地下神殿
6年前、イギリスBBCが「素晴らしいインフラ」として取材していたので、その存在は知ってはいたけど、5個も立て坑があったとはビックリ
全体の構造・仕組みも良く分かったし、やっぱりコンクリートで「人の命」は守れると再確認
一方、こちらは・・
レポーター「凄い巨大な空間が広がっています。」
高橋正樹支所長「この施設自体で全体で67万㎡、サンシャインビル1個分相当の水をため込むことができる」(首都圏外郭放水路管理支所)
埼玉県春日部市の地下にある首都圏外郭放水路の調圧水栓。通称『地下神殿』。今回浸水被害を減らす事に貢献した地下の巨大水槽だ。
埼玉県で利根川と江戸川が流れる地域は土地が低く水が溜まりやすい。中小河川が氾濫する度に過去幾度となく洪水被害を受けて来た。その被害を最小限に食い止める為に、各中小河川に造られたのがこの大きな立坑。
レポーター「こちらの立坑は直径30m深さ70m、自由の女神がすっぽり入る大きさです。」
台風や大雨で河川の水位が上昇すると水は各河川に割り当てられた巨大な地下の立坑へと集められる。そして全長6.3㎞のトンネルを通って調圧水槽、通称・地下神殿へ。
高橋氏「トンネルが繋がっていまして、そのトンネルから水が流れ込んできて段々水位が上がって、丁度あのコンクリートの濡れている所まで水が流れ込んできて、この調圧水槽に流れる仕組みになっています。」
ここで水の勢いを調整し状況を見ながら江戸川にポンプで放出するという。
高橋氏「一番上の定常運転推移という所、あそこまで水を貯め込んでポンプで排水する、、」
今回の台風で江戸川に放出した水の総量は1200万㎥、東京ドーム9個分の量に相当する。
改めて浮き彫りとなった治水の重要性。百年に1度と言われる大雨の被害から私達は何を学ぶべきなのだろうか。
この後スタジオで、辛坊氏が「防災施設で防げたものも実は相当あったという事ですね?」と聞き、
河田惠昭関西大学特別任命教授が「これはもう間違いなく治水事業をやったきたからここ迄で治まっている。やってこなかったらもう大変な事になっている。」そして辛坊氏は「そういう効果を発揮してきた所は通常あまりニュースにならない」と。
ダム建設も含め、今までコツコツやって来た日本の治水技術をこの際もっと評価すべきだと思いました。イギリスBBCの報道です
«民主党マニフェスト「#八ツ場ダム 中止」と、それを称賛していた人々。&治水・ダムの重要性»2019年10月13日
・・マスコミは今こそ、八ツ場ダムも含め、「ダム」の検証もちゃんとしてね。「公共工事」は絶対に必要です。その命を守る「公共工事」を削るマニフェストを提示して政権についたのがアノ民主党
人の命を守るためのインフラは絶対に必要!ケチってはダメなの、前原誠司さん!
マスコミがとんだけ批判しようが、日本強靭化計画、ドンドンやるべき«「安倍晋三総理は救世主かも」 byイギリスBBC 【ワールドWave】»2013年03月09日・・今年のみでも 750億ポンド、主に新インフラ建設に投じます。しかしすでに日本は素晴らしいインフラがあります。ご覧ください。
レポーター「東京の地下にある洪水防止施設です。 地下のパルテノンと呼ばれています。
お判りでしょう。諸外国にはこのようなものはありません。素晴らしい技術です。日本には数々のすばらしい建造物があります。主に雇用を創出し景気を刺激するためです。今までうまくいっていませんでしたが、なぜ今回はもうまく行くんでしょうか」・・
そのせいで、地方の土建屋さんが素麺屋さんに・・
«『踊るマニフェスト』民主党の公共工事 【新報道2001】»2010年05月09日「公共工事」は絶対に削っちゃいけない。削ればすぐ元に戻せなくなるから。
・・ゴールデンウィーク真っ只中、首都圏の駅に手延素麺を販売する男性。「いかがですか? 徳島の半田麺です。コシの強い麺ですからね、ちょっと味わってみませんか?」
一生懸命商品を売り込むも、この日はなかなか客の足が止まらない。
Q.「営業は慣れましたか?」渕尻さん「えーっとねぇ、まだまだ慣れませんけどねぇ。私土建屋ですので。」
建設業者が何故素麺の販売を? 実はこの渕尻さん、本業の建設業不振で2年前からこの素麺の製造販売を手掛け始めたというのだ。渕尻さんの地元は徳島県つるぎ町。山間に位置するこの町で5代に亘り建設業を営んできた。
しかし、小泉政権の三位一体改革以来、公共工事が減らされ、不況に喘いで来た。
そこに民主党政権の公共工事削減政策が追い討ちをかけた。
建設業の売り上げは3年前の3億円から去年は1億円に急降下。
最近受注したのは町道で崩れた石の除去作業。わずか一日数万円の仕事だったという。
渕尻さん「・・予算でもあればね、二度とこの崩壊が起こらんようなね、擁壁工事を通してくれればいいんですけどね、、」
民間需要のほとんどないこの地域では公共事業費削減はそのまま会社の存続に関わる。
ここ徳島県は10年前は4500社ほどあった建設業者のうち、およそ800社が転用した。
シリーズ 踊るマニフェスト 第6章 公共工事
鳩山氏「”コンクリートから人へ”という基本方針に基づき、、」この合言葉の下、切り込み隊長として国土交通大臣に就任した前原大臣は就任会見で・・
前原氏「どこに優先的にお金を使うべきなのかという観点で物事を考えれば、当然ながら、この公共事業というものに対しての新規投資は減らさざるをえないし、、」本年度予算、国の”公共工事費”は過去最大の18.3%という削減が為された。しかし・・
