中東歴訪
NHK-BS【ワールドニュースアジア】イギリスBBCで、
イスラム国が日本人2人(湯川春菜氏・後藤健二氏)を殺害すると脅迫し巨額の身代金(約240億円)要求しているニュースをやっていたので記録しました(青字はナレーション)
BBCは、イスラム国の本質を捉えていると思います。第三者目線でこの事件に鋭い指摘をしています
アナ「日本の安倍総理大臣は、過激派組織イスラム国が日本人の人質2人を殺害すると脅迫した事は許しがたいと述べました。イギリス英語のアクセントで話す覆面の過激派が、身代金2億ドルを払わなければ2人を殺害すると脅すビデオがインターネットに公開されました。
安倍総理大臣は、2人を直ちに解放するよう要求し、国際社会はテロに屈しないと述べました。」
ゴトウケンジさんは著名なフリーランスの映像製作者で、去年10月トルコからシリアに入るところを最後に目撃されていました。イスラム国メンバーにインタビューに行くところだったと見られています。
ユカワハルナさんは自称・軍事請負業者で、武装家や戦争観光客などと呼ぶ人も います。自身のウェブサイトのビデオではシリア北部で戦闘服を着、アサルトライフルを持っています。
2人を殺害するという脅迫は、明らかに日本国民を怖がらせてイスラム国との戦いへの参加に反対させる事を狙ったものです。
イスラム国は声明の中で2人の身代金として2億ドルを要求しました。これは日本の安倍総理大臣が、イスラム国と戦う国々を軍事面以外で支援するとして拠出を約束した金額と同じです。 日本政府はテロには屈しないとの姿勢を明確にし、安倍総理大臣は訪問先のエルサレムで怒りをあらわに要求を拒否しました。
安倍総理「これは許し難い行為です。強い憤りを覚えます。イスラム国に対して2人の日本人に危害を加えないよう、直ちに開放するよう強く要求します。」
西側のアナリストによると、ビデオの目的は、日本だけではなくイスラム国との戦いに参加する全ての国の人々に恐怖を抱かせる事だと言います。
「これまでのイスラム国のビデオもそうですが、西側の国民が政府に反対するよう仕向けています。『中東に関わるな』『軍事行動への参加や支持を止めろ』という国民からの圧力を政府にかけようとしているのです。」
ビデオは、日本のテレビでずっと流され、既にその影響が出ています。この男性は、「ニュースで見た。日本まで来たという事は本当に怖い」と話します。
フランスやイタリアなどほかの国は、シリアでの人質解放の為に巨額の身代金を払ったと伝えられます。ただし、両国ともこれを否定しています。
レポーター「過去には日本は大金を払って市民を取り戻した事もあります。しかし、今回はこれまでと違います。まず要求金額が莫大です。
またこれはもっと重要な事かも知れませんが、2人が危険を承知で自分の意思でシリアに行ったという事です。この為、どんな代償を払っても2人を取り戻せ!という国民の要求は弱くなりそうです。」以上
この指摘どおり、イスラム国がトンデモ主張しているあの動画をテレビでずっーと垂れ流すのはどうかと思いますよ
「イスラム国」を名乗る組織の声明全文 2015年01月20日 22時07分
日本の首相よ。
お前は「イスラム国」から8500キロ以上も離れた所にいるのに、イスラム国に対する十字軍に進んで参加した。我々の女や子供を殺し、イスラム教徒の家を破壊するために誇らしげに1億ドルを提供したのだ。(後藤さんとみられる人にナイフを向けながら)よってこの日本人の命は1億ドルだ。さらにイスラム国の拡大を防ぐことを目的に、イスラム教を捨てた者たちの訓練費用に1億ドルを提供した。(湯川さんとみられる人にナイフを向けながら)よってこちらの日本人の命も1億ドルだ。日本国民よ。日本政府はイスラム国に対する戦いに2億ドルを支払うという愚かな決断をした。この2人の国民を救うために2億ドル(の身代金)を支払う賢い選択を政府にさせるよう、日本国民が政府に圧力をかける猶予は72時間だ。さもなければ、このナイフがお前たちの悪夢となるだろう。
一般の日本人をビビらせて、政府に圧力をかけるよう仕向けるのが目的のこんな主張が日本人に刷り込まれてしまいます。
日本人的には「人命第一」と考えがちだけど、BBCのレポートにあったように、2人とも覚悟の上での行動で、それこそ「自己責任」。水面下の交渉といっても時間がなさすぎる。
もし2人を助ける事ができるとしたら・・「日本の2億ドル支援はあくまでも人道によるもの」だと発信し続けるしか手がなさそう。
で、2人が殺害されれば、「日本は自国民を見殺しにする棄民国」「安倍総理の中東歴訪がイスラム国への挑発になった」「集団的自衛権がー!」と安倍総理を批判しようとしている人達が手薬煉引いて待っているようだけど、ピント外れも甚だしい 完全に敵を間違えてます。
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