慰安婦大募集
フジテレビ【知りたがり!】(12/19)で、
アノ秦郁彦さんが、慰安婦問題を30分以上に亘り、噛み砕いて分かり易く問題点を解説していたので記録しました](青字はナレーション)
番組紹介↓
【イチバン知りたがり!】 ▼日韓首脳会談「慰安婦
問題」 議論は平行線 野田首相 少女像撤去を求める なぜ認識に違いが? 解説者(分かる人): 秦 郁彦 さま 現代史家 日本大学講師 「慰安婦問題」を20年以上取材・研究
ポイントは・・・、★収束したはず慰安婦問題が再燃したのはのマスコミの責任 ★慰安婦証言のこと ★フェミニスト・運動体の実態★ 韓国政府との裏取引 ★アジア女性基金のからくりなどなどです。
(イ・ミョンバク大統領が「慰安婦問題の早期解決要求」し、野田総理が「慰安婦問題は解決済み」としているVTR 略)
突如再燃した従軍慰安婦問題。そもそも何が問題で、何故日韓で認識が食い違うのか、そして何故今イ大統領は首脳会談の議題に持ち出したのか。歴史を紐解いていくと慰安婦問題を複雑にしている背景が見えてきた。
アナ「・・・まぁ知日派とも言われるイ大統領が何故ここまで強行なのか、そしてそもそもこの慰安婦問題、一体どういう問題なのか改めて助けて頂きます。助けて、分かる人!」(日本大学講師・秦郁彦さんのプロフィール紹介)
アナ「・・まぁ日韓首脳会議、慰安婦問題に多くの時間が割かれた。韓国側がこの問題を取り上げてきたという事なんですが、先生、どんな感想をまずお持ちになりましたでしょうか。」
秦氏「ええ、もう20年この問題、あの浮き沈みして、続いてきてるんですけど、さすがに最近はほとんど話題にもならないしですね、私はもう最終的に決着したもんだと思ってました。
ですからそういう意味でまた蒸し返されたというのは、ちょっと驚きでしたね。しかもこれだけでは終わらずにこの後また尾を引きそうな予感がしております。」
アナ「はい、『誠意ある措置がなければ』とこういった言葉もあったという事なんですけれども。さぁでは改めてじゃあこの問題、ね、詳しく見ていきたいと思うんですがっ、
まず、慰安婦はいたのかという点なんですが、これについては、先生、『存在はした』ということですよねぇ、ただ人数なんですが、8万人~20万人いたんだという説もあったんですが、えーずっとまぁ先生はですねぇ、この問題研究をされているわけですけけれども『2万人以下』であろうというのが先生の分析です。
そしてその内訳なんですが、『日本人が4割で朝鮮人が2割』という事なんですけれども、先生、この8万20万という説には先生は疑問をお持ちになっているという事ですかね。」
秦氏「ええ、これいろんな計算法があるんですけれども、まぁこういう数字ってのはですねぇ、多ければ多いほど良いんだという感じでね、そういう数字が流れるんですけれども、まぁきちんと計算をしてみますとね、大体こういう数字だろうと。ただ正式の統計があるわけじゃなし、これからもそれが見つかるという可能性はありませんから、まぁ数についてはですねぇ、断定はできませんね。」
アナ「というとこですね、ここ非常に難しいところなんですよねぇ、でまぁ人数内訳については諸説あって議論があるひとつのポイントではあります。
そしてじゃあ慰安婦はどういう事をしていた人なのかという事なんですけども、軍人に対して性的サービスを行うという事なんですが、慰安婦はですねぇ、まっ民間業者に雇われている形で性的サービスを行う。で、軍人は民間業者に勘定・つまりお金を支払って、民間業者から慰安婦に報酬が支払われると、まっこういった形だったんですね。(仕事になってる・・:小椋ケンイチ)
で、日本軍はと言いますと、この民間業者に対して報酬の取引を監督をしたり、あるいは慰安婦の健康管理を指示していたんだという事なんですねぇ。
で、まぁ今こうして整理すると、まぁ女性の人権その他ですね気になる所もあるんですが、ただ先生、当時、まっ戦時中ですね、これは合法であったんだという事ですけれども、はい。」
秦氏「ええ、ですからあのー、日本軍だけではなくてですねぇ、世界中の軍隊が皆似たような事をやってましてね、えー、そういう点では今とは全然受け止め方が違うわけですね。」
アナ「一点押さえておきたいんですが、韓国でも合法だったという事ですか?」
秦氏「えっ、当然そうです。当時あの韓国は日本の植民地だったわけですけれども、あのー、そういう売春というのは日本の内地でも外地でも同じように合法的でありますし、ですから(慰安婦)募集の新聞広告なんかもまぁ出ていたと。(「えっ、新聞広告で募集してたんですかぁ~?:小椋) はい。まぁ後で出てくると思いますけど。」
アナ「というところなんですね。で、こうしたものであったんだと。後ほどご紹介しますけども、この構造については必ずしもこうじゃなかったんだという主張が韓国側にはあるようなんですねぇ。」
で、この従軍慰安婦、いわゆる従軍慰安婦、慰安婦をめぐって何故ですねぇ、日韓対立の構造があるのかという事なんですが、これまでの経緯、
野田総理は『決着済み』と昨日も述べたわけですけれども、まぁその理由ってのはこの1965年の日韓基本条約です。この条約は日本の植民地統治を『清算』するもの。この条約を以って日韓の国交が正常化したということになります。
で、その際に日本、賠償金を韓国に対して払っているんですねぇ、どれ位の金額かと言いますと3億ドルの無償供与・無償で提供します。2億ドルを政府に貸します。3億ドルを民間に貸しますという事で、トータルすると8億ドルになるわけですが、このお金の規模、1965年ですが、どの位になるのでしょうか。」
秦氏「色んな計算法はあるんですけどねぇ、まっ一説にはあの韓国の年間予算の何倍かという計算法もあります。いずれにしてもですねぇ、日韓とも経済規模はですね、今の何十分の一位のね、非常に貧困な経済だったわけですね。その中で日本も随分無理をして出しましたし、韓国もこれを呼び水にしてですねぇ、このお金を使って経済の拡大にですねぇ、大きな貢献を為したというのはこれ通説になっています。」
アナ「という事なんですよね、でここにまぁ日本の植民地統治を清算するとあるわけですよね、ですからその中でまぁ国交が日韓で樹立する賠償金を払います。で、賠償金が韓国に渡る。韓国政府はこのお金の中からまぁ例えばね、軍人・あるいはその家族といったような戦争の賠償対象者にまぁ賠償金を支払うと、こういう形でこの配分を行うのは韓国政府だと。日本としてはトータルこれだけの賠償しますよと。大変な額ですけれどもしますという形で、実はこの条約を以って、先生、『完全かつ最終的に解決』と。これは日韓両国双方が確認していると、こういう事ですね。」
秦氏「そうですね、で、この交渉の時にですね、最初は1つずつこれはどうだこれはどうだという事をやっていたんですがっ、これじゃ埒が明かないというところで、ある段階でですね、それじゃもう全部ね、まとめていくらと。でその代わり韓国政府がどういう風にそれをお使いになるかはお任せすると。いう形で、これ韓国側が望んだやり方でもあったわけです。」
アナ「はい、一括して日本は賠償をしますと。その対象をどういう人を対象にして賠償金を払うのかは韓国政府が判断するんだという形になったわけですねぇ。
さぁ、その対象者の中に、先生、慰安婦は含まれていなかったと。(はい)という事なんですけども、これはどうしてなんでしょうかね。」
秦氏「これは日韓共にですねぇ、全然感心の対象外だったわけですね。ですから、後になってですねぇ、何故そこに慰安婦を入れなかったんだという事をですねぇ、向こうの運動家なんかが政府を責め立てるんですけれども、まぁ当時誰もマスコミも含めてですねぇ、慰安婦をどうこうしたらどうかという事をね、思いついた人もいなかった。(もう払われていたからですかねぇ:東尾)」
アナ「まず、日本政府の立場から言えば、まとめて賠償金を支払いましょう。どういう形で賠償するのかという事、個別については韓国政府の判断であると(そうですそうです)」両国は完全かつ最終的に解決したと双方で確認をしているので、これは確認済みだろうと、解決済みの問題であろうというのが日本政府の捉え方。
慰安婦の問題、仮にあったとしてもそれは先生、韓国政府の問題であろうと、そういう事ですよね?(そう、そういう事です)
