後藤健二の母
日本テレビ【ウェークアップ!ぷらす】で、
"なぜ日本を標的に? 「イスラム国」の狙いは・・"を議論していたんですが、
その中で、安倍総理の発言、『罪を償わさせる』『テロとの戦い』『イスラム国と敵対する所』などに対し、福島瑞穂氏の発言でスタジオ中が呆けた空気になったスタジオトーク部分を記録しました(福島氏の発言以外はやや要約)
安倍総理の発言を問題だと盛んに言っていたけど、日本人にとって、この人の発言の方がよっぽど危険なんですけどー
福島瑞穂氏「・・あの、後藤健二さんのお母さんと先週の水曜日、一日中色んな所に働きかけをしました。
亡くなった後、お母さんは憎悪と報復の連鎖はしないでほしいと訴えている。後藤健二さんもそうです。
で私は日本はぁ、そもそもイラク戦争でテロとの戦いとやった事によってぇ、まぁあのー、モンスターのようなイスラム国が出来てしまった。で、イスラム国と敵対する国に2億ドルの拠出をすると言った安倍総理のはぁ、やっぱり少し、身柄が拘束されている中では問題があったのではないかと思うんです。
で、日本は憎悪と報復をこれから拡大していく方向ではなくぅ、やはりえー、日本が戦後70年間戦争をしてこなかった、人を殺さなかったという事を活かしながら、やっぱりやっていくべきだと。
それは後藤健二さんも言っていた事で、後藤健二さんの思いを二度裏切ってはならないという風に思います。
小野寺氏「この2人が拘束されたのは安倍総理の発言の前の、昨年の事。
日本が70年平和国家としてずっと保ってきた事は何も変わらない。日本が難民・人道支援するのは正しい事。全て正しい事をやっている中で相手が殺戮を繰り返すテロリストというのをちゃんと区別して考えなければいけない。」
←NYT記事
大野元裕氏「人道支援は正しい。テロとの戦いに立ち向かうのも当然だと思うが、だからといって彼らの(日本を敵視するという)ロジックの中に乗るような不用意な発言。総理の発言が引き金を引いた訳ではないが、そういう流れの不用意さ、、
『罪を償わさせる』もだが、あの外務省の英訳は2日後に出ている為に各国の新聞が『revenge』とか『reprisal』と訳した。」
辛坊氏「日本の総理大臣が言っても日本国内では武力に通じるとは考えないが、欧米のメディアはそう取る?」
岩田氏「我々は武力に通じると到底考えてないが、アメリカの発想では軍事力を背景にすると見るんだと思う」
竹田氏「事件を点じゃなく線・面で捕らえた方が良いと思う。リビアが第二のシリアになるんじゃないかと。 人道支援とは言っているが、結局、地域の不安を取り除く事に日本が貢献しているのは以前からやっていた事だし続けていく事が大事で、、『罪を償わさせる』が違ったニュアンスで伝わる可能性もあるので、そこを意識したメッセージにするのかも大事かと。」
小野寺氏「総理は、非道に殺害した犯人に罪を償わせると、当たり前の事を言っている。対外的な発信は十分注意して発信すべきだが、何も間違っていない事を、日本人自身が様々に(混乱が)表面化する事がむしろISIS側から見れば、日本というのは何か突けば国内がザワザワして一枚岩ではないというのが伝われば日本が弱く見えてテロの標的になりやすい。こういう時は、悪いことは悪いと発言する事が大切だと思う。」
福島氏「ただですねぇ、10年前、高藤さん達が拘束された時にアルジャジーラや色んなのに出てぇ、えー日本はその敵ではない。彼女達も敵ではないって言って、宗教のトップが動いてくれて解放される訳ですねぇ。今回もぉその事を凄く努力をしました。
で、日本が、、元々イラク戦争そのものが大量破壊兵器がないのにやった。で、まさに今イラクの中でぇ、弾圧や民兵による虐殺も続いてる訳ですよねぇ。そこからの検証も必要だし、
日本が『テロとの戦い』と、アメリカと一体となって、やっぱりやっつけるぞっ!というような形で、あのーやるとですね、それは私は日本はあの、ある意味、えー、随分スタンスを変えたっ。という風に見えるんではないかっという風に思っています。」
小野寺氏「福島さんと論争する訳ではないが、もっとシンプルに考えて、ああいう非道なテロリストが日本人をあのように残虐に殺害した事を正面から受け止めていくべきだと思う。」 福島氏「いやもちろん、、」