飯泉氏「18%の減と、、まっ、急激な環境の変化という事になるんですねぇ。こうなってきてしまうと、、もうハッキリ言って徳島をはじめとする地方にとっては公共工事の崩壊という現象が起きますね、、」徳島県は、国の大幅削減を受け、逆に県単独の公共事業費を増額した。前年度比で実に85.6%増。およそ30億円から55億円へ。その訳は・・
飯泉氏「地域の経済、あるいは雇用に大きな打撃を受けてしまうという事で、この公共工事の崩壊をなんとか食い止めなければいけない、そしてこの建設業界をしっかり守る必要が当面あるのではないかと、、」
同じような実情は、日本全国にあった。
番組で47都道府県に対し、本年度予算での県単独の公共事業費の増減についてアンケートを行うと、
なんと、ほぼ半数の23都府県が前年度比プラスと回答。
理由としては・・地方経済と雇用を支えている公共事業の急激な削減は地域経済が支えられないというものだった。では財源はどうしたのか?徳島県の場合
飯泉氏「県単独の公共工事ですから、国からの支援はないわけなんですよね。ですからまずは、、これは前政権の事業で色々な基金、あるいは交付金というものが事業で出来ましたんでね、これをどんどん活用して、、」
麻生政権時代に、景気対策として臨時に地方に配分された雇用対策・林業対策・あるいは自殺対策などの基金を取り崩し、皮肉にも現政権が昨年度の補正予算に組み込んだ臨時交付金も大いに活用されたという。もともと、電線の地中化、都市部の緑化などの使い道が望ましいとして策定したものだったが、道路の補修などに多くが使われたという。実際に予算の組み替えにあたった元財務課長はこう言う。
中村氏「今回の交付金の場合は、広い分野の中からですね、実際、自治体が取捨選択して自分で選んで額もまぁ決められるというところがひとつの特徴だったかなと、、」
しかし、これらの基金や交付金はあくまでも臨時のものだ。来年度は活用できない。
中村氏「国が制度改正をするのか、もしくは地方にですね、何か手厚い財源を配分するのかと、、この何かをですね、していただけないと今年度と同じようなロット(規模)で確保するというのは厳しい状況だと、、」
更に、こんな問題もある。公共事業依存の地方経済をどう改善していくのか。
厳しい建設業界の実情に直面した、渕尻社長が新たな新規事業として地場産業でもある素麺事業に参入したのは2年前。
当時、国の新分野進出の支援制度を利用したが、その助成金額はわずか280万円。ほとんどは事務所経費などで消えてしまい、新築の工場・設備などにかかったおよそ2億円は多くを借金でまかなったと言う。
渕尻氏「お金はかなり使いましたねー。当初機械がいくらするものとか、それが全く分りませんでしたので、見積もりを取ってみてびっくりした、、」
全てが手探りで始まった新規事業参入。売り込みもインターネットで即売会情報を仕入れる所から始まった。素人営業ながらも全国を飛び回りなんとか軌道に乗り始めてきたという。だが、新規事業参入を目指す建設業者も全てが上手くいくわけではない。夜、ひとりになった社長からはこんな呟きが聞かれた。
渕尻氏「この日本で何をしたら儲かるか一生懸命考える、
もう夜中でもホンーーマに思う、、
何したら儲かるだろうなーーっていうのを。
どうやったら従業員をこう養えるか、田舎でこうな、どうやって雇用を伸ばしていこうかなーっていうのが一番やな、、」
(VTR終了スタジオへ)
アナ「いやー、切実ですね、建設業から素麺に替わったとはいえ、ゼロからスタートですから、(夜中まで考えるっていう言葉がねー、、:女子アナ)こういった悲鳴、前原大臣どう受け止めますか?」
前原誠司国土交通大臣「まぁ我々も好き好んで、予算を減らしているんじゃないわけですね。えー、前政権が作った借金っていうのは900兆円を超えていると、えーまぁギリシャ・ポルトガルが大変だと、そしてユーロが安くなってそして世界全体がまた、不安定な状況になっておりますけども、日本の対GDP比の長期債務ってのは、えー実はギリシャ・ポルトガルよりも多いんですね。
しかも、今年の予算では使ったお金が、92兆円使う。税収は37兆円ですよ。つまりは半分以上借金に頼っているということですね。(医療・介護の話 略)
我々はこの”コンクリートから人へ”っていうのは全体の財政を見ながら、今何が一番求められているのか、別に公共事業に関わっておられる方々を困らせる為にやってるんじゃないんです。
今までの自民党政権の傲慢な財政運営の中で積もり積もった借金が、
このままほおって置いたら、ギリシャやポルトガルのような、あるいはそれ以上のことになってしまうかも知れないと、、体質改善を政権交代でやるんですよ。」(地方で公共事業が増えるのは結構。地方分権だから。繰り返し 略)」
災害大国の日本で「公共工事」を縮小したら、「国民の命も財産」も守れないのは常識中の常識
民主党議員だった皆さんは、「『コンクリートから人へ』のスローガンが間違ってた!甘かった!すみません!」と国民に、土下座でもして謝罪すべきだと思いますよ!
反省しないから、今の体たらくなんだよっ!(;一一)
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・・今回、「八ツ場ダムがなかったら利根川ヤバかった!」という地元の人の声が全てかと。
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