伊藤聡子
読売テレビ【ウェークアップ!ぷらす】で、
朝鮮有事で、朝鮮半島から難民が多数流入した場合、日本で何が起きるのかを専門家(外務省の元医務官)が解説していたので記録しました(青字はナレーション)
コメンテーターの伊藤聡子が「ヨーロッパより酷い差別が心配」と言っていたのに対し、元医務官の勝田氏が反論していたけど、本当にこの議論の場に不相応で失礼なコメント(呆)で、一説には難民10万人と予想されているそうです。
実は韓国も結核が蔓延して深刻だという話も
辛坊氏「・・核実験をした時に、アメリカが何もしないとは考えられないという事でいうと、万一のケースとして懸念されるのが、大量に発生する難民問題です。」
女子アナ「かつて北京にある各国の大使館に、脱北者が駆け込むという事案が相次ぎました。その当時、難民保護に当たった外務省の元医務官が目の当たりにした、北朝鮮難民の実態とは。」
今週月曜日、衆議院の委員会で。
安倍総理「我が国に避難民が流入するような場合の対応については、保護に続いて、上陸手続き・収容施設の設置及び運営・一連の対応を想定しています。」安倍総理は、朝鮮半島有事の際に予想される難民の流入について、対応の検討に入っている事を初めて明らかにした。
難民とは紛争・災害により本来の居住地を離れざるを得なくなった人々の事。
その数は世界で推計6530万人に上ると言われている。 近年では、内戦で揺れるシリアからの難民が急増。その数は500万人を超え、ヨーロッパをはじめ隣国のトルコやヨルダンなどに身を寄せている。日本で馴染みが薄い難民問題。
だが1979年、旧南ベトナム政権の崩壊以降、ベトナム・カンボジアなどインドシナ3国からの大量の難民流出をきっかけに議論が高まり、1981年、難民条約に加入。インドシナ難民1万人以上を受け入れた経験がある。記者「今、脱北者の家族たちが出てきました。」
さらに2010年以降、日本海側の沿岸で脱北者が乗るボートなどが多数発見され、人道上の見地から保護した。
そして今、軍事衝突によって北朝鮮の体制が崩壊した場合、日本にどれだけの難民が押し寄せ、何が起きるのか。その1つとして考えられるのが、医療現場の混乱だ。
これは2004年、中国・北京にある日本人学校に、29人の脱北者が亡命を求め、駆け込んだ時の模様だ。金網に人が通れる位の穴を開けて、敷地内に侵入したという。
保護された脱北者の中には体調不良を訴える者もあり、当時対応に当たったのが外務省医務官として北京の日本大使館に勤務していた、勝田吉彰氏だ。
勝田吉彰氏「急にお腹を押さえて転げ回るわけです。 現地で医療が受けれない。だから何か病気があっても放置しっぱなしっていうのがまざまざと伝わる状況ですね。」
目にしたのは、治療の形跡がない結核患者や、放置されたままの高血圧性脳症の脱北者。 限られた設備と体制の中で、現場はパニックに陥ったという。
勝田吉彰氏「医療に対して、物凄く負荷がかかるんですよね。その人達を強制入院させるベッドがあるかどうかですね。まさに医療崩壊しますよね。」今後、北朝鮮から多くの難民が押し寄せた場合、現在の医療体制で賄えるのか。 勝田医師と共に考える。
(VTR終了 スタジオトークはやや要約)
女子アナ「関西福祉大学の勝田吉彰教授です。 勝田さんは12年間に亘って、中国やアフリカのセネガルなどで外務省医務官を務めた経験をお持ちです。
また中国勤務の際には、北朝鮮からの難民への対応に当たられ、その時の経験を踏まえて、日本として考えておかなければならない問題があると。」勝田氏「まず、深刻なのが難民の健康状態。
