艦艇が監視対象海域に入ったとして、護衛艦を周辺海域に派遣しました。

また、アメリカ海軍はこの周辺海域で展開することの多い音響測定艦を投入したと。この音響測定艦、潜水艦の動きなどを監視しているまぁ船なんですけども、まぁそういったものをまっ派遣しまして、事実上、中国の動きに対して日本とアメリカが色々まぁいわゆる警戒を強めているという事なんです。

まぁ、朝日新聞参りましょう・・(中国のノーベル平和賞報道規制のニュース 略)

006以上

※吉澤アナは、自衛隊ネタには顔芸として、思いっきり眉をひそめながら伝えるのが特徴です。

川村氏(女)は初めて見たけど、どうでもいいコメントですよね(苦笑)

中国の戦略・・92年に領海法を作って、勝手に台湾や尖閣諸島を自国の領土にしちゃったように、海洋権益の強化に決まってるじゃん。

なんか、中国がますます怪しい動きをしているのに、テレビコメンテーターは「尖閣ビデオを公開せよ」と言わなくなったような気がします。

私が勝手に戦略的に考えるに、一度「尖閣ビデオ」は出す期を逃しているので、これを逆手にとって、中国が変な動きをしたら即世界に流すぞ!っていうのがいいかも 。

もちろん海保側が中国漁船にぶつけたなんていうデマは許さん!  と申し入れて。 

・・とは言っても民主党の事だから、ただただ中国様に恫喝に屈している現状なんでしょうね^^;

戦略的互恵関係なんて、福田総理・安倍総理・麻生総理のものだし、恥ずかしいから使わないでほしいワ~

外交オンチの民主党政権には全く期待できないのが悲しい・・



2010年10月06日08:56小泉総理靖国参拝で冷え込んだ日中関係修復の証言【ニュースバード】

TBS系【ニュースバード】のニュースの視点という特集で、

小泉総理の靖国参拝に端を発した、凄まじい中国の反日行動で悪化した日中間の関係、絶望とも思われた首脳会談実現した谷内元事務次官へのインタビューを記録しました(ただし、ナレーション以外は要約)

昨日書いたの記事、『「自民党には知恵があった」という中国外務省高官のコメント』へアホなコメンテーターとアナが、『中国側に都合の良い知恵・・』みたいな事言っていましたが、真逆だっつーの!

001 かつて小泉総理の靖国参拝をめぐり、日中関係が極端に悪化した時期、

日本外交の舵取りを任された谷内正太郎元外務事務次官が、次官退任後初めてインタビューに応じ、当時のギリギリの外交交渉の現場を語りました。

そこには今後の対中外交に向けて多くのヒントが隠されていました。

女子アナ「尖閣諸島沖での漁船衝突事件後、対立が深まっている日中関係だが、過去にも関係悪化の時期があった。

今回はその日中の衝突を乗り越えた交渉の裏側とそこから見えてくる現在の課題をお伝えします。」(インタビューは政治部・山口敬之記者)

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柔和な笑顔で迎えてくれたのは、谷内正太郎氏。
小泉内閣当時の2002年10月に内閣官房副長官補、更に2005年の1月に就任した外務事務次官が異例の3年間の長きに及び、

小泉・安倍・福田・麻生の4内閣で、事務方トップとして日本外交を支えた人物だ。

Q:当時の日中関係は?

007008小泉総理が靖国神社を必ず参拝するという話があって

中国ではそれに対して非常に激しい反対運動で、当時、安保理準理事国問題もあったし、色んな問題があり、首脳会談が出来ない状況だった。これは日本にも中国にも非常に厳しい国内事情があったと思う。日本では、必ず靖国参拝すべしと。で、ブレないのが高い評価だったと思う。中国もそれを見過ごせないという事で話し合える雰囲気ではなかった。」

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こうした日中関係が非常に厳しい2006年当時、谷内氏が取り組んだのが就任し立ての安倍総理の訪中だった。

「私は2005年の1月に外務次官になり、それ以降、安倍総理の訪中に至るまで7,8回集中的に、朝から晩まで16時間とかね、協議をずっと続けてきた。」

011012Q:当時の中国側のカウンターパートは?

「当時の外交部の副部長・筆頭外務次官の戴秉国(タイヘイコク)さん。」

今回の尖閣問題で丹羽中国大使を午前2時に呼びつけたのが他ならぬ戴秉国氏だ。谷内氏はその戴秉国氏と一体どんな話し合いを繰り広げたのだろうか。.

