テレビにだまされないぞぉⅢ:シーファー駐日大使

シーファー駐日大使

2021年01月03日17:40【2007年前代未聞の情報流出・イージス艦機密】アメリカが呆れた日本の情報管理。海自トップら62人処分【報道の日2020】

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TBS 【『報道の日２０２０』　　激動の２１世紀～米中、そして日本】（2020/12/30）
2007年・イージス艦の機密流出・米国があきれた日本の情報管理の部分を書き起こして記録しました

（青字はナレーション）

前記事同様、TBSのクセに、ヤバすぎの機密漏洩で日米同盟を揺るがした事を、独自インタビュー交えて詳細に伝えるなんて・・

本当にマトモ！やればできるじゃん（苦笑）

●東アジア情勢緊迫・防衛省が発足・米国が迫るＧＳＯＭＩＡ締結・中国にイージス艦機密流出か
雨宮氏「中国が台頭してきた2007年、ある中国人女性のスパイ疑惑で自衛隊が揺れました。それは日米同盟を揺るがす事態にまで発展します。一体何があったんでしょうか。」
2007年1月、防衛庁が防衛省に。防衛大臣の下、安全保障や危機管理に取り組む体制が強化される筈でした。初代防衛大臣になった久間章生さん。（中略）
この頃、北朝鮮は、弾道ミサイルの発射実験を実施。地下核実験も行っていました。

東アジア情勢が緊迫する中、ｱﾒﾘｶは日本に対し、軍事情報包括保護協定・GSOMIAの締結を迫っていました。軍事情報の連携をより強める為です。そんな時でした。日米の信頼関係を揺るがす問題が発覚したのです。
2007年、イージス艦の機密流出。アメリカが呆れた日本の情報管理
　
アナ「海上自衛隊の護衛艦(『しらね』)乗組員の２等海曹が、護衛艦のﾚｰﾀﾞｰのﾃﾞｰﾀを記録したﾌﾛｯﾋﾟｰﾃﾞｨｽｸを自宅に持ち出していたことが分かり・・」
「調べによりますと､ﾌﾛｯﾋﾟｰﾃﾞｨｽｸは今年1月、神奈川県警が入管難民法違反の疑いで２等海曹の中国籍の妻を逮捕した際に自宅で見つかり押収された物です」
　
押収されたﾃﾞｰﾀには、イージス艦のレーダーや通信の周波数に関する情報が含まれていました。ｱﾒﾘｶ軍の機密が詰まったﾄｯﾌﾟｼｰｸﾚｯﾄだったのです。
２等海曹の自宅にあった軍事機密。まさか中国人妻によって中国に流れてはいないか、防衛省は騒然となります。
　
この中国人の妻は、2005年偽造旅券で密入国。１年後に海上自衛隊の２等海曹と結婚したといいます。彼女は果たしてスパイだったのでしょうか？（CM）
●機密情報流出・あきれた実態・信頼回復に追われた日本

・・中国によるスパイ疑惑が浮上します。妻は徹底的な取り調べを受けますが、スパイ行為で立件される事はありませんでした。しかしｱﾒﾘｶは、この事態を深刻に捉えたのです。当時のシーファー駐日大使はこう振り返ります。
　
ﾄｰﾏｽ･ｼｰﾌｧｰ氏「中国は日米の軍事機密を絶え間なく盗み出そうとしていました。日本の情報保全に対する意識が低いことが明らかになり、何よりもそれが問題だと受け止めました。」
　
初代防衛大臣・久間章生氏「そういわれれば、あんまりね、防衛秘密その他についてね、内部ではね、やかましく決めつけてなかったなと思ってね。ちょっと虚をつかれたというか油断していた感じがしましたね。」

発覚の１か月後に開かれた日米防衛トップ会談。ﾛﾊﾞｰﾄ･ｹﾞｰﾂ国防長官が強い警戒感を表明します。
　
久間氏「これから先、情報共有をしていこうとやっている時に、その機密がわが国を経て外に漏れ事があったら大変なことですから」

久間大臣は事態を丸く収めようとｱﾒﾘｶ側に謝罪。警察と自衛隊による捜査が進められ事件はようやく終息するかに見えました。しかし、そんな折も折、驚くべき事実が発覚します。
　
夫の2等海曹は機密情報にアクセスする権限を持っていませんでした。彼に機密データを渡したのは、同じ護衛艦に乗る同僚(海士長)でした。