あの国では非常に医薬品、医療施設が足りないので、もう究極まで放置された状態。それがどんと爆発すると。」辛坊氏「李さん、 北朝鮮の一般市民の受けられる医療状況はどんなの?」
李相哲氏「ほとんどピョンヤンの一部を除いては医療施設はなく、一般の国民は、何かちょっと体調が悪かったら、闇市場で適当に薬を買って飲む状況だと。」
辛坊氏「となると、相当悪化してる人達がたくさんいるという事ですね。」
勝田氏「もう表面化する一歩手前のとこで、一見、元気そうに見えるが、中では非常に蝕まれているという事が起こる。」 辛坊氏「特に心配な病気があると?」
勝田氏「例えば、実際に経験したところでは、まず結核。
例えば、北京にいた時も一番最初に入ってきたのがカナダの大使館だった。当時、カナダ側の医務官と情報交換していて、電話がかかってきて、お前の所どうだと。その時は良かったが、また後からあったと。具体的な数字として、大体WHOの2015年の統計で、(結核感染者が)人口10万人当たり、大体561と。日本が17人、これもちょっと実を言うと先進国として恥ずかしい数字でちょっと多いが、でも33倍。
ある話では難民が10万人来るかもしれないと。するとまさにWHOの数字通り。
単純に560人、結核患者が入ってくるかもしれない。辛坊氏「それは場合によってはパニックにならないとも限らない数字。
勝田氏「それからもう一つが究極までいってる、これ。例えばある日、バタンと倒れて、 中国側の協力病院に連れて行き、 先生と協議したらそうしたら、血糖値むちゃくちゃ。 糖尿病、放っておかれ、それで腎不全に。腎不全になると今度は血圧の方が調節できなくなり、脳症でバタンと倒れると。」
辛坊氏「実際に患者としてご覧になった時に難民として来て、そこまでは元気だけど、難民として避難した瞬間に倒れるっていうケース?」
勝田氏「瞬間とか次の日とかもあったし、それから何日か経って、ある日バタンというのは本当にある。」
辛坊氏「さあ、もしそうなった時に日本の医療機関として対応が出来るのかという話だが、勝田氏「日本の医療機関で非常に現場は苦慮する。
まず、文化の違い。例えば症状の訴え方がまた全然違ってくる。
ある多くの人達が、この心臓がねじれるように痛いと。これは彼らの不安の表現。だから心配だと言うが、日本人はどう考えるかといったら、心電図とか、血液検査、全部手配しなきゃいけない、ICUもと思う。それから、薬が、どんどん飲んでしまうと、1日3回、5日分の薬が3日で無くなるという事が起こりだす。それからICU・感染症病棟のベッドの不足という事が起きる。」
辛坊氏「なるほど。色んな事を想定しなきゃいけないという状況が分かるが。
岩田氏「私、実は25年前、北朝鮮に行った時に扁桃腺腫らして、外人専門病院に連れていかれ、手当てされたが、結局、漢方の飴を1箱もらっただけ。 」辛坊氏「外国人専門病院だからかなり質の良い病院でという事ですね。」
岩田氏「そうです。 普通の人は行けない所に連れて行ってくれたが、あの時にやっぱり医薬品というのは極めてこういう所でも不足してるなという印象。」野村修也弁護士「私、ちょっと凄く心配だなと思うのは、いわゆるバンデミックという言葉があるが、感染性の高い症状にかかってる方を、日本は水際対策で、そういう人が入らないように必死に阻止しているが、ところが一方で、難民という形で押し寄せてくると、その中にそういった病気をお持ちの方が、入ってくるっていう可能性は?」
勝田氏「もちろん可能性としてはある。ただ1つ幸いなのはあの国は北にある。