「安倍訪中は、総理になられてもう1ヶ月も経たない内に、電撃訪中と言われたが、ただトップレベルのコミュニケーションを何とかしなくちゃいけないというのは、次官になってからの事で、安倍総理が実現するのは、非常に短い時間だった。」

013 (戴秉国氏と、北京で戦略対話をしている最中に小泉氏が靖国参拝し、二人でガックリした話。

急遽帰ろうとしたら、向こうが話を続けたいといい、重苦しい雰囲気で日中両国の未来の為に話し合った話など。

次の年、裸の対話のつもりで新潟の温泉に招待した時の諸々のエピソード。

手違いですっぽかして平謝りした話など。深夜まで話して、お互いに小泉総理は8/15日に参拝すると想像していたとの事。)次の総理は安倍さんだとすると首脳会談をやりたいが、靖国問題はまたあるねと。」

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015016Q:安倍首相は中国からも”タカ派”と思われていた?「そうですね。」

Q:安倍首相になってからは、何回会談したか?「東京で2回。1回目はいよいよ安倍総理になった。なんとか首脳会談を実現したいという話をし、二日後に彼は帰国して、それを向こうの上が受け入れるかどうか・・」

訪中をめぐる最大の焦点は靖国問題小泉総理の靖国参拝をきっかけに火がついた反日デモに手を焼いた中国側は、後任の安倍総理から『靖国神社に行かない』という約束を取り付けたい

他方、安倍総理は『日本の総理の言動を他の国からとやかく言われる筋合いはない』という立場真っ向から対立する両国。どうやって中国側を説き伏せたのだろうか。

018 Q:中国側は『靖国に行かない事を約束しろ』と言ってきたか?

当然ずっと言っていたが、我々はそれを確認するわけにはいかないと

元々安倍総理は、日本人は参拝すべきというお立場なので、行かないという約束は出来ないと

ただマスコミに対しては非常に慎重な言い方をされていて、あいまい戦略と言われた。『行く行かないは言わない』と。

我々が考えるべきは21世紀の日中関係は世界の中で最も重要な二国間関係にしなければいけないので、色々お互いに国益が同じ方向に向かうように努力する事が次の世代への為にも必要ではないかと。だから非常に大きな枠組みの中で考えなくちゃいけなくて、靖国神社の問題だけが日中間の問題ではないだろうと。」

Q:最初の会談で『靖国に行かない』という言質を要求したのか?ら

行かない事を保障してくれと、そんな言い方だった。」

020021Q:日本側は『総理がどこに行くかを他の国から指示される筋合いはない』と主張した?
「もちろん。そこらへんは安倍総理とずっと緊密にお話しながらやってきた。

直前は彼は官房長官だったのでお会いする機会も非常に多かったから。」.

歩みよりは不可能に見られた。しかし戴秉国氏の一時帰国を経て、交渉は急展開をみせる

Q:どうして中国側が折れたのか?

「お互いに分かってる部分と分からない部分があるわけで、戴秉国さんが帰国して上にどう説明されたのかは分からない。(感触として)正直言って五分五分だった。

安倍政権が成立し、一般の人も、マスコミも直ちに首脳会談はムリだと思われていたと思うが、実現すれば日中関係に大きなインパクトがあると思っていたし”戦略的互恵関係”今でも民主党政権も引き継いでいるわけだから、そういう対極的な未来に向かっての方向性が打ち出せれば大きな意味を持つと思っていた。」

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冷え切った日中関係。譲れない両国。
一見、不可能に見えた交渉が成功した背景にはいくつかの要因があったひとつは日本側から交渉を打ち切る選択肢を持っていた事だった。

Q:訪中中止という選択肢を留保していたのは大きかったか?

