北野誠
朝日ニュースター【青木理の眼】(2/1)(2/2)という番組で、
メディアのタブーの正体を2日間に亘って語っていたので記録しました(ただし回りくどく、繰り返しが多いので要約)3月に朝日ニュスターが消滅するので、青木氏がこれを取り上げたんだそうです。
この人の皇室への攻撃は筋金入り。今回は拉致被害者家族もターゲットに!(-_-;)
2/2(木) タブーの正体 その1
超自然的な危険な力を持つ事柄に対して社会的に厳しく禁止される特定の行為を「タブー」と呼びます。
具体的には、触れたり口に出したりしてはならないとされる物・事柄とされ、禁忌とも言われますがメディアの世界でも、取り上げることをあえて避けるタブーが確実に存在します。
メディアにとっての「タブー」とは、どのようなものなのでしょうか。タブーを恐れない青木理氏が改めて「タブー」の本質を探ります。キーワードは「タブーの理由」です。
青木氏「この番組は3月で終わってしまうので、今日のテーマはメディアの根本的なものについて『タブーの正体』というタイトルで今日と明日考えてみたい。
アシ「(タブーとは何だと思うか?) 皆がおかしいと思っていても触れてはいけないもの?」
青木氏「オー、鋭い。そうですね。(《タブーの正体!》という、噂の真相の副編集長・川端幹人 氏の書籍の紹介)
朝日ニュースターをご覧の多くの方はよくご存知だと思うが、非常ーに興味深い本。これにボクも触発されて自分もメディアのタブーの正体・『タブーの理由』を考えてみたい。
その前に何がタブーなのかという事だが、(タブーの語源の話 略)メディアのタブーって何だと思いますか?」
アシ「マスメディアにおいては、特にスポンサー企業の批判とか?」
青木氏「そうですね。例えばニュースターだと大丈夫だが(笑)、例えばトヨタ・パナソニック・花王とか大企業3社は多くの広告を出しているので当然そういう所には批判しにくい。僕は批判すべきだと思うが、批判しにくいので段々批判がタブー化していく経済的理由。
その他一番代表的タブーは、やっぱり皇室。
皇室というのは馬鹿にしたりする必要はないが、批判は非常にタブー視されている。それは簡単に言えば右翼団体、、要するに暴力を加えられるんじゃないかという、、
この川端さんの本にも書いてあったが、昔はもっと自由だったと。例えば戦後すぐに出来たカストリ雑誌 というちょっと部数は少ないけど乱暴な雑誌なんかは、天皇家や皇室に対してスゴイ批判を加えていたり、
今有名な皇室ジャーナリストとして活動している人がかつて女性誌で、①例えば皇居の中で警備員の目をかいくぐって入って行ってその様子をルポで書いてるとか、かつては相当自由だったんだけど、最近は出来なくなった。
やっぱり大きな転機になったのは1961年に風流夢譚事件(ふう
りゅうむたんじけん) ってのがあって、要するに深沢七郎さんっていう作家が発表した「風流夢譚」って小説で、天皇や皇族が殺されるシーンがあった。それに立腹した民族派右翼の人たちが、それを載せた『中央公論』という雑誌だったが、その雑誌の社長さん・嶋中さんの家を襲って奥さんが重傷を負って、お手伝いさんが死亡する事件が起きたりして、これはやばいと。で、ドンドンドンドンやっぱりタブー化していった。だからかつてのような自由というか、ある意味乱暴な報道は姿をなくした。これは暴力の影に怯えているというのがタブーの原因。
スポンサーなんていうのは経済的理由だが、それ以外にもタブーって結構あってね、
少し前だと検察・警察もタブー。まぁ警察より検察。これは新聞・テレビがなかなか批判できなかったから。その理由は二つあって、凄い権限を持っている権力装置なので、批判したら色んなリアクションを受けかねない。
例えば北海道新聞が警察の裏金問題をやったら、その後、『強制捜査するぞー』とか色々やられて腰砕けになっちゃった。 というような権力に対する恐怖心もあるし、もっと言うと、情報源。警察や検察を批判すると事件報道の情報が取れなくなるから困るというので検察がタブーになっちゃった。
スポンサータブーのついでで言うと、例えば原発や電力会社もタブーだったのは、これも一種のスポンサータブー。
それ以外にも国税も警察・検察タイプのタブー。権力もってて情報をくれなくなっちゃうタブー。
もっと言うと、大手の芸能プロダクション。例えばジャニーズとかバーニングとか最近はAKBとか、これもテレビとか雑誌はなかなか批判できない。