つまり南方系の、アフリカ系のいわゆるエボラとか、1類感染症というのは比較的少ない。」辛坊氏「世界の3大感染症は、結核とマラリアとエイズですよね。マラリアは北だからないでしょうけど、エイズなどは?」
岩田氏「可能性はもちろんあるが、恐らく絶対量としては我々が普通考えている程度で 格別多いわけではない。という事になってくると結核です。」
辛坊氏「結核ですか。なんといっても結核。」
伊藤氏「いや、本当に今まで日本って難民をね、受け入れてくるっていう、そういう皮膚感覚もないですし、だから押し寄せてきた時に、どう対応していいのかというところがまず分からないっていう事もありますし、
しかもそういう感染症とか、そういう可能性があるとなると、より差別みたいな形で軋轢を生むという、ヨーロッパよりももっと酷い形で出てしまう可能性もあるなとそこがちょっと心配ですね。」
岩田氏「逆に差別というよりも、日本の医療者って真面目で、 手抜きできないんですよ。だから、例えばそういうバタンと倒れた人に、ICU、MRI、CTですと、ドンドン伝票書いちゃって、それでますます、もう手がなくなっちゃうんですよね、人手がなくなっちゃう、足りない。
日本の医療従事者、これ、過労死、指の数で足りないぐらい発生すると、私は自分の経験からも思います。」辛坊氏「この問題について、李さん、今、一番心配は?」
李氏「やっぱり言葉と・習慣の違いとかがあるので、事前にやはりマニュアルで対応できるかは分かりませんが、マニュアルを作ったりとか準備は整える必要があると思う。」辛坊氏「基本的に英語もほとんど通じない皆さんでしょう?」
李氏「英語はもうほとんど通じないし、外来語が分からない、それも問題。」
辛坊氏「となると、通訳どうするんだという事も含め、やはり危機管理というのは、最悪を想定してやっておくべきだなと、本当につくづく思います。
お2人、ありがとうございました。」
日本人は困ってる人を見捨てられないから施し過ぎて、病床が足りなくなる・・という話をしているのに、伊藤聡子の「ヨーロッパより酷い差別がー」は日本人医療者に対して失礼すぎですね(;一一)
で、結核の話ですが、実は韓国も凄いんです。
《結核は韓国ではMERSよりもっと恐ろしい伝染病 【韓国KBS】》2015年6月18日
・・韓国の結核患者が毎年4万人増って・・・相当異常だと思いませんか??
1年前の「先進国のハズなのに、韓国の結核患者が飛びぬけて多いのは何故!?」という韓国KBSニュースです
《韓国KBS「後進国の病気と言われている結核ですが・・」韓国の結核患者OECD平均の10倍 (かつて結核患者は8割・寄生虫保有率9割だった) 【ワールドWave】》 より抜粋女子アナ「後進国の病気と言われている結核ですが、OECD加盟国の内、韓国が最も患者が多い事が分かりました。2,30代の若者に多いそうですが、その原因を追ってみました。」
韓国科学技術研究員生のキムさんは、毎週登山をするほど健康には自信がありましたが去年10月の健康診断で結核が判明しました。キムさんです。
「健康管理には問題はありませんでしたが、突然結核と言われ驚きました。」
精密検査の結果、研究院の教職員や学生1万人あまりの内、21人が結核と確認されました。
2011年基準で韓国の結核患者は人口10万人当たり149人とOECD加盟国平均の10倍に上ります。
毎年4万人近く患者が増えており、およそ3割が2,30代です。入試や就活のストレス・睡眠不足・無理なダイエットによる免疫力低下が主な原因です。(中略)
毎年4万人増って・・多過ぎですよね(・・;) これ相当ヤバイんじゃないかな?