更に調べると、そのﾃﾞｰﾀは海上自衛隊内部での教育用に作成された物だと判明。何の制限もなくｺﾋﾟｰが繰り返され、38人もの自衛隊員に出回っていたというのです。
　
ｼｰﾌｧｰ氏「ｱﾒﾘｶでは絶対に起こらないことです。多くの自衛官が軍事機密を私的に保有していたことに強い懸念を抱きました。」
　
強まるｱﾒﾘｶの不信感。ｱﾒﾘｶ議会は情報流出は脅威になり得るという報告書を出しています。そんな時でした。追い打ちをかけるように久間大臣が失言。
　
久間氏「特に被爆県である長崎県民の皆さん方には不愉快な思い、いろんなご迷惑をおかけしたんじゃないかなと思っておりますので、、」
地元長崎でｱﾒﾘｶの原爆投下を「しょうがない」と発言。遂には辞任に追い込まれたのです。
　
防衛省発足からわずか半年での大臣交代。後任は小池百合子総理補佐官でした。
小池大臣「防衛省、自衛隊の情報保全体制の強化に真剣に取り組みます」
小池大臣は、ｱﾒﾘｶに飛びゲーツ国防長官、ﾃﾞｨｯｸ･ﾁｪｲﾆｰ副大統領、そしてｺﾝﾄﾞﾘｰｻﾞ･ﾗｲｽ国務長官と立て続けに会談。
　
小池大臣「もう姉妹の関係。ｶﾞｰﾙｽｶｳﾄﾈｯﾄﾜｰｸなどと申し上げておりますけど、非常に今日の会話もｽﾑｰｽﾞに交わす事が出来ました。」
●機密情報流出・信頼回復に追われた日本・ＧＳＯＭＩＡ締結
　
日本がｱﾒﾘｶとGSOMIAを締結したのはその直後でした。軍事情報の流出に更に厳格に取り組むことが約束されました。
ｼｰﾌｧｰ氏「ｼﾞｰｿﾐｱの発効で日米は今後より多くの軍事機密を共有できるようになります。同盟は今後より強固なものになるでしょう。」
その２週間後、小池大臣は、訪問先のインドで突然・・
　
小池大臣「私はだから辞めるって言ってるのよ！」

一体なにが？！ （CM）
●前代未聞の情報流出・海自トップら６２人を処分
2007年８月、インドから帰国した小池防衛大臣。情報流出事件の責任をとるとして、内閣改造に伴い退任します。
　
小池大臣「(Q.辞める事が責任を取る事なんですか？)これまで誰も辞めてきておりません。誰かが責任を取るｼｽﾃﾑを作っておくことが最大のｼｽﾃﾑ、新しい制度のですね運用に繋がって行くというのが私の考え方であります（Q.身をもって示すという事ですか？）その通りです」
但し、防衛省内部の人事を巡るｲｻﾞｺｻﾞがその理由ではないかとの見方もあります。

東京都の小池知事は、当時を振り返り、書面で回答を寄せました。
－信頼関係が確認されたからこそ、GSOMIA締結に至ったと考えている－
　
事件後、海上自衛隊は、トップの海上幕僚長を更迭、更に情報流出の当事者３８人に加え、管理監督者２４人も処分されました。
まさに前代未聞の情報漏洩事件となったのです。防衛省はその後、情報管理の徹底を計った筈でしたが・・

陸上自衛隊の教本がロシアの駐在武官に流出したり、
ｱﾒﾘｶの最新鋭機の情報が商社の社員の手に渡ったりと、
自衛隊による情報流出は度々起きています。

（スタジオトークはやや要約）

関口宏氏「なんか日本はぬるいのかなぁって気がしてしまうが？」
　
元外務事務次官・立命館大学客員教授・藪中三十二氏「そうですね。だいぶぬるい。特に我々外務省の公電を防衛省に極秘として送る。外務省の中では例えば5人しか知らないとする、それが防衛省内局に行くと、そこから陸・海・空と行く。アッという間に増える。我々だいぶそれを問題提起した事がある。だからそういう意味ではGSOMIA、ｱﾒﾘｶから言われて随分良くしてきて、段々と変わって来た。今は逆にｱﾒﾘｶからかなり信頼されてファイブアイズ（米英豪加新）とか、情報共有に日本も入ったらどうかと。そこに来るまでこの間の十数年で相当良くはなってきている。」
関口氏「(良くは)なってるんですか、ふーん。」

日本が「情報」保全に無頓着なのを治すには、こういうニュースを繰り返し流して意識改革するしかないと思います。日本人全体としてもっとChinaへの警戒心を強めないと

かつての●「2012年李春光事件」●国会内で中国人ｽﾊﾟｲが暗躍した件●民主党時代、官邸スタッフのカードが官邸だけで1300枚超とかみても、とにかく日本はスパイされ放題

«『日本はｽﾊﾟｲされ放題。日本にはｽﾊﾟｲを罰する法律がