成完鍾
NHK-BS【キャッチ!世界の視点】、インサイトで、
「不正を暴露して自殺、韓国政界に激震」と題して、
連日、韓国KBSが連日トップニュースで伝えている朴槿恵政権のイ・ミョンバクへの不正追求から始まった問題が現政権へと飛び火している、ソン会長の残したメモ(成完鍾リスト)の影響を特集して解説していたので記録しました(青字はナレーション)
朴槿恵政権中枢を巻き込む特大ブーメランになった今回のスキャンダルですが、韓国検察は「政権の侍女」「政権の犬」呼ばれているそうで、マトモにちゃんと捜査できるのかな?
NHKアナ「韓国がいま政治とカネをめぐるスキャンダルに揺れています。前の政権の不正疑惑で捜査を受けていた建設会社の会長が、逆にいまの朴政権の不正疑惑を暴露して自殺したんです。疑惑は現職の首相など朴大統領の側近らに及ぶ事から捜査の行方に注目が集まっています。」
(経緯の説明はやや要約)
●事件の発端は、イ・ミョンバク前政権の資源開発事業をめぐる不正取引疑惑
●その捜査対象だったのが建設会社のソン・ワンジョン会長
●別の不正疑惑事件で実刑判決を受けたイ・ミョンバクの兄とも近い存在
●朴槿恵大統領は政敵として厳しく追求してきた。
●しかし先週9日、ソン会長が自殺した事で事態は一変
●ソン会長が巨額の資金提供していた相手として、現政権に近い有力政治家の実名がズラリと並んだメモを残していた。
●今度は朴政権側が疑惑の対象に
今回名前が挙げられていた8人は、イ・ワング首相、イ・ビョンギ大統領府秘書室長(日本の官房長官のようなもの)、他に地方の知事・市長などいずれも朴槿恵大統領の側近と言える人物
●8人は「荒唐無稽の嘘」と否定しているが、野党は辞任要求し、徹底追及する構え
NHKアナ「イ・ミョンバク前政権の不正追求から始まった問題が現政権へと飛び火。ソン会長が残したメモの衝撃は計り知れません。政権中枢を巻き込む今回のスキャンダルを韓国KBSは連日トップニュースで伝えています。」
自殺したソン・ワンジョン会長の上着のポケットからメモが見つかりました。メモには元大統領府秘書室長など現政権の側近8人の名前があり、金額まで記載されていたのです。
また、京郷新聞(キョンヒャン)は自殺直前に取材したソン会長の肉声を公開。
それによると会長は2006年にキム前秘書室長に10万ドル(1200万円)を渡したとしています。
キム会長「キム前秘書室長に10万ドル(1200万円)をロッテホテルで渡しました。」(肉声)
翌年にはホ元秘書室長に7億ウォン(7650万円)を提供したとも発言。
これに対し2人は誓ってそのような事実は無かったと反論しました。
キム・ギチュン氏「メモには26日に私に会って金を渡したとあるそうですが、私はその時国内にはいませんでした。」(前秘書室長)
ホ・テヨン氏「色々恨みがあったのでしょうがとても理解できません」(元秘書室長)
イ・ワング首相も金を受け取っていたのか与野党の議員が問い詰めました。
イ・ワング首相「受け取っていません。捜査対象にしてもらって結構です。」
更に野党は首相が事件発覚後、捜査に不当に圧力をかけたのではないかと追求。
イ・ワング首相「メモに私の名前があると聞き、確認しただけです。」
「ソン会長から金を受け取ったという不正の証拠がもし見つかったら、辞任はもちろん、命も惜しくない」イ・ワング首相はこう発言しました。
イ・ワング首相「私は一国の首相です。もし金を受け取った証拠が出たら命を投げ出す覚悟があります。」
NHKアナ「朴大統領は、身の潔白を証明しようと不正や腐敗を許さない姿勢を強調しています。
警察も本格的な調査に着手し、一昨日にはソン会長の会社に対して家宅捜索も行われました。今回の事件が与える朴政権への影響について、韓国の政治や社会情勢に詳しい新潟県立大学大学院教授の浅羽祐樹さんにお話を伺いました。」
「真相究明自体は検察による今後の捜査にかかっているが、こうした疑惑が出る事自体、繰り返される"政治と金"の問題に韓国民は呆れ返っている。
今後首相が検察の取調べを受ける事なれば韓国史上初めての事で、パク政権に与える打撃は深刻なもの。
首相は与党セヌリ等の大物現職議員だが、与党内でも批判が高まっているので、解任建議案が可決される可能性も低くないとみられる。
もし首相が政治的に引責辞任する場合、パク大統領は後任人事にてこずる事になる。
"政治とカネ"の問題は韓国政治の典型的パターンの1つ。
年毎に大統領が交代する中、前任者の否定でしか自らの政権の正当性を確立できない不幸なサイクルが続いてきた。