ちなみに日本の場合は・・「日本における2012年の、新登録結核患者数は21,283人で、前年の22,681人より1,398人(6.2%)減少」だそうです。
あまり知られてないけど、韓国ってつい最近WHOが撤収したばかりなんですよ。
で、「かつて寄生虫保有率90%だった韓国が、47年かかってWHOが撤収して誇らしい」とか言ってたんですけどねぇ
《かつて寄生虫保有率90%だった韓国から47年かかってWHOが撤収。支援を与える側へ 【ワールドWave】》より抜粋
アナ「WHO・世界保健機関が韓国の事務所を撤収します。かつては援助を受けていた国が、世界11位の保健支援国に成長した成功のシンボルと言えます。」(中略)・・設立当時、韓国は貧困ゆえの数々の疾病に悩まされてきました。
350万人のソウル市民の内、280万人が結核に罹っていました。(中略)
1965年当時、WHOの支援を受けて医大生として学び、その後保健分野に身を捧げてきた、世界結核ゼロ運動本部のクォン・イヒョク総裁は当時の状況について次のように語ってくれました。
クォン氏「90%くらいの人々が寄生虫に悩まされていました。当時流行っていた病気と言えば、寄生虫や結核、マラリアなどでした。」
今や韓国は、衛生保健分野の先進国であり、1050万ドルの分担金をWHOに納める世界11位の支援国になりました。(中略)
1965年といえば・・14年間の交渉の末、日韓基本条約が結ばれ、李承晩ラインが廃止された年ですね。
日本が無償で3億ドル(約1080億円)、有償で2億ドル(約720億円)、民間借款で3億ドルを支払う。(韓国国家予算の2倍以上)
そして、丁度ベトナム戦争に参戦し始めた頃です。
1965年から1972年にかけて韓国では「ベトナム行きのバスに乗り遅れるな」をスローガンに官民挙げてのベトナム特需に群がり三星、現代、韓進、大宇などの財閥が誕生した[1]。
まぁ、実は日本も先進国の中では結核は多い方なんですよね・・・
これって韓国と中国がお隣だから、結核菌がすぐ移るからじゃないかなぁ?・・
辛坊氏の「通訳どうするんだという事も含め、やはり危機管理というのは、最悪を想定してやっておくべき」というのはそのその通りで、今の内に、パンデミックにならないような水際作戦を考えておくべきですね。昨日記事にした「指紋押捺制」もあわせて。
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『水』に恵まれている日本は、『水』に関しては無頓着。でも、世界ではもう既に水戦争は始まっているんです。「地球は水の惑星なのに何故??」と思った方は、是非読んでください。
特に中川昭一さんの『幻の水大臣』のエピソードにも触れていたので記録しました。(ちょっと長いので流れはそのまま要約。雑談も略)
2/14(日)午前11時~・夜7時~ ★「水ビジネス」の最前線に迫る!
◆110兆円市場~水ビジネスの今◇吉村和就(グローバルウォーター・ジャパン代表)私たちが毎日何気なく使っている水ですが、世界では水不足で悩んでいる国がたくさんあります。
一見豊富に見える日本の水資源も、実は気候変動等で雨期が少なくなったり、積雪が少なくなったりすると「乾燥列島」になってしまい人ごとではありません。
いま世界では水の争奪戦が始まったといわれています。110兆円ともいわれるその市場規模に、水の豊富な国に住む私たちは鈍感ですが、世界の水をめぐる経済、外交、政治は今後どのようになっていくのか。
資源、ビジネス、生活…様々な側面から水にまつわる話題について「鉄学」していきます。
【キャスター】 武田鉄矢 【アシスタント】 伊藤聡子【出演】 松原隆一郎(東京大学大学院教授)
(日本人が疎くて贅沢だという水の話の雑談 略)
伊藤アシ「私たちが毎日何気なく使っている水。
世界では水不足で悩んでいる国がたくさんある。
一見、豊富に見える日本の水資源も気候変動などで雨季が少なくなったり、積雪が少なくなると乾燥列島になってしまい、他人事ではない。.