「実現したいとは思っていたが、向こうが受け入れないと言えばしょうがない話だと思っていた。」

日本側が訪中に拘らない姿勢を見せた事で、中国側は訪中を受け入れなければ安倍氏が靖国に行くとのではないかとの疑念を抱く事になったという。さらに谷内氏は中国の国内事情を綿密に分析していた。

「この問題で更にお互いいがみ合って、首脳会談も出来ないというのは中国政府にとっても重荷になっていた部分もあったのではないかと推測する。

中国は今、経済開放でこれだけの発展を遂げ、今や世界第二位の軍事・経済大国になって、この勢いがある。

それから元々アヘン戦争以降の傷ついた大国意識もあり非常に複雑な事情があるので、この国と日本が付き合っていくのは歴史の経験もあるし、大変な事。だからこれを何とか長期的に安定した関係にもって行く事を考えないといけないというのがあった。

中国も靖国参拝だけで国家の運命がどうなるかという話ではないはずだと思っていた。だからどっかで全体の日中関係のプライオリティーの中で、トップレベルに常にしておかなければいけない問題ではないと見ていた。

024 反日デモを大いにやれという力はあるが、日本が毅然たる態度をとっていれば、やがてそれが政府に向かって、批判されかねない

つまり反日感情が反政府感情に転嫁する危険性もあるので、その辺は中国の政治サイドは物凄く神経質に見ていると思ったので、どっかで安倍総理を受け入れる余地があるとは思っていた。」

毅然とした姿勢と綿密な分析。そして最後の決め手となったのが交渉当事者同士の信頼関係だったという。

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「基本的には外交と言っても、人間を仲立ちにして付き合うわけで、自分のカウンターパートナーとは、めぐりあわせもあるが、戴秉国さんは会った時から信頼できる人だなぁという印象をもった。

言っていいのか分からないが、『私は早くこの仕事を辞めて、故郷に帰って畑耕していたい。北京に長く居たくない』とずっと言っていた。.

当時、王毅(オオキ)大使は、中国指導部の中で、戴秉国氏ほど真剣に日本との関係を大切にしなくちゃいけない、良くしたい。と思っていた人はいない。と言っていた。

私は戴秉国氏は人間として信頼できる人だと思っている。(戴秉国からもらったお礼の書の話 略)

大毅大使からも聞いたが、戴秉国氏は国内で本当に大変だったらしい。谷内みたいなのを信用していいのかとか

私は安倍総理、麻生外務大臣とか、いろんな外務大臣の方に大変信頼して頂けたと思っていて、バックアップして頂ける自信はあったが戴秉国さんの方は、ああいう国柄なので、日本けしからんという雰囲気の中でやるのはとても大変だったと思う。」

スタジオの話:山口敬之記者のまとめ

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「この話を通して学べる事は、訪中を止める選択肢をもって谷内さんは交渉に臨んでいたので、譲る事と譲らない事を谷内氏が判断できた。

中国の国内事情で、中国共産党の指導部が何を狙い、何を恐れているのかを非常に良く分析していた。

一番重要なのは、7,8回にわたって戴秉国氏と厳しい交渉を通じて信頼関係が生まれていた事。外交は結局人間同士がやる事。毅然とした姿勢と綿密な分析、信頼関係

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今回の尖閣の問題を考えれば、船長を逮捕したら中国側はどう出るだろうか。これは分析力が問われる。

逮捕して、中国側が非常に強く出た先に、日本側がどう対応するか。これはレアアースを止めようが、日本人を拘束しようが日本はぶれないと決めるかどうか。これは毅然とした姿勢両方、今回は上手くいかなかった。政府は失敗した

更に今回の交渉を通じて日中に個人的な一対一の信頼関係が機能したフシが一つもない

だから、安倍訪中を成功させた谷内さんのインタビューから分かるのは、今回の尖閣問題で日本側は必要な3つのファクターすべて欠けていたと言えると思う

(それについての岡本行夫氏へのインタビュー)

030 岡本氏「中国との新しいチャンネル、バ゙ックチャンネル・裏で非公式に話をするチャンネルが出来たかって言うと、これ全く出来てない

いきなりガチンコ勝負で、日本側の政府スポークスマンと中国側の政府スポークスマンが世界を相手に、ケンカをしてみても、これは段々段々エスカレートするばっかりで、落とし所がなくなってくる。

中国人は、この問題を荒立てないという選択肢はあったと思うが、しかしもう両国の対立が始まってしまったら彼らは絶対に譲れない

というのは、彼らはもう1992年の法律で南シナ海の4つの諸島、それから台湾、????島、それから尖閣。全部中国領土に編入しちゃってる。その時に日本はほとんど抗議もしてないので、最初からもう日本は舐められてるという状況にあったんじゃないか。。

それで尖閣で譲るという事は、彼らの南シナ海での主張にも響いてくるので、これは彼らも絶対に譲らない。むしろ彼らは南シナ海でやっている事を見てもわかるようにドンドンと行動がエスカレートしてきているので、尖閣に対しても彼らはこれから実効支配を少し狙ってくるかも知れない

