中野裕介
TBS【報道特集】、一色正春氏(sengoku38)の独占インタビューの続きです。
Q:仕事を辞めなければいけない状況になってしまった事については?
「まぁ組織のルールを破ったので、やむを得ないという風に考えています。」
Q:後悔はあるか?
「んー、ありません。自分がやるべき事をやったというそれだけですね。まぁ逆にやらなかったらやっぱり後悔しているでしょうし。」
一色氏には妻と2人の子供がいる。家族にはYouTubeに映像を公開した翌日にその事を打ち明けたと言う。
Q:ご家族に、自分が投稿したと説明したのはどんな時点だったか?
「11/5日、翌日の夜電話で家内に話しましたけど。(世間に出る前?) そうですね。はい。(奥様の反応は?) うーんやっぱり驚いてましたね。かなり。衝撃を受けて、
まぁ一番先に『この先どうするの』という話やったんですけど、まぁ如何せん電話ですから、まぁある程度慰めて、、という感じです。」
Q:やった事に対しての奥様の反応は?
「んー、でも私を責める事はひとつもないですよね。
まぁ結局私自身を信じて結婚したからこの先も変わらないと。まぁあなたがやった事なら私も信じてそれでついて行くだけ。まぁそういう事です。」
Q:今後の生活に不安は?
「不安・・・・もまぁないって言ったら嘘になりますけど、まぁ逆に何でも出来るなという、そこはもう前向きに考えています。」
ビデオが公になってから7日目。YouTube投稿の発信地として、初めて神戸が浮上した。
この日、早朝から勤務についていた一色氏。上司への告白は洋上の巡視艇で行われた。
Q:なんであの時点で、告白する事にしたのか?
「うーん、まぁ全く予想外と言うか、私の上司にあたる船長が聞いてきたものですから、嘘はつけないと。『やったのか』と聞かれると『はい』としか、本当のことですから、それだけの事です。」
Q:船長から一色さんに『お前じゃないか』と声かけがあった?
「はい、そうです。(思い当たるふしがあったという事?) うーん、数回電話があって、まぁその辺からですね、雰囲気がおかしくなったのは。その電話の内容は当然私には分かりませんけど、まぁその時は朝からずっと仕事でしたから、テレビなんかも見てませんし、どうも電話が立て続けに数回入って、そこら辺からだと思うんですけど、ちょっと私には分からないですね、そこは。
私は普通に、務めて平静にして、まぁ私が感じたのはそのー、電話があった時から空気が変わった。
よくそのー、神戸という報道は為されて、それを見て落ち込んだとか、まぁ実際はそれは見てないんでですね、その点は明らかに違います。」
その後一色氏は、第五管区海上保安本部に向かい、警視庁の事情聴取を受けた。聴取は任意だったが、一色氏は6日に亘って庁舎内に泊り込み、一歩も外に出る事はなかった。
Q:一色さんだと浮上して以降、周りの職場と接してどんな声をかけられたりしたか?
「うーーん、やっぱり一様に気を使ってるなって感じがしました。まぁ余計な仕事・余計な苦労もさせて、迷惑をかけてる上に、そういう事をしてくれるという事は、ちょっとやっぱりまぁ余計に心に負担があったという事ですけど。」
一色氏が公の場に姿を見せたのは、上司への告白から7日目の未明。その際、カメラの前で深々と頭を下げた。
Q:大きく頭を下げられていたのがとても印象的だったが、あれはどうして行ったのか?
「うーん・・・・・、何ていいますか、やっぱり色んな人に迷惑かけてるっていう、、それが最大の気持ちですわね。恐らくそういう人達がそれを見るでしょうから、それに対するお詫びと言うか、お詫びになるのかならへんのか分かりませんけど、、それが本心です。」
そして、今も謎として残るビデオ投稿の際のハンドルネーム。sengoku38。これには一体どんな意味があったのだろうか。
Q:sengoku38というHNはどういう意味?
「まぁその件については色んな人から、、かなり聞かれますけど、まぁそこは伏せておくという事です。(何かのメッセージは込めている?) まぁそう思うなら思っとって下さいって事ですよね。
ちなみにうちの家内にも話してないですし、、、誰にも言ってないです。」
Q:一方で適当につけたんだ(笑)というのもあるが?