これは人気タレントを抱えていてお金になると。だから得られる対価の大きさからなかなかそれに批判が出来ないというこれも一種、経済的な理由。
それ以外だと、例えば雑誌を持ってる出版社だと、コンビニの批判は出来ない。それはコンビニの雑誌の売り上げが凄く大きいから、タブーになっちゃった。
あるいは書籍だと、取次ぎと言って、本屋さんに納入している会社がタブーになったりする。
少し前だと、拉致問題の時に、家族会と救う会の周辺にいる被害者の方々・支援者はタブーになっちゃった。
実はその前までは、北朝鮮とか朝鮮総連とかはどっちかというとタブーだったが、2002年の日朝首脳会談以降、ナショナリズムが凄い強まって、②家族会とか救う会の人たちがメディアに対して物凄い抗議をする。変な事を書くとね。だからみーんな縮こまって一種タブーになっちゃった。
まぁ、トヨタとか皇室に比べるとちょっと小さなタブーだが、タブーになっちゃった。
タブーは山のようにあって、実際に新たに作り出されているタブーもたくさんある。このタブーの弊害について明日もう一回考えてみたいと思う。」 以上
2/3(金) タブーの正体 その2
「みんながおかしいと思っても言えない」タブー。メディアにとってのそれは「皇室」「宗教団体」「検察」「スポンサー」などが上げられます。
かつて「原発」はその一つとされ、危険性を知りながらメディアの批判がゆるかったことから、今回の福島原発事故を防げなかったと考えられています。
幅広く取材し正確に伝える使命を担うメディアになぜ「タブー」が存在するのでしょうか。
メディアの役割を青木理氏が再確認します。キーワードは「タブー多き社会は息苦しい」です。
青木氏「今日は『タブーの正体』その2だが、実を言うと"タブー多き社会は息苦しい"んです。
例えば、電通なんてタブーだが、要するに新聞社・テレビ局にしてもみんな広告による収入は凄く大きいので、それを一手に引き受けている電通のような巨大広告会社も一種タブーになる。
で、タブーの理由は色々で暴力だとか、かつての部落開放同盟とか朝鮮総連なんかがタブーになったのは物凄い抗議をしてくるとか、あるいは宗教団体なんかもそうで物凄い勢いで抗議をしてくると面倒だからって言ってタブーにしちゃう。
もちろん僕もだけど誰だって暴力は怖いし、権力に寄り添ったほうが楽だし、戦うといろいろとやられるから、長いものに巻かれたほうが、経済的に得だし、楽。暴力も抗議も嫌だし、面倒くさいしでドンドンドンドンタブーがいろんな領域に広がっていく。
でもメディアの役割は、やっぱり基本的に、知り得た国民が知るべき事実をボクらは取材して、出来るだけ広い情報を幅広く正確に伝えることが仕事。
それをきちんとしてないと、ドンドンドンドンタブーって増殖していっちゃう。
で、タブーが多い社会は、未開社会で非常に息苦しい。非民主的な社会ということ。
例えば、報道の自由とかメディアの自由とか言論の自由の度合いは、社会の民主度とイコールなわけ。
みんながおかしいと思っているのに言えない社会って、息苦しいわけ。だからタブーは出来るだけ少ないほうがいい。その方が極めて民主性の高い社会だということ。(検察批判と原発の話 略)
でも悲しいかななんでこんなにタブーが増えたのかというと、もちろん暴力とか猛抗議は怖いが、基本的には自主規制。自分で規制してドンドンドンドンタブーの領域を増やしていってるわけ。
この本によると、そもそも最近の出版社やテレビ局の連中と話をしているとタブーなのは知っているけど、どうしてタブーになったのか知らないと。
こうなってくると末期症状で、なぜタブーになったのかを知らなければ、自主規制しているだけで、それを突破しようとする意欲もなくなっちゃうわけで最悪なんだけども、
どうしてタブーになっているのかっていうのを知った上で、なかなかスポンサー批判なんかしにくいのもやむを得ないが、出来る範囲で精一杯僕らメディア人がやっていくということが大切。
さっきスタッフが『いやネット時代はタブーが無くなったんじゃないか』と言うんだけど、僕はそうでもないと思っていて、
例えば、③ある有名タレントがラジオで発言したのが問題だと、番組全部下ろされちゃった事件があった。その時にネット上に流され情報はほとんどことごとく、間違ってた。とろが下ろされた理由がある芸能プロダクションが原因だった。それをテレビも新聞も雑誌もその芸能プロダクションが怖くて一切書かなかった。そうするとネットに流れた情報は、間違った情報が凄く氾濫しちゃった。
やっぱりネットって第1次情報を発信出来るんだけども、基本的には新聞・テレビ・雑誌・取材しているジャーナリストのネット情報によって色んな議論が展開されたり意見が飛び交うわけで、やっぱり第1次情報を発信するボクみたいな人たちがきちんとタブーを出来るだけ減らして、どんな分野に関しても出来るだけ正確な情報を発信しないと、
いわゆるガセ情報が流れちゃったりとか、ガセ情報に踊らされちゃったりとか、すべてアメリカの陰謀じゃないかというような謀略情報とかが蔓延しちゃったりとかする。
だからネット時代だからタブーが少なくなった面ももちろんあるが、やっぱり基本的に正確な1次情報どーんなテーマであれ、皇室問題・スポンサー問題・電通だろうが、警察だろうが、芸能プロダクションだろうがありとあらゆる分野で出来るだけタブーを作らないようにして、正確な情報をきちんと伝えていく事をしないといけない。
それがボクらの仕事だし、タブーが多い社会ってのは非常に息苦しいと言うことをボクら考えなくちゃいけないと思う。
朝日ニュースターが無くなっちゃうかもしれないって事なんで、ボクは最後にこのテーマを言いたいと思って2日間考えてみましたっ。」
全体的に見た率直な感想ですが、相変わらず日本人にとっての皇室というものを理解できない人だなと思いました。あと、特権意識を感じました。で、ちょっと気のなるところを抜き出すと・・
①皇居の中で警備員の目をかいくぐって入って行ってその様子をルポで書いてる
これはタブー云々じゃなくて犯罪行為。 取り締まり等が厳しくなって当然なのに「かつては相当自由だったんだけど、最近は出来なくなった」・・・なんてよく言えるなぁ。
で、その今でもご活躍の皇室ジャーナリストの名前はタブーなんでしょうか?! 何故言わない?
②家族会とか救う会の人たちがメディアに対して物凄い抗議をする。変な事を書くとね
これも「変な事を書くと」って白状してる(笑) 抗議するのが当然ですね。どんな「変な事」なのか言わなくちゃ、意味が分かりません。
③ある有名タレントがラジオで発言したのが問題だと、番組全部下ろされちゃった事件があった。その時にネット上に流され情報はほとんどことごとく、間違ってた。とろが下ろされた理由がある芸能プロダクションが原因だった。それをテレビも新聞も雑誌もその芸能プロダクションが怖くて一切書かなかった。
そうするとネットに流れた情報は、間違った情報が凄く氾濫しちゃった。
これ、、北野誠 (有名タレントというのには引っかかる)の話だと思うけど、青木氏が固有名詞をタブー化して話しているような気が・・^^;
「第1次情報を発信するボクみたいな人たちがきちんとタブーを出来るだけ減らして、どんな分野に関しても出来るだけ正確な情報を発信しないと」・・・と言ってるクセにおかしくないですか?!
そもそも、この人の主張は、こんなイデオロギー↓から来ているし、全く信用できない自称ジャーナリストだと私は思っています。
《青木理解説「"竹島問題"なぜ韓国がこんなに怒るのか」 【ニュース解説 眼】》 より
『相手の気持ちを知ろう』というフリップを出した後・・)
皇室に敬語を使うべきではないという主張も私には理解できません↓
ただ、これね、メディアの役割から言って、、メディアとは、ありとあらゆる権力・権威から、理想論だが、独立して、いろんな批判・批評・事実の指摘をしなきゃいけない。するべきというのがメディア・ジャーナリズムの役割だ。
ところが、敬語を使った瞬間にね、やっぱりそりゃ批判や批評はしにくくなる。要するにある対象に対して自分の価値基準を決めちゃうって事なので、
やっぱり敬語を使うって事は基本的にはボクはおかしいと思う、メディアやジャーナリズムってのは。
例えば、ある新聞社の社内文書なんかを見ると『相手に対して、敬語や敬称を多用すると、率直な意見を述べたり批判をしたりするのは難しくなる』ということ。まさにボクはその通りだと思う。
青木理氏を知らない人はこれも一読を^^;
「日本が謝るのは当然!」「安倍や民主党の若手も器が小さすぎ!」
「何故日本に在日が多いか考えるべき!」「参政権は当然付与すべき!」
「靖国(笑)」
なんか、いつも朝鮮側の主張と重なっているんですが、偶然でしょうかね。
メディアの正体を扱うのなら、「韓流ごり押し」も取り上げたら、ちょっとは見直したのに(;一一)
にほんブログ村 ←ちょっと共感!の方はポチッとよろしく