日中間に、今までのようなチャンネルがあれば、中国側の最高首脳部が今何を考えているかっていう事を情報として日本側が把握して、それに応じた対応ぶりはできただろう

で、中国のチャンネルと共に、アメリカとも話をしないといけない。中国にとってみれば、アメリカが日本の肩を持つのか、それとも中立的な立場を取るのかって言うのは決定的に重要。そうしたら今度はアメリカは日本の肩を明らかに持った。で、これは丁度、日米外相会談も開かれていたし、なんとか日米関係が修復に向かいつつあった為。中国とアメリカと両方をにらんだ外交が必要。」

山口氏「例えば小沢さんの大訪中団が胡錦濤主席と写真を撮ったが、この国難の時にもしパイプがあるならばそれを使うべきだった

あるいは鳩山元総理が『私だったら温家宝首相に電話をした』と言ったが、首相としてそれが出来るのなら菅氏も出来るはず。もし鳩山氏が個人的に出来るのなら何故前総理としてそれをやらなかったのか。突き詰めれば、こういうピンチにできないパイプは、パイプではない。外交は結果なので、この政権はパイプがなかったと判断するしかない。

もはや信頼関係以前にちゃんとした話が出来る人がいない。」

031

(この現状を谷内元外務次官はどう見るのか)

谷内氏政と官の関係は相当ガタガタしてきているなという感じがする。下ごしらえは官で実際表に出るのは政治家だが、

032下ごしらえも、オレたちがやる。政治主導だというのが出てきているが、

そうなると、役人はでしゃばるなという感じになって、どうぞおやりになってくださいという感じにやっぱりなってくる。」

(戴秉国氏の書の解説 お互いに辛いだろうと思っていた話 略)

(中略)

(谷内さんのインタビューから学ぶべき事)

山口氏「まず、政治家と官僚の信頼関係がないと交渉が何も出来ない。脱官僚・政治主導言うが、実際に交渉に当たるのは政治家ではないので、政治主導という名の外交不在をクリアするのは日本国内での信頼関係だと思う。」

033以上

これだけ努力して築いたアノ国とのバランスを、今回の尖閣沖衝突事件の対応で一瞬にして壊してしまった現政権・・外交とは何なのか、分かってなかったんですよね。

安倍政権の最大の課題は、中国への対応だったと安倍さんは言っていました。事務方と十分に練っていたという事です。

安倍元総理"尖閣迷走"菅政権を斬る(前半)  【激論!クロスファイア】

民主党政権が今からパイプ作りをするより、野党に下がってくれた方がよっぽど国益だと思いますけどね~。

とにかく!テロ朝コメンテーターたちの的外れな「ジミンガー」は疑ってかかりましょう。

それにしても、テレビ朝日と比べてTBSの政治記者はなかなかやりますね☆

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2010年10月02日21:55安倍元総理"尖閣迷走"菅政権を斬る(前半)  【激論!クロスファイア】

BS朝日【激論!クロスファイア】に安倍晋三元総理が出演し、尖閣諸島巡り日中関係緊迫! 内外に政治課題山積・・・安倍元総理が菅政権にモノ申す!』 と題してやっていたので記録しました(ただし、要約)

自民党時代の中国への対応、2004年尖閣諸島上陸事件との違い、今後中国とどうつきあえば良いかなど、非常に興味深い内容です。

Main

(オープニングで、民主細野氏、北京入り 関係修復へ戴国務委員と会談か  の朝日スクープ記事の紹介・細野氏訪中のVTRのあと・・)

田原氏「安倍さん、これは中国との繋ぎが出来たと見て良いか?」

023 安倍氏「そこはどう見るかだ。

例えば、首脳会談を復活させたいというアプローチをすると、その段階で彼らは交渉する

中国は普通の国と違って、北朝鮮もだが、

普通は会ってから交渉するが、会うか会わないかをカードに使う。会ってあげるでかなり勝負がつく。そういう危険性があると思う。

中国の外交がどういうものかを踏まえて展開しないと、ただ接触すれば良いものではないと思う。」

024

田原氏「実は、安倍さんが総理大臣の時に2006年9月16日にまず中国へ行った。で日中首脳会議で胡錦濤さんと安倍さんが会った。その時”戦略的互恵関係”を構築すると。大変な事だがこれは行く前に出来ていたのか?」