今、世界では水の争奪戦が始まったと言われている。110兆円とも言われているその市場規模に、水の豊富な国に住む私達は鈍感だが、世界の水をめぐる経済・外交・政治は今後、どのようになっていくのか、今日は専門家をお迎えして鉄学していく。」
武田氏「地球は水の惑星と言われているが、、」
吉村氏「これが偉大な誤解で、、1961年にガガーリンが宇宙に行って『地球は青かった』という言葉を残し、それ以来、地球は水の惑星と言われたが、これは気象庁の気象衛星の図で、、」
武田氏「これを見ると満々たる水を湛えて、かろうじて陸地が浮かんでるという水の惑星、、」
吉村氏「まさに水の惑星。ところがアメリカの学者がその水の量、海水と淡水を全部地表面から離して玉コロ(左が水・右が空気)にしたら、たったこれしかない。」武田氏「これがダムの水、海水、全部集めて?」
吉村氏「薄皮まんじゅうのように水が張り付いているだけ。表面だけ見て騙されてはいけないという事。決して水ぶくれではないという事。」松原氏「しかもそれを全部飲めるわけではないと?」
吉村氏「もちろん。海水が97.5%で、淡水が2.5%。 で、飲む為には色々と処理をしないといけない。」武田氏「空気をまとめるとこれだけ!!」
吉村氏「つまり、この水と空気で現在の人口68億6400万人(2/2時点)が分かち合っている。」
武田氏「空気と水は薄皮まんじゅう、、」
吉村氏「ですから昔から、湯水のように使うとか水と安全はタダと言ってきたが、ここで本当に我々の水資源が足りなくなっているという事を実感して頂きたいなと思う。」武田氏「水資源が枯渇ゾーンに入った原因は?」
吉村氏「まずは人口の増加。国連予想の人口増加率では65億人。そこで4億人ズレている。
人口というのはネズミ算式に増えるから、国連の予測では2050年には90~100億人。
そしてGDP・GNPが上がると水の文化になる。水洗トイレ・朝シャン・・金持ちになると庭に散水など。
OECDの調査によると、過去50年間で人口の伸びの二倍が水需要。」
松原氏「近代化によって、より多く使うようになった?」
伊藤氏「よく、バーチャルウォーターというのを聞いたことがあるが、例えば牛肉を食べるに当たって、水が物凄く使われてると言われてる。育てるのも処理も」武田氏「あっ、水で換算するわけか!」
松原氏「牛丼一杯いくらでしたっけ」
吉村氏「牛丼一杯が2000ℓの水で支えられている。」
伊藤氏「牛丼一杯、2000ℓ?!」
吉村氏「牛を育てる為にまず穀物が必要。ハンバーガーが一個1000ℓの水。」
武田氏「水換算で物事考えた事がないなぁ。」
吉村氏「これ(携帯電話)は911ℓの水で成り立っている。普通乗用車が64tの水で成り立っている。ICチップからガラスからみんな入れると。」
武田氏「その上、キレイ好きは二週間に一度洗うわけです。」吉村氏「そうです(笑)。水洗いをね。」
松原氏「じゃあ、近代化した上に工業化して更に使うようになっている?」
吉村氏「それを量ったのがウォーターフットプリント??というISOで認められた。全てのものを水換算する。」
松原氏「水換算で計算してたくさん使ってる国は、GDPと違うか?」
吉村氏「カーボンオフグリッド(炭酸ガスをたくさん出す人に税金をかける事)と同じような事が、
実は今後、ウォーターtax(水税)をかけるというのがアングロサクソン・ヨーロッパの戦略。」
武田氏「炭素は見えないから分かりにくいが、水換算されるとギクッとする。」
先日テレビを見てビックリしたが、
経済学的には大成功というのが私達の頭にある、1920年ニューディール政策でアメリカが、世界不況から脱出するというワンシーンがあって、
アメリカの豊かだった穀倉地帯が、フーバーダムでバラまいたその農業地が砂漠化して、人間が住めなくなり、別の土地へ引っ越していくという記録フィルムをやっていた。」
伊藤氏「確かにラスベガスからフーバーダムに向かっていく所は本当に砂漠地帯だが、元々はネイティブアメリカンの方が住んでいた。」
武田氏「あれは緑の平野がラスベガスの為に砂漠になったのか?」
吉村氏「それは極端だが(笑)、実は人類の四大大河文明、ナイル・チグリスユーフラテスは昔は大森林地帯だったが、シュメール人が木・水を使いすぎたのと、氷河期が来たりという気候変動。」