橋本五郎氏「私は全くこの『罪を償わさせる』という表現、何が悪いのかと思う。あんな残虐非道な殺され方をして黙る手はないのではないか。それが報復の連鎖みたいにいうこと自体が変だと思う。」
大野氏「『罪を償わさせる』は言うべきだと思う。
2006年にヨルダンで100人以上が死んだ時も必ず刑に服させるとアブドラ国王が言ったし、普通の言葉だと思う。
ただし、その英語が後から出てくるので各国の新聞が面白おかしく報復・リベンジと訳してしまったり、対価を払わせると訳してしまったり。その時に外務省が訳を出していればきちんとそれを使う訳だから、結局対決姿勢を煽られるのであまりにも不用意。」
福島氏「日本はぁ、とても良いポジションに今まであったと思うんです。敵対してない。人を殺したり殺されたりしていない。その事によって人道支援や日本の平和貢献ってのは意味を持った。
むしろ、まぁ中村哲さん達も言うけれどもぉ、日本人で、憲法9条を持って、戦争をしない、敵対しないっていう事が日本の命を守る事に繋がっていた。それをぉ、有志連合、、ごめんなさい、イスラーム国と敵対する所に人道支援するとかぁ、日本がコチラに加担するという、、、」
橋本氏「いやいやいや、イスラム国がやっている事は良い事なんですか? 」
福島氏「いやそんな事はないですよ。そうではなくて日本の発しているメッセージなんです。」
小野寺氏「総理もだが日本政府は一貫して『テロとの戦い』『日本は人道的援助をする』のメッセージを出している。」
辛坊氏「あのー、福島さんの立場としては対イスラム国に対して、どうするべきか、どういうスタンスであるべきだと?」
福島氏「はい、イスラム国がテロリストであり、それから残虐非道である事はそれは間違いないと。ですから資金源や色んな所を断つ事と、もう1つこういうのが、モンスターというみたいなものが出てきた背景にはイラクの中における、えースンニ派とそれからシーア派の対立、それからたくさんの政府系民兵による殺戮なともこういうイスラム国に頼らざるを得ない状況も生んでしまった訳で、そこはしっかり赤十字や色んな所とも連携しながらパトロールするとか、こういう残虐非道な事を止めさせるって事も両方必要だと思いますっ。」
橋本氏「その通りだが、あんまりそもそも何でこんなのを生んだかっていう話になると、いま現に行われている事をどうやってストップさせるかという議論が、、」
辛坊氏「現に行われているというと、有志連合の話だが、60カ国が名前を連ねている。、実は大半の国が軍隊による貢献ではない。ヨーロッパの国はほとんど入っている状況だが、ここに名前を連ねる事の意味をどう考えるか。」
岩田氏「日本は、紛争の中で被害を蒙ってテント村で生活している難民の人達への支援だという姿勢をきちんと丁寧に説明を続けなきゃいけないと思う。
パレスチナ取材の経験から言うと、宗教対立の根の深さがあり、"イスラエル"が出てくるのは分かるが、日本はそのスタンスから離れてやっているというのをきちんと表明すべき。」
辛坊氏「この有志連合は、いわゆるイスラム系の国(サウジ・ヨルダン等)もいくつも入っている枠組み」
小野寺氏「有志連合と言っても一緒に戦う訳ではなく、日本はあくまでも人道支援。」
大野氏「②.③については安保理決議の2178号・2185号で要請している義務なので、これに答えるのは当然の話」
辛坊氏「②.③については国連加盟国の義務だと?」
大野氏「そうです。これ(リスト)に入っている国だけではない。」
辛坊氏「福島さん、有志連合に名前を連ねる事については?」
福島氏「そうですねぇ・・・まぁあのー、有志連合がぁ、その一部が空爆しているのでぇ、そこのその有志連合の空爆と日本が一体化しているような形にとられるのはやめたほうが良いですし、今日の話でもさっき岩田さんが仰った難民への人道支援やそういうものはもちろん必要だと思うんです。
だから総理がぁ、イスラム国と敵対する所ってわざわざ言わないでぇ、あの日本はしっかり難民支援も含めた人道支援をしますと。拘束されてる段階でもそれを言えば良かったしぃ、
それからやはり日本が、えー、日本人が『敵だっ!』とされる事も、それはやはり慎重に、えー、実はそこは細心の注意を払ってやるべきだっと思います。」
小野寺氏「イスラム国が日本人2人を出した映像の前の映像には、実は、イスラム国のキャプションに『日本の援助は非軍事の2億ドルの援助だ』って書いているので、ISIL自体が日本が軍事援助するのではないと理解した上でナイフをチラつかせている。あえて政治的意図をかき立てててやっているので日本としてはそれに乗らないで、シンプルにテロリストに組しちゃいけないと毅然としたメッセージを出すと同時に、非軍事的支援だと、是非国内で一枚岩で発して頂きたい。」(中略)
(自衛隊の"国内の"救出部隊の訓練の話題と武官の話の流れに福島氏が割って入り・・)
福島氏「今回、あの動画が出るまで増員はしていないしぃ、政府がどのような情報を取っていたかっていうのはなかなか分らない。
また、家族、お母さんが記者会見した後も、一切政府からのコンタクトが無いんですよね。ですから本当に動画が発信されるまで政府が本気で2人のことをどこまで念頭に置いて行動していたかっていう検証はしっかりやるべきだっ!と思います。」
小野寺氏「昨年の内に対策本部はできている。そこで人質の問題としての対応は出来ている。」
辛坊氏「後藤さんのお母さんとコンタクト取るべきかはどうか?」(苦笑)
橋本氏「それは奥さんとはずっと領事局長が、ずっとこの問題が発生してから、『寄り添うように』という指示でやっているので、お母さんの件とはちょっと違うと思う。」
(在外邦人救済、備えが必要だという議論 略)
福島瑞穂氏の言う事は学級会レベルですね。
直接、後藤母に陳情受けた為、やってますアピールしてる感じに見えました。
「後藤健二さんの思いを二度裏切ってはならない」って意味も全然分からない
「お母さんが、お母さんが」って・・マスコミが後藤さんのお母さんを引っ張り出した?けど、そもそも誰が見ても、この流れにお母さんは関係ありません。
あんまり言いたくないけど、後藤さんの蛮勇行動も「日本人を危険にした」一因だと思うんですけど。
それにしても、安倍総理批判している人は、コトバ狩りばかりですよね。
ISILに敵国だと認識されないように配慮しろとか、コトバに気をつけろ、気を使えって。
シンプルに考えれば・・もし、仮に、自分の身内が惨殺されても、犯人に対してそんな配慮するんですかって話です。
で、中東からのエネルギーが欠かせないのに、とにかく関与するな・支援もするなという人達も結構います(呆) 日本は、昔から困ってる人達・国に手を差し伸べてきたんです。
テロリストから狙われない為に、ひっそり篭ろうぜ!なんていう狭い了見の国じゃない。
テロと闘わないと、今まで築き上げた世界の秩序が崩れてしまいます。
日本政府を攻撃している人はもっと現実を直視するべき。でないと守れる命も守れません。
余談ですが・・・有志連合参加60カ国のフリップは、辻元清美議員が国会質問で持ち出していたものだそうです。
大野議員も同じ民主党なんだから、ここで言った説明、「②.③については安保理決議の2178号・2185号で要請している義務なので、これに答えるのは当然で国連加盟国の義務なんだよ」っていうのをちゃんと教えてあげれば良かったのにと思いました。
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(アメリカ・ニューヨークタイムズ(電子版)は2/1、安倍首相の発言に対して「平和主義から脱却し日本の首相が殺害への報復を誓った」と見出しで報じた。佐藤氏「ちょっと報道が酷い。しっかり確認をして報道すべきなのに安倍総理の意図ともかなり違うし、"罪を償わせる"から"報復を誓った"というのは如何なものか。(世界は日本が中立的な立場から完全に有志連合側に行ったと見ているのでは?) 元々有志連合の一員だし、安倍首相は演説で"中庸"という言葉をものすごく使っている。」
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