026

安倍氏「基本的には。ただ一部の歴史認識の問題等は飛行機の中で事務方が用意したものを書き換えた

”戦略的互恵関係”にするというのは、これまでは今までは”友好第一”関係。友好は大切だが目的ではない。目的は国益

友好が第一になると国益をどんどん削って、友好的な関係を作るという事。国益を削れば向こうは喜ぶ(そりゃそうだ:田原) そういう勘違いがあった。

だからそれはお互い不幸だから止めますよ。日中関係をお互いのプラスにする、ウィンウィン。それを冷静にお互いの利害関係をよく計算してドライに付き合いましょうと。」

027田原氏「小泉首相の靖国参拝で日中関係が冷え込んだ。

それで安倍総理が”戦略的互恵関係”を作った。

つまり単に仲良くするんじゃなく、踏み込んでやった。」

安倍氏「その為には、小泉総理が靖国参拝したが、

『私は参拝しないという譲歩は一切しない』と。『あなた達も日本が投信が必要だろう。日本が工場を造り雇用を生み出す。そこで出来た製品を売ってお互いに利益を上げる。日本にしか出来ない半製品もある。そういう事をお互いに理解しましょう』と。

反日デモの時は彼らも困ったが、中国との関係はコチラが一方的に善意を示せば良いというのではなく、

”戦略的互恵関係”を確立した次の年、温家宝総理の訪日のスケジュールを作った

他方、その間、私は防衛庁を"省"に格上げし、集団的自衛権を事実上行使する方向で懇談会をスタートした。

そして12月にはインドのシン首相が来日し、日印首脳会談をし日本とインドの間で”戦略的グローバルパートナーシップ関係”にし、安保、エネルギーについて同盟に近い関係にすると合意した。

そして翌年1月にNATOで『我々はアジア、世界において自衛隊を派遣する事に、今までと違って臆病ではない。NATOと協力をしていく』と演説をした。

3月に豪州ハワード首相が来日し、日豪首脳会談をし、安全保障協力に関する共同宣言をした。日豪関係を同盟に近い関係に

これらを固めておいて私は温家宝首相との首脳会談を、、(あっそうか。温家宝が来る前に、:田原) 

安倍政権において中国にどう対応するかが最大のテーマだったので、その為には日中間だけの外交の組み立てでは駄目!

まず同盟、インド、オーストラリア、アセアン、更にはNATOという考え方でやった。」

028

田原氏「これが日本では誤解されていて、安倍さんはタカ派で、すぐ戦争したがると(笑)。違う。

実は中国と”戦略的互恵関係”を結ぶにはインド、オーストラリア、アセアンと仲良くする、、仲間をいっぱい作ってそれで中国とやるんだと。」

安倍氏「やはり世界地図を見ながら中国と交渉しなければそう簡単ではない。

普通なら防衛省を庁に昇格させるというとも、よく朝日新聞はそれでアジアの国々は心配させるなとこういうが(ははは:星一切それに対して批判はなかった。」

029
田原氏「余計な事だが、僕は安倍政権は長期政権だと思っていた。こんな運の悪い人はいない。

安倍さんと関係ないことが次々起きた。例えば、年金、大臣3人の事務処理問題、大臣の自殺、絆創膏・・(笑)

中国の漁船が日本の経済水域に入っていっぱい漁をやっていて、その中の一番ずうずうしい船に海保の巡視船が『止まれ、出て行け』と言ったら、二度にわたり体当たりしてきた。そこで船長を逮捕したが、この逮捕はどう思うか?」

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安倍氏「これは当たり前のこと。よく小泉政権の時に上陸して逮捕したのと比べられるが、今回は交通違反した人を捕まえようとしたら2度パトカーに体当たりしてきたようなもの。その人を逮捕しないのはあり得ない。その後釈放もあり得ない

あの時の上陸はあったが、今の事案とはだいぶ違う。今回は海保の船に2度ぶつかった。

あと普通に考えて、普通の漁民が大きな機関砲のある武装した海保の船に体当たりなんかしない。体当たりすればもしかしたら沈むかもしれない。膨大な修理費になる。どう考えても普通はぶつからない。怪しいと思う。」

田原氏「あの船長は普通の民間人じゃないのではないかと」

星氏帰ってから英雄扱いされてるのが気になる。(Vサインでね:田原)安倍さんが幹事長だったあの2004年の時は、あの7人のニュースは一切ない。ヒーロー扱いされていない。」