しかし、一方の韓国側はというと、まっこの慰安婦の問題は新たな問題であると捉えているようなんですね。何故なのかと言いますと、
実は、この日韓基本条約、65年から26年経った1991年、新聞各紙がこうした報道をします。
元慰安婦が、赤裸々な証言をする記事という事なんですが、具体的にいうと、『強制的に私は連行をされました。そして無償で性的サービスを強いられました』という証言だったわけなんですねぇ。
で、ちょっとコチラの図(※)で見ますと、民間業者にまぁお金が回る形での合法的なものであったわけですけれども、この証言によればですよ、『強制連行を受けた。しかも無償であった。』つまり、この人の証言によれば『性的奴隷のような扱いを受けたんだ』という主張であったわけですねぇ(全然違うんですね:東尾) で、これがね、事実だとすれば戦時中とはいえ許される事ではないと、こうされたわけですが、先生、まずこの報道のインパクトというのは非常ーに大きかったようですね。」
秦氏「まぁ、これはねぇ、マスコミにも責任がありましてねぇ、(はい) もうドンドンドンドン膨らましちゃったんですねぇ。で、訴訟を起こしたんですね、慰安婦の身の上話ってのは、まっ、その後もドンドン出てくるんですが、よく読むとですねぇ、大体主語が無いんですよ。『連行されました』と。そうするとね、新聞が付け加えるんですね。で、イメージがドンドン膨らんでねぇ、みな読者はね、軍人が連行したと、ね、いう風に思い込むわけで。
それから無償だったという証言も無い事は無いんですけどね、それは考えてみれば、親から買い取った時に、あのー、業者はですね、もう払ってるわけですね。ですからその後ですねぇ、払わなかったというケースは当然ありうるわけですけれども、、」
アナ「例えば無償だったという、今先生がおっしゃったのは、例えばその保護者が娘をってな場合に、娘自体には報酬が無いというようなケースもあると。」(ええ、そうですね。)
アナ「うーん、という事のようなんですよねぇ(難しい~:東尾) で、これがまぁこの問題が注目される大きなきっかけとなるわけなんですね。ですからまぁ韓国側の捉え方としては新しく起きてきた問題なんだとなっているようなんです。
で、この翌年1992年1月ですが、当時宮沢総理です。宮沢総理が訪韓予定されていたんですが、その5日前に朝日新聞のスクープ報道というのがあるんですけれども、内容はというとですねぇ、『慰安所に日本軍が関与している資料が見つかった』と、こういう物であったんだという事なんですが、
先生、民間業者が取り仕切る形のまぁこういうシステムなんですが、ここに軍が関与していた資料が見つかったという報道があったということですけれど、、」
秦氏「ですからこれはねぇ、当然の常識なんですね。関与しているのは。ええ。これ沖縄の集団自決も同じような問題でねぇ、関与したとか、命令があったとかと騒ぎになりましたけど、同じ事なんですねぇ。
ですから、戦地ですからねぇ、軍が保護してなければですねぇ、もうどういう事になるか分かりませんよね。それから病気が増えると困るから軍医さんが検診をやっていると。こういうような事でね、内地では警察があのやってたんですね、その挺身をね。という事なんですけれども、とにかく1つの流れが出来ちゃいますとね、ドンドンドンドン話がね、膨らんでいくという、まっ典型的な例ですかね。」
アナ「ですから強制連行があるという流れの中で軍が関与しているんだというそういう捉え方・そういう伝えられ方をしてしまったという事のようなんです。」
秋野氏「世論がそっちに向かっていったということですかねぇ。」
秦氏「というか、これは私は主としてマスコミが作り出したと(ニコッ)ええ。」
アナ「はい、そこも様々な見解があるようなんですが、ただこうした報道を受けて『日本はヒドイ』と韓国国内では世論が高まりました。これがまぁ宮沢総理の訪韓直前なわけですよねぇ、
で、韓国を訪問した宮沢総理、ノ・テウ大統領に対して謝罪を行います。その時の映像があります。」