「だからそう思うんだったらもう思ってくださいって事ですよね。うん。(それを秘密にしたいなという気持ちは?) 秘密にしたいな?・・・うーん、秘密にしたいなというか、うーん・・・・、まぁどう言うんでしょうねぇ。うーん、まぁ秘密・・うーん・・・・
まぁひとつぐらいあってもいいんじゃないですか、そういう、、うん。」
海上保安庁は去年末、一色氏を停職一年とした他、鈴木海上保安庁長官を含む24人の懲戒処分を発表。一色氏はその後、海保を依願退職した。
Q:映像公開して正しかったと思っているか?
「うん、まぁ正しい、、と思ってやりました。まぁただやっぱり迷惑かけた人とか、あのー、多くいますから、完全に正しいっていうのは言えないですね。それが正しいか正しくないかというのはやっぱり、、今すぐ答えが出る話でもないと思います、そこは。」(VTR終了 スタジオへ)
金平氏「えー、インタビューを行った中野裕介記者に聞きます。中野さんね、この独占インタビューに至る経緯についてちょっと話してくれますか。」
中野氏「はい、私は昨年11月ですね、ビデオ流出事件の時にですね、最初に流出を疑われた石垣島の海上保安本部に取材に行き、事件の行方に大変興味を持ちました。間もなく一色氏が浮上したんですけども、手紙などで連絡を取り、今回起訴猶予という大きな1つのタイミンクの区切りでインタビューを行いました。」
金平氏「あのね、インタビューを聞いていると、その非常に印象に残ったのは、一色氏がその政府に対して非常ーーに強い不信感を持っている事ですねぇ。あの『詭弁』っていうような非常に強い表現使ってましたですけども、
あのー、まぁ本人は逮捕・裁判も覚悟していた事も分かりましたし、それから何よりも自分が正しい行為を行っているとそういう事を確信しての行為だっていう事はよく分かったんですけれどもぉ、
そうであればですねぇ、尚更なんですが、その海上保安官ってのは警察権を持っている訳ですねぇ。警察権がそのある種、現場がね、警察権を持っている人間が、現場がまぁ暴走してしまう事のその危うさみたいなものをですね、私は個人的には実は感じたんですけども、そういう点はどうでしたか。」
中野氏「まぁそういう批判は確かにあると思うんです。えーただですね、一色氏はですね、名前が浮上して以降、肉声を出していなかったもので、世間の興味が彼の人となりに集中して、彼が本来提示したかった論点について非常に霞んでしまった事に懸念していました。
えー、金平さんのようにちょっと批判的な人もですね、支持する人もまずは自分の考えている事を知った上で判断してほしい。その材料となればいいという事で今回インタビューを受けてくれました。」
日下部氏「でもこの尖閣海域っていうのは、必ず同じような事件、また起きると思うんですよね。」
中野氏「まぁ今後も、あのー、こういう事を忘れないで議論してほしいと、本人は言っていました。本人が行った映像投稿と今回のインタビューがその助けになれば、、と本人はそんな事を言っていました。」
金平氏「そうですね、まぁ一色氏の主張どおり、その問題の本質を論じないまま、うやむやに終わるのだけは、まぁ避けたいとこですね。報道特集、それではまた来週。」(以上)
金平氏のような考えの人って、政府があんなトンチンカンな対応をして、国会で「詭弁」を弄していたことへの批判はしないんでしょうか??
そもそも あのビデオを「ひ・み・つ」にしたのが事の始まり!
日下部氏が言うとおり、今後起こる外国船領海侵犯への対応するにしても、あのビデオの公開が必至なのは当ったり前。サルでも分かる話。政府が機密扱いする意味が全く理解できません。
sengoku38というHNの真相は、私はこのへんにあると思います。”38”の意味は本人のみぞ知る。で良いじゃないですかね。
だいたい、問題の本質を論じないのは今のテレビじゃないですかー!(呆)一色氏は決して暴走したわけじゃない!警察権があるから危険?? はぁ~????
尚、このインタビューの間、始終真面目な表情だった一色さんですが、唯一ちょっとだけ笑顔になったのが、sengoku38のHNの秘密を答えている部分でした。
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