031 田原氏2004年に中国人7人が尖閣に上陸し、小泉内閣がその7人を逮捕して2日間で強制送還した

今度はずっと勾留したと。例えば谷垣さんが『直ちに国外退去させた方が良かった』と言ってんだけどどう?」

安倍氏これは誤解されていると思う。『そういう選択肢もある』と

前回の小泉政権の時、私は幹事長ですから、政策決定には関与していないが、、あの時は基本的には尖閣は我々が実効支配しているので、当然我々は領土問題はないという基本的考え。

基本的には実効支配している方は静かに、しかし来たらさっと排除すると言う姿勢で臨むべきもの

あの時だって更に勾留するという選択肢もあったと私は思うが、ただ今回は、2度ぶつかっていて、彼らは相当世界に向かってアナウンスし始めた。こうなったら絶対に屈服と言うのは外交上あり得ない。」

033

田原氏「中国はガンガン強硬措置をとり、日本は船長を釈放した。このことに関しては?」

安倍氏「まっ外交ですから駆け引きと。ある意味ではゲーム。

小泉政権時代反日デモがあった時、日本大使館が襲撃されて、オオキ大使を呼び出したが、忙しいと言って公使を出してきた。例えば丹羽大使を深夜に呼び出したが、公使が行っても良かったと思う。そこから勝負が始まるんだと思う。

仙谷官房長官が『冷静に、そして偏狭なナショナリズムはいけない』と日本国民に訴えたが、これは外交上、拙劣だと思う。外交においては何をするか分からないというのが相当なパワーを持つ、、。」

034

田原氏「領土問題については、謝罪して尖閣をあげるか、戦争するかの二つしかない。どうすりゃいい?」

安倍氏「この問題は大きな流れで見ないといけない。

中国は1980年代に戦略的辺境という論文が登場し、これは国力が領海や国境や排他的経済水域を決めると言った

かつてナチスがレーベンスラームという生活圏という概念を出した。

つまり国力が増強すると資源が必要で、政府にはそれを確保する責任がある。その為に軍事力を持たなければいけないし、国力があれば国境を変えることが出来ると

そこで中国共産党が一党支配で資本主義経済。(ソ連の失敗を見てるから経済だけは資本主義にしちゃった:田原) 

でも残ってるのは共産党の一党支配。結果の分配がおかしい。だから柱が必要になる。一本は高度経済成長で豊かさだから着いて来なさいと、もう一本は国威発揚

2020年にはアメリカの石油消費量を上回る。だから彼らは絶対的に資源を確保しなければいけないので、20年間毎年毎年軍事費を10%以上、、(二桁二桁:田原

必ず日本近海でこういう事が起こるのは目に見えていた。」

田原氏「海軍力が2倍になったのは何故なんだろう??」

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星氏「中国は石油が枯渇しているので、海から出ないといけない」

安倍氏「中国は経験があって、かつて台湾で李登輝とチンスイヘンの大統領選の時、独立派とみなされていた李登輝さんの当選阻止の為に近海でミサイル演習をした。

あの時、二隻の航空母艦をクリントン大統領が派遣した(95年:田原) あの二隻の航空母艦の戦力で彼らは沈黙せざるを得なかった。屈辱その時から特に彼らは海軍力。潜水艦能力であり航空母艦を沈める弾道弾だ。」

田原氏「航空母艦を二隻造ると言っているが。」

安倍氏「これはそう簡単に上手くいくとは思えないが、今、潜水艦能力は相当ある。航空母艦が台湾に近づけないので、台湾は手に落ちるという考え。」

(中国と台湾に何か起きてもアメリカの航空母艦が近づけなくしている説明)

036037

田原氏
「この間のアセアン地域フォーラムで、中国の外相が南シナ海は『核心的利益』と言った。中国が仕切るぞと言う事。」

安倍氏「実情かなり仕切っちゃっている。フィリピンも岩礁・海峡を奪われている。」

田原氏そういう中国と、いったい日本はこれからどう付き合うかをCM挟んで安倍さん、よろしく」(長くなったのでつづく・・)

よく、民主党でも自民党でもあまり変わらないという事を言うコメンテーターがいますが、全く的外れだと言う事が分かりますね。

後半は、具体的な安倍さんの案です。民主党が賛成すれば、すぐに出来る事です!

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