宮沢総理「いわゆる従軍慰安婦の問題が取り上げられておりますが、私はこのような事は実に心の痛むことであり、誠に申し訳なく思っております。」「貴国国民に対して反省とお詫びの気持ちを申し述べたいと思います。」
アナ「はい、まぁいろんな場面でああいった謝罪の言葉があったんだという事なんですね。で、ただこの後ですねぇ、様々なまぁ真相究明、先生方も含めてなんですけども、真相究明が、日本の研究者、そして韓国の研究者の間でも進められていくわけなんです。
でその中で、分かってきたことの1つとして『強制連行は無かった』という説も有力になったくるんだという事なんですねぇ。先生、韓国の調査でも『強制連行は無かった』こういう見立てが事実出てきたという事ですね。」
秦氏「そうですね。最初からあるんですよ。ところがね、そういう事を言いますと『親日派がね、また妄言を言っている』と圧力が加わるわけですね。
もちろんそれはマスコミも報道しない。だけど身の上話は出てますんでね、よく読めば『これは別に強制連行じゃないんじゃないか』というね、だから分かっているような分かってないような状態で、要するに運動体がこれをプロモートしたと言っても良いんでしょうねぇ。」
アナ「まぁ、こうしたところ調べて分かってくるんであればっというところですよねぇ。まっまぁ流れの中で宮沢総理の謝罪っていうのは当時あったようですけれども、しかしまぁ研究・調査をするとこういった(強制連行なし)説が出てきたという事なんですねぇ。ここ大きなポイントだと思うんですよね。
強制連行はあったのか、なかったのかという事なんですが、ここまでの様々な先生方もやってられますが、調査の中でまず歴史資料は無い。ありませんか、先生?」
秦氏「はい、ありません。で、これは当時強制連行説を唱えていた日本の学者もですねぇ、最近もうこういう言い方になってるんですね『色々調べたけれどもそれを示す具体的な資料は得られなかった』と。しかし『無かった』とは言わないんですよ。ですからねぇ、まぁそういう形で事実上はなかったという認識が今、日本では少なくともほぼ一致していると、、」
アナ「で、一方でこうした物が出てきています。あのこれね、えーまぁあの朝鮮半島の新聞ですけれども、『慰安婦大募集』と、こういう形で募集をされていたんだという事は逆に分かっているという事が1つ言えると思います。
それから、じゃあ強制連行される目撃証言はあったのかという事なんですが、目撃証言についても無いという事なんですよねぇ。ですからやはりこのあたり冷静に見ていかないといけないなという感じが致しますが。
となるとですねぇ、まぁ元慰安婦の証言頼りだと。アナタどういう形で・・という証言に依らざるを得ないんですけれども、えー慰安婦の証言は曖昧であったり、あるいは証言が変わる例も少なくないんだという事なんですね。(時間も経ってますしねぇ:東尾) はい、加えてやっぱり性に関する事が故の難しさというのもやはりあるのかなと。(女性だからねぇ、・・・・:秋野)
しかし、先生はずっとこの問題をね、研究をされて取材もされているわけですが、秦先生が取材される中ではですねぇ、先ほどもありましたけれども"保護者による人身売買"を受けている可能性がある。それから事実"高収入"であったというケースもあったという事なんですけれども、、」
秦氏「ええ、まぁ大体兵隊さんの、一般兵士の数十倍位の(兵隊さんよりも?!:小椋) ええ数十倍ですね(へーーー!) (うーーー!) ビルマ方面の、、行ってた慰安婦、朝鮮人の慰安婦の自叙伝みたいのがあるんですよね。ビルマ方面軍の総司令官よりも収入が多かった。これはみんな故郷に送金していたわけですね。で、送金した郵便局の記録なんかがありますんでね、従ってその収入がどの位あったという事はね、大体分かるんですね。
ただ、そうやってですねぇ稼いだお金をですねぇ、終戦の時にこれ軍票ですから紙くずになってる。だから送金した分は大丈夫でしたけどね。だからそういう人たちはタダ働きをしたんだというですね(なるほど) 恨みの感情が、まっ残ったと。これは日本が戦争に負けたお陰なんで、これはもう全員がそうだったんですね。被害者は、、」
アナ「という事なんですねー。えー、まぁこうした事が分かりつつあったという事がこの間いえると思うんですけれども、しかしまぁ一方で日本政府の対応というところは、この宮沢総理の訪韓から一年です。当時の官房長官が談話を発表します。(河野談話) どういう談話だったかというと、
"強圧的な募集があった"そして"官憲が加担をした" "強制的な状況下でこういった問題が起きたんだ"とこういう談話であったんだという事なんですね。
これを見ると、ああ強制連行認めるかのような談話に感じるわけなんですが、
実は当時ですね、先生は政府にアドバイスをされたりするお立場であったという事なんですけれども、えー、この原文がですね、先生の元に送られてきました。先生、これやはり強制連行を想起させるような内容があっては良くないという風にお感じになったという事ですが、、」
秦氏「ええ、私はですからねぇ、あのー添削をしましてね、とにかくやらなかった事をやったかの如く誤解を受けるような表現を入れるという事はね、後世数十年間に亘ってね、悔いが残ると、だからこれは絶対に止めてもらいたいという言葉を添えてねぇ、修正を申し入れたんですけど、ダメでした。一字も直りませんでした。(えー)」
アナ「だから、この時点で、まっ日本の研究者の間でも先生と違う意見をお持ちの方もいたと、様々な意見があったんだと。ただまぁそれが集約されていたわけではもちろん無いという中で、まぁ官憲が加担というようなところも含めてですね、まぁ非常に曖昧な表現があったと、、」
秦氏「ええ、加担した場合もあったというような表現なんですよ(あー、なるほど) ですから全員が加担したんじゃないんですね。という非常に曖昧なんですねぇ。」
アナ「はい、で、やはりこういった表現で官房長官が談話を出すというところは先生、やはり史実に基づいてという事よりはやはり政治的な判断の方が先にたったとこういう事でしょうか?」
秦氏「ですから裏でね、取引がありましてね、韓国政府との間で、日韓条約がありますんでね、請求は出来ませんと、ね。ですから慰安婦に対する面倒は韓国政府がみるから、その代わり日本政府はお詫びをして、それからこういう談話を出しなさいと。つまり強制を認めるかのようなね、その政治的妥協なんですね。」
アナ「ということなんですね。じゃあこれを以ってこの問題、韓国側も収まるのかと思いきやなんですよね。ところが1994年、に対日デモが起こるという事で、先生、そういう約束があった。しかし火消しにはこれ全くならなかったという事ですよね?(そうですね、そうですね、はい) 結果としてこれ94年の映像ですけれどもご覧のようなデモがおきてしまうという形になりました。
さっ、何とかしないといけないという空気は日韓両国の間に当然出てくるわけですが、
95年、日本政府、『アジア女性基金』というものを作るんですが、先生、これどういうものですか?」
秦氏「これはですねぇ、日韓条約の建前上ですね、日本政府がお金を出すわけにはいかないと。しかしアジア女性基金というですね、民間、、と言ってもですね、これ事実上、天下りがいたりしてですね、半官半民みたいな機関なんですけれども、そこで国民からですね、浄財を募って、でそれを届けるという事でですねぇ、5億円集まったんですね。「
アナ「はい、民間の寄付金を集める基金。なぜなら建前としては日本はもう解決済みなわけでそれをどうしようと。でこの寄付金を元慰安婦に償い金として払うと(ええ、そうです。) という形をとったんだという事なんですけれども、しかしこれは曖昧な解決方法であるとして韓国側の批判が高まる。これでは納得を得ることが、先生、できなかったんですか?」
秦氏「と言いますかね、運動体の存在意義が無くなってくるわけですよ。ですから運動体としてはね。こんな筋の通らないカネを受け取るなという圧力を慰安婦にかけるわけですね。それから韓国政府は自分が払うからお前ら受け取るなとなる。というようなことでですねぇ、それで結局ですねぇ、このアジア女性基金というのは、まぁー最初の目的は達成できなかったと。
で、5億円のお金を配るのにですねぇ、このアジア女性基金の運営資金ってのがありますね、あのー新しくそういう機構を作ったわけですから。でこれがですね解散するまでに50億円位のね、事務費を支出しているわけです。5億のカネを配るために。
2007年までね、配り終わってからもなんだかんだねぇ、今度はそのアフリカに女性会館を建てたいとかね、色んな事を言って(天下りもたくさんいらっしゃいますよね:秋野) 天下りもいるしね、それからフェミニスト団体から大量に入ったんですよ。そういう人をクビになかなか出来ないと、、」
アナ「でまぁやはり曖昧であったというところが非常に大きいと思うんですね。明確に史実がどうだったのかという事に踏み込まずにここまで来てしまった。
しかし対日・反日韓国世論収まらずに、まぁこのアジア女性基金については受け取りを拒否する人も韓国で出てきたんだという事ですねぇ。
じゃあ、史実は何なのかという事なんですが、97年にこんな国会答弁がありました。コチラ、平林内閣外政審議室長が『強制連行を直接示す記述は見出せなかった』とこう述べているわけなんですよねー。先生、これ談話から4年経っての国会答弁、、」
秦氏「そうですねぇ、あのー、現地に調べに行って慰安婦の証言を聞いてですね、その結果こういうこの河野談話を出したという事だったんですが、いや実は無かったんだと。
だけど政治的にあったかのようにしてしまったと、いう事を明らかにしたわけですねぇ、だいぶ時間経ってから、、」
アナ「という事なんですよね。で、結果として慰安婦問題は平行線のままなんだという事なんですが、じゃあ何故イ・ミョンバク大統領が今年これを言って来たのか、そこには韓国国内の事情があるようなんです。」(CM)
アナ「慰安婦の問題、こうして改めて整理をしてくるとやはりその史実とは離れてですねぇ、その政治的な配慮・曖昧さっていうものが勝ってしまった。
結果的として平行線のままここまできてしまっておのおのの感情が、またむしろ高まるというような結果を生んでいるという側面がありそうなんですけれども、さぁそうした中で今年ですねぇ、韓国の国内事情に変化があったという事なんですけれども、ちょっとコチラをご覧いただきたいと思いますが、
えー、韓国の憲法裁判所が『韓国政府がこの慰安婦問題に、具体的な措置を取ってこなかったのは違憲である』という判決が出た事。
それから、韓国の市民団体が謝罪と賠償を求める集会、まぁこれ通算1000回を達成したというところで世論が高まってきた。
来年大統領選、先生、まずこれ大きいですかね。(大きいと思いますねぇ。) で、イ・ミョンバク政権、支持率はですねぇ、実はまっ非常に下がっておりまして、まぁアメリカとのFTAの問題などでもですねぇ、政権としての求心力を失いつつあるという中で、
コリア国際研究所 パク・チュジン所長の指摘ですけれども、やはり韓国世論に配慮したと。イ・ミョンバク大統領としては支持率低下に歯止めをかけて政権を存続するという狙いがあってですねぇ、ま今回、強行に日本政府にこうした声を上げてきたんだという分析なんですけども、更に、この問題を複雑にしているものがあるという事なんですが、先生、まず一つ目、史実が棚上げになっはいませんかという事なんですが、もう究明はかなり進んでいるわけですよね?」
秦氏「もう終わってると言っても良いでしょう。あとはそれをきちんと認識して、それを公言するかどうか。
韓国では認識しててもですねぇ、そんなことを言うと袋叩きに遭うんですね。日本でもそれに近いような状況ってのが、まぁ以前は非常に強かったけどもね、まっ最近はそうでもないでしようけどもね、ええ。)
アナ「逆にいえば韓国側も当然先ほど、強制連行無かった説が韓国の研究者からも出ているとありましたけども、韓国側もこの史実についての認識はやはりあるわけですよね? 」
秦氏「ありますしね、それからあのアメリカ軍に対する慰安婦が今もいるわけですよ、ね。ですからね、、それから朝鮮戦争の時には朝鮮人の兵士に対する朝鮮人の慰安婦ですね、これは数もね、ちゃんとね、韓国の政府が作った朝鮮戦争誌に人数まで出てるんですね。
それを発表した韓国人の女性いますけど、これは韓国では発表できないっ。日本に来て日本の学界で発表したと、いうね、、そういう雰囲気があるんですね。」