(ノ・ムヒョンが退任後、イ・ミョンバク政権下で政治と金の疑惑の追及を受け、翌年、検察が捜査している中、自殺した例 略)
パク大統領は"聖域なき徹底捜査"を約束しているが、しかし誰も韓国検察の中立性・独立性を信じていない。
検察は"政権の侍女""政権の犬"と揶揄される事もある。
今回、そもそもの発端、イ・ミョンバク前政権の不正疑惑に検察が捜査を始めた事も、大統領から直接指示がなくとも、その意を忖度し、大統領の歓心を得ようとした動きと見ることも出来る。その検察が果たして"聖域なき徹底捜査"を出来るのか、野党・国民のみならず与党も注視している。
NHKアナ「任期3年目に入った朴大統領。支持率は30%台と落ち込む中果たして求心力を維持できるのか、政治と金の問題に直面するパク政権はいま正念場を迎えています。」以上
まぁ、任期中は検察次第なんだし、なんだかんだもみ消し工作するんでしょうね。
ただ、イ・ワング首相の辞任は避けられないと思います。
韓国が、日本に対し警告 イランラジオ-2015/04/09
韓国のイ・ワング首相が日本に対し、第2次世界大戦中に行ったことを事実として認めるよう警告しました。 ... イ・ワング首相のこの表明は、6日月曜、日本の中学校の社会科の教科書の検定結果が発表され、竹島については、「韓国が不法 ...
韓国首相「歴史をゆがめてはならない」…任那日本府説を批判 中央日報-2015/04/09
李完九(イ・ワング)首相は9日、日本の韓日古代史歪曲事例である「任那日本府説」の主張などと関連し、「事実に基づかない歴史歪曲をしてはならない」とし「厳然な真実を覆すことはできず、いつかは峻厳な歴史の評価を受けるだろう」と述べ ...
「腐敗なくす」と叫んだ韓国首相…3000万ウォン授受説で捜査対象に 中央日報-2015/04/14
李完九(イ・ワング)首相が「腐敗をなくす」と国民向け談話を発表した3月12日、自分自身が捜査の対象になるというのは想定外だったが、それが現実になっている。「腐敗剔抉」を発表した李首相が検察の捜査を受ける状況となる“反転ドラマ”が ...
とにかく半分も任期を残してこのスキャンダルは致命的。少なくても今後の任期は死に体かと。
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京南建設(カンナム)会長はかなり追い詰められていたようです。海外事業の巨額裏金疑惑として京南建設(カンナム)はベトナム事業でも
《韓国ポスコE&C社のベトナム高速道路建設事業で裏金工作&手抜き工事、そして韓国海外事業巨額裏金疑惑で朴政権大ピンチ 【ベトナムVTV】 》2015年04月11日
アナ「ベトナムVTVニュースです。
韓国のポスコE&C社が参加した高速道路建設事業のいくつかのパッケージにおける施行者の選定・研修・生産・決算について交通運輸省は抜き打ち検査を行うと決定しました。」(中略)
・・韓国の捜査当局は大きな企業グループの京南(カンナム)とロッテも視野に入れています。数千万ドルに上る裏金を作った疑いの為です。
そもそも、韓国の政治とカネの問題は、究極の縁故者重視・上下関係重視の韓国社会の問題で、
「5年毎に大統領が交代する中、前任者の否定でしか自らの政権の正当性を確立できない不幸なサイクル」は無くならないと思います
《タブー知恵袋第2弾「韓国の大統領は何故悲惨な最後?」 【たかじんNOマネー】》 2012年08月04日より一部抜粋
・・須田慎一郎と大谷昭宏の歴史認識には呆れた・・
韓国の初代大統領・李承晩(イ・スンマン)氏は不正選挙を糾弾され、ハワイに亡命したのをかわきりに、
第4代大統領・尹潽善(ユン・ボソン)氏は、軍法会議で懲役3年の判決を受け、
第11~12代大統領・全斗煥(チョン・ドファン)氏は光州事件に於いて反乱首謀罪で死刑判決。
第15代大統領・金大中(キム・デジュン)氏は光州事件の首謀者として無期懲役となり、3人の息子を含む親族5人がカネ絡みの不正事件で捕まる。
そして前大統領の盧 武鉉(ノ・ムヒョン)氏は親族の不正が取沙汰される中、登山中に謎の滑落死を遂げた。
そして現在の李 明博(イ・ミョンバク)政権にも政権末期の恒例行事とも言える側近の金銭疑惑が続出している。
日本のテレビはまだ、あまり報じていませんが、この問題、ナッツリターンなんかより重大なニュースだと思うんですけどね・・・(;一一)
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