伊藤聡子

2010年02月19日20:59『世界の水がなくなる日』 前編     【武田鉄也の週刊鉄学】

『水』に恵まれている日本は、『水』に関しては無頓着。でも、世界ではもう既に水戦争は始まっているんです。「地球は水の惑星なのに何故??」と思った方は、是非読んでください。

特に中川昭一さんの『幻の水大臣』のエピソードにも触れていたので記録しました。(ちょっと長いので流れはそのまま要約。雑談も略)

2/14(日)午前11時~・夜7時~ ★「水ビジネス」の最前線に迫る!
◆110兆円市場~水ビジネスの今◇吉村和就(グローバルウォーター・ジャパン代表)

私たちが毎日何気なく使っている水ですが、世界では水不足で悩んでいる国がたくさんあります。
一見豊富に見える日本の水資源も、実は気候変動等で雨期が少なくなったり、積雪が少なくなったりすると「乾燥列島」になってしまい人ごとではありません。

いま世界では水の争奪戦が始まったといわれています。110兆円ともいわれるその市場規模に、水の豊富な国に住む私たちは鈍感ですが、世界の水をめぐる経済、外交、政治は今後どのようになっていくのか。
資源、ビジネス、生活…様々な側面から水にまつわる話題について「鉄学」していきます。

【キャスター】 武田鉄矢 【アシスタント】 伊藤聡子【出演】 松原隆一郎(東京大学大学院教授)

(日本人が疎くて贅沢だという水の話の雑談 略)

021001伊藤アシ「私たちが毎日何気なく使っている水。

世界では水不足で悩んでいる国がたくさんある。

一見、豊富に見える日本の水資源も気候変動などで雨季が少なくなったり、積雪が少なくなると乾燥列島になってしまい、他人事ではない。.

今、世界では水の争奪戦が始まったと言われている。110兆円とも言われているその市場規模に、水の豊富な国に住む私達は鈍感だが、世界の水をめぐる経済・外交・政治は今後、どのようになっていくのか、今日は専門家をお迎えして鉄学していく。」

002004武田氏「地球は水の惑星と言われているが、、」

吉村氏「これが偉大な誤解で、、1961年にガガーリンが宇宙に行って『地球は青かった』という言葉を残し、それ以来、地球は水の惑星と言われたが、これは気象庁の気象衛星の図で、、」

武田氏「これを見ると満々たる水を湛えて、かろうじて陸地が浮かんでるという水の惑星、、」

吉村氏「まさに水の惑星。ところがアメリカの学者がその水の量、海水と淡水を全部地表面から離して玉コロ(左が水・右が空気)にしたら、たったこれしかない。」武田氏「これがダムの水、海水、全部集めて?」

吉村氏薄皮まんじゅうのように水が張り付いているだけ。表面だけ見て騙されてはいけないという事。決して水ぶくれではないという事。」松原氏「しかもそれを全部飲めるわけではないと?」

吉村氏「もちろん。海水が97.5%で、淡水が2.5%。 で、飲む為には色々と処理をしないといけない。」武田氏「空気をまとめるとこれだけ!!」

吉村氏「つまり、この水と空気で現在の人口68億6400万人(2/2時点)が分かち合っている。」

武田氏「空気と水は薄皮まんじゅう、、」

吉村氏「ですから昔から、湯水のように使うとか水と安全はタダと言ってきたが、ここで本当に我々の水資源が足りなくなっているという事を実感して頂きたいなと思う。」武田氏「水資源が枯渇ゾーンに入った原因は?」

005 吉村氏「まずは人口の増加。国連予想の人口増加率では65億人。そこで4億人ズレている。

人口というのはネズミ算式に増えるから、国連の予測では2050年には90~100億人

そしてGDP・GNPが上がると水の文化になる。水洗トイレ・朝シャン・・金持ちになると庭に散水など。

OECDの調査によると、過去50年間で人口の伸びの二倍が水需要。」

松原氏「近代化によって、より多く使うようになった?」

伊藤氏「よく、バーチャルウォーターというのを聞いたことがあるが、例えば牛肉を食べるに当たって、水が物凄く使われてると言われてる。育てるのも処理も」武田氏「あっ、水で換算するわけか!」

