小佐古敏荘
昨日のTBS系【ニュースバード】で、福島第一原発のアノ工程表どおりやるのは不可能らしいというニュースと、小佐古敏荘内閣官房参与が政府批判とともに辞任表明したニュースをやっていたので記録しました(青字はナレーション)菅政権のダメさがまたまた浮き彫りに・・
女子アナ「福島第一原発1号機では、原子炉への注水量を増やしたところ、想定以上に圧力が下がったことから、東京電力は今日、午前から以前の量に戻したことを明らかにしました。現場では、発表された工程表通りに作業を進めるのは無理ではないかと指摘する声があがっています。」
福島第一原発の1号機では、燃料を冷やすために原子炉圧力容器へ注入されていた水の量が、おとといから1時間あたり6トンから10トンへと増量されていた。
外側の格納容器を水で満たすことができるか調べるためだったが、注水量を増やした結果、原子炉の温度は下がったとみられるものの、圧力も想定以上に下った。
東京電力「大気圧以下に下げないということから今回、この時点で6立方メートルに下げたということで、、」格納容器の圧力が下がると、内部に空気が入り込み水素爆発の原因となるおそれがある。このため、東京電力は、注水量をおとといまでの6トンに戻したという。格納容器内の水位は依然として把握できておらず、工程表に記された"3か月を目標に格納容器を水で満たす"という作業も見通しがたたない状態だ。
青山繁晴氏「最悪に備える工程表になってないと、、」(原子力委員会専門委員)こう語るのは、国の原子力委員会の専門委員もつとめる青山繁晴氏。青山氏は今月22日に福島第一原発の敷地内を撮影し、その映像を公表している。
こちらは高濃度の汚染水の移送に使われているホース。高い放射線を遮るための鉛が入ったオレンジ色のマットで覆われている。
福島第一原発で数年にわたり原子炉建屋での配管の点検などをしてきた作業員も、JNNの取材に対し東京電力の工程表は「無理」だと語った。
作業員「あれは無理ですよ、間違いなく、間違いなく無理です。(作業員は)みんな言ってますよ。」
通常時でも安全確認を繰り返しているのに、工程表に記されている作業時間が短かすぎると話す。作業員「どこが壊れている、何が悪い 、どこから水が漏れているのもはっきりしない状況で、そんなこと説明されても理解できないよね。」
この作業員は連休明けから、また原発での作業に入るといいます。青山氏が撮影した映像の中で、福島第一原発の吉田昌郎所長も工程表の実現について次のように語っている。
吉田所長「いろんな形でサポートして頂くということがあって、初めて成立する工程だと思う。」(福島第一原発 )工程表には、3か月程度を目標に1号機と3号機を安定的に冷却すると書かれているが、実現までの道のりは遠そうだ。
女子アナ「ニュースを続けます。」
小佐古敏荘氏「官邸及び行政機関はそのことを軽視して、その場限りで臨機応変な対応を行い、事態収束を遅らせているように思えるわけです。」( 内閣官房参与)
小佐古敏荘内閣官房参与が今日夕方、辞任する考えを表明しました。小佐古氏は、放射線安全学を専門とする東大大学院の教授で、先月16日に「菅総理に情報提供や助言」を行うため就任しましたが、何度も提言したものの受け入れられず「私がいる意味はない」と政府の対応を批判しました。 以上
この小佐古内閣官房参与、会見で泣いていました。参与って、智恵袋みたいなもんなのに、形だけの任命だったってこと????
で、このあっさりニュースでは、この参与が具体的に何に対して抗議したのか分からなかったで、少し新聞から拾うと・・
具体的には、政府が示した年間20ミリ・シーベルトという小学校の校庭の利用基準などを挙げ、「この数値を小学生などに求めることは許し難い」と指摘した。
《小佐古参与「官邸の対応場当たり的」と辞職届》読売新聞
放射性物質の拡散を予測する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による測定結果の公表遅れを問題視。原発作業員の緊急時被ばく線量限度を年100ミリシーベルトから年250ミリシーベルトに急きょ引き上げたことに触れ「もぐらたたき的、場当たり的な政策決定を官邸と行政機関が取り、手続きを無視している」と指摘した。
《小佐古内閣参与が抗議の辞任 政権の原発対応遅れ批判 ..》 - 47NEWS
現場無視の工程表といい、防波堤の件といい、内閣官房参与の抗議の辞任劇といい、菅政権が常識外の楽観的対応で、無能で、限界だということが一気に噴出しているんだと思います。
菅政権の場当たり的なのは、一事が万事だけど・・
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