松原氏「シュメール人は木材を切りすぎたりした?」吉村氏「はい、木材を切って、地下水を使い、穀物を作って、、」
松原氏「穀物を作ったり人間の活動は、水の循環を変えてしまう?」
吉村氏「その通り。フーバーダムはあらゆる水を全部集めちゃったために、アメリカ一の穀倉地帯のオガララ耐水層(地下水)は、日本の1.2倍の面積があったが、化石水と呼ばれていて、それが全部汲み上げて無くなって大変な事になっている。」
松原氏「循環している水ではなくて溜まってる水?」吉村氏「化石水なので、何千年と蓄えられた水。それを使っちゃった。」
武田氏「アメリカの農業は、大きな機械でガーッとやるイメージだが、あれが良くない?」
吉村氏「あれを上空から見ると、500~1km.の丸い輪があるが、あれはオガララ耐水層から水を汲み上げて、大きなスプリンクラーで撒いているから。」
松原氏「そうは言っても、水を撒けばまた地下に溜まるんじゃないかと思うが、循環が上手くいってない?」
吉村氏「その通り。特に、一度乾燥地帯になると水循環は全部崩れるし、砂漠化は加速度的に進む。」
松原氏「じゃあ、雲になって水が落ちてくるってその循環はどこに行くのか?」
吉村氏「例えば日本だと、周りを海に囲まれているので、暖められて冷やされて落ちる、小循環が出来ているが、
アメリカみたいに広大だと、汲み上げて雲になって、フロリダくらいになって初めて雨が降るという事。」
武田氏「そうすると、今でもロッキー山脈の麓では進行してる?」
吉村氏「世界では乾燥化・砂漠化が非常に進行している。特に酷いのは中国。」
武田氏「それは里(福岡)でも、黄砂の酷さを嘆くようになった。」
伊藤氏「最近は太平洋側まで来るようになって、相当深刻なのかなと思っていたが、、」
吉村氏「簡単に言うと、モンゴルとかあの辺の砂漠が温められると、一万mくらい上がってしまう。で、ジェット気流に乗るのでドンドン降って来る範囲が広がってくる。」
伊藤氏「もう少しすると、北京も砂で埋まっちゃうみたいな話を聞いたことがあるが、、」
吉村氏「その通り、大体一年間に四国と同じ面積が砂漠化している。」
松原氏「北の方は雨がほとんど降ってないらしいが、、」吉村氏「その通り。」
武田氏「軍事とか空母造る話じゃねぇよなぁ。マイケルのアースソング。あの歌は我々の近未来を言い当てている歌なんだなぁ。
さて、その次のフリップ。ボヤボヤしてはいられないという事で、水に関しては巨大ビジネスの渦巻きが起こっているという話。」
吉村氏「簡単に言いますと、人間が必要なものがなくなると、必ず争いとビジネスが起こるのが経済の原則だが、
そうなると現在、水ビジネスの規模が約50兆円くらいで、2025年には110兆円規模、二倍になる。」
伊藤氏「日本にいると公共の物というイメージしかないが、どんなビジネスか?」
吉村氏「例えば水が無くなって最初に考えられるのは、海水から真水を取るというのが第1位。次には自分たちの使った水をリサイクルして使うという事。
海水の淡水化、膜の技術は日本が最高で、世界マーケットの7割を日本の海水淡水化の膜が押さえている。」
松原氏「幕はこの中(内訳)で一番小さい、、」
吉村氏「その通り。そこが日本の問題点。日本は部品としてしか買われてないという事。
その上のプラントの建設とか公共事業の水インフラ、簡単に言うと経営・維持管理、これが110兆円の規模。これは現在、水メジャーといわれているフランスの会社、イギリスのフェルズウォーターという会社、、」.
伊藤氏「それは、例えば中東の石油の鉱脈を見つけてオイルを売るのと同じで、水脈を見つけて山ごと買っちゃうとか、そういう話?」
吉村氏「オイルメジャーの場合は、中近東に行って石油の原脈とか見つければいいが、
水は人間が住んでいる所全て必要なので、その地域によってビジネスをやらなければいけない。」
松原氏「それに関わっているのがこの三大企業、、」吉村氏「それを我々は、ウォーターメジャーと呼んでいて、、」
武田氏「CMを挟んで、ウォーターウォー(水戦争)の話を続けます。」
長くなったので、後編に続く。ボヤボヤしてたら、もうタイヘーンという話です。後編の方がおもろいかも・・
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