006 松原氏「牛丼一杯いくらでしたっけ」

吉村氏牛丼一杯が2000ℓの水で支えられている。」

伊藤氏「牛丼一杯、2000ℓ?!」

吉村氏「牛を育てる為にまず穀物が必要。ハンバーガーが一個1000ℓの水。」

武田氏「水換算で物事考えた事がないなぁ。」

吉村氏これ(携帯電話)は911ℓの水で成り立っている。普通乗用車が64tの水で成り立っている。ICチップからガラスからみんな入れると。」

武田氏「その上、キレイ好きは二週間に一度洗うわけです。」吉村氏「そうです(笑)。水洗いをね。」

松原氏「じゃあ、近代化した上に工業化して更に使うようになっている?」

吉村氏「それを量ったのがウォーターフットプリント??というISOで認められた。全てのものを水換算する。」

松原氏「水換算で計算してたくさん使ってる国は、GDPと違うか?」

吉村氏「カーボンオフグリッド(炭酸ガスをたくさん出す人に税金をかける事)と同じような事が、

実は今後、ウォーターtax(水税)をかけるというのがアングロサクソン・ヨーロッパの戦略。」

007武田氏「炭素は見えないから分かりにくいが、水換算されるとギクッとする。」

先日テレビを見てビックリしたが、

経済学的には大成功というのが私達の頭にある、1920年ニューディール政策でアメリカが、世界不況から脱出するというワンシーンがあって、

アメリカの豊かだった穀倉地帯が、フーバーダムでバラまいたその農業地が砂漠化して、人間が住めなくなり、別の土地へ引っ越していくという記録フィルムをやっていた。」

伊藤氏「確かにラスベガスからフーバーダムに向かっていく所は本当に砂漠地帯だが、元々はネイティブアメリカンの方が住んでいた。」

武田氏「あれは緑の平野がラスベガスの為に砂漠になったのか?」

吉村氏「それは極端だが(笑)、実は人類の四大大河文明、ナイル・チグリスユーフラテスは昔は大森林地帯だったが、シュメール人が木・水を使いすぎたのと、氷河期が来たりという気候変動。」

松原氏「シュメール人は木材を切りすぎたりした?」吉村氏「はい、木材を切って、地下水を使い、穀物を作って、、」

松原氏穀物を作ったり人間の活動は、水の循環を変えてしまう?」

吉村氏「その通り。フーバーダムはあらゆる水を全部集めちゃったために、アメリカ一の穀倉地帯のオガララ耐水層(地下水)は、日本の1.2倍の面積があったが、化石水と呼ばれていて、それが全部汲み上げて無くなって大変な事になっている。」

松原氏「循環している水ではなくて溜まってる水?」吉村氏「化石水なので、何千年と蓄えられた水。それを使っちゃった。」

008 武田氏「アメリカの農業は、大きな機械でガーッとやるイメージだが、あれが良くない?」

吉村氏「あれを上空から見ると、500~1km.の丸い輪があるが、あれはオガララ耐水層から水を汲み上げて、大きなスプリンクラーで撒いているから。」

松原氏「そうは言っても、水を撒けばまた地下に溜まるんじゃないかと思うが、循環が上手くいってない?」

吉村氏「その通り。特に、一度乾燥地帯になると水循環は全部崩れるし、砂漠化は加速度的に進む。」

松原氏「じゃあ、雲になって水が落ちてくるってその循環はどこに行くのか?」

吉村氏「例えば日本だと、周りを海に囲まれているので、暖められて冷やされて落ちる、小循環が出来ているが、

アメリカみたいに広大だと、汲み上げて雲になって、フロリダくらいになって初めて雨が降るという事。」

武田氏「そうすると、今でもロッキー山脈の麓では進行してる?」

吉村氏世界では乾燥化・砂漠化が非常に進行している。特に酷いのは中国。」

武田氏「それは里(福岡)でも、黄砂の酷さを嘆くようになった。」

伊藤氏「最近は太平洋側まで来るようになって、相当深刻なのかなと思っていたが、、」

吉村氏「簡単に言うと、モンゴルとかあの辺の砂漠が温められると、一万mくらい上がってしまう。で、ジェット気流に乗るのでドンドン降って来る範囲が広がってくる。」

伊藤氏「もう少しすると、北京も砂で埋まっちゃうみたいな話を聞いたことがあるが、、」

吉村氏「その通り、大体一年間に四国と同じ面積が砂漠化している。」

松原氏「北の方は雨がほとんど降ってないらしいが、、」吉村氏「その通り。」

武田氏「軍事とか空母造る話じゃねぇよなぁ。マイケルのアースソング。あの歌は我々の近未来を言い当てている歌なんだなぁ。

009さて、その次のフリップ。ボヤボヤしてはいられないという事で、水に関しては巨大ビジネスの渦巻きが起こっているという話。」

吉村氏「簡単に言いますと、人間が必要なものがなくなると、必ず争いとビジネスが起こるのが経済の原則だが、

そうなると現在、水ビジネスの規模が約50兆円くらいで、2025年には110兆円規模、二倍になる。」

伊藤氏「日本にいると公共の物というイメージしかないが、どんなビジネスか?」

吉村氏「例えば水が無くなって最初に考えられるのは、海水から真水を取るというのが第1位。次には自分たちの使った水をリサイクルして使うという事。

海水の淡水化、膜の技術は日本が最高で、世界マーケットの7割を日本の海水淡水化の膜が押さえている。」

松原氏「幕はこの中(内訳)で一番小さい、、」

011010吉村氏「その通り。そこが日本の問題点。日本は部品としてしか買われてないという事。

その上のプラントの建設とか公共事業の水インフラ、簡単に言うと経営・維持管理、これが110兆円の規模。これは現在、水メジャーといわれているフランスの会社、イギリスのフェルズウォーターという会社、、」.

伊藤氏「それは、例えば中東の石油の鉱脈を見つけてオイルを売るのと同じで、水脈を見つけて山ごと買っちゃうとか、そういう話?」

吉村氏「オイルメジャーの場合は、中近東に行って石油の原脈とか見つければいいが、

水は人間が住んでいる所全て必要なので、その地域によってビジネスをやらなければいけない。」

松原氏「それに関わっているのがこの三大企業、、」吉村氏「それを我々は、ウォーターメジャーと呼んでいて、、」

武田氏「CMを挟んで、ウォーターウォー(水戦争)の話を続けます。」

長くなったので、後編に続く。ボヤボヤしてたら、もうタイヘーンという話です。後編の方がおもろいかも・・

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