アナ「はい、そしてこれまでの一連のこの問題に対する対応がやはりあいまいで来てしまったとこれも大きいんではないかと、、」
秦氏「そうですね。だから私は気になりますのは、今度の大統領と野田首相との会談でですね、野田さんがね、"人道的配慮"をね、しなきゃいかんと思っているような発言をしましたねぇ、これは後で尾を引くんですよ。どんどん催促が来るでしょうねぇ。『どういう配慮をしてくれるんだ』と、『いつ頃決まるんだ』と。(また曖昧なこと言っちゃうとねぇ~:小椋) そうなんですね。まぁ首相はリップサービスのつもりだったかも知れませんけどね、これは尾を引きますね。」
アナ「はい、で、加えて前原政調会長がアジア女性基金を参考にってコメントもあったんですが、ただ、これ95年にやったアジア女性基金は結果として韓国の批判を高めたという経緯もあるんだという事なんですよねー。
で、改めて史実が棚上げになっている。未来志向の両国関係を築きたいんだとすれば、やはりきっちり史実を両国で明らかにするというところから、やはり始めるべきなのではないかなという風に強く思います。先生、どうもありがとうございます。」以上
で、ここは、視聴者の質問に答えるコーナー。
質問は『慰安婦における日韓の主張、世界はどちらに理解を示しているの?』です。
秦氏「これはねぇ、私、、捕鯨問題ね、似てるなぁと思うんですね。で、あのー、反捕鯨団体がですねぇ、船をその日本の調査船にぶつけてきたりやりますねぇ、あれもう結構危険なんですよ、ぶつける方も(そうですね)
ところが、あれをやりますとねぇ、寄付金がドンドン増えるんですね(はいはい) ですから去年、そういうまたかなり大きな衝突事件がありましたけど、去年その収入がグッと増えたそうです。アメリカでね。で、それからオーストラリアなんかでもですねぇ、この反捕鯨というのは、もう非常にやはり政治的圧力としてですねぇ、政府が取り締まろうにも世論で取り締まれないという言い訳をしてますけどもね、だからオーストラアからみんな出撃していくんですよね。
それとまぁちょっと似てると言えば似てるんでしょうねぇ。だから慰安婦のフェミニズムの問題として、世界各国捉えているわけですね。そういう女性団体が皆ですねぇ、ワァーーっとね、沸き立つんですね。
で、それを背景にして例えばアメリカの下院決議ね、日本非難決議。で各国に飛び火しましてね、みんな各国の女性団体が韓国側の言い分を大体サボートするわけです。
で、日本政府は例によってですね、だまーーーってるわけです。何も言わないと。」アナ「ただ、戦時下においては各国であったわけですよね?」
秦氏「ええ、そう、そうなんですねぇ。(そのあたりが、、というところありますよね。)」
秋野氏「そういう事が無い事がいいですからね。やっぱり、ねっ、女性が性的サービスを軍事下でしなきゃいけないような状況はっ、無いほうが良いですよね。そういう戦争を起こさない方が良いって事はありますよね。」
アナ「それはまぁ間違いないことだとは思いますけれどもただ、、」
秦氏「ええ、じゃあ平時はどうなんだって話になっちゃうんですね。(はいはい:アナ)そうするとね、今その平時の場合ではですねぇ、そういうその職業の女性達がストを起こすんですよ。デモをやって。(韓国でありましたよね:オネエ)
私達の生活権をね、なんで侵害するんだという、、これもまたそう簡単にね、あのー、片付かない、、」(時間切れでCM突入)(以上)
さすが秦先生、お見事でした。 慰安婦問題の構造・背景の解説がとても分かりやすかったので、これなら誰でも理解できると思いました。
結論は・・・「韓国に配慮してもムダ」という話ですねっ。
まぁ、動画を見るのが一番良いんですが、地上派モノは消される可能性が高いから一応文字起こししました。あと、ちと気になったのは、秋野暢子の言動。
他の二人は相槌打ったり驚いたりしているのに、ひとり始終渋い顔。
で、最後のセリフがなーんかフェミっぽく感じたけど、気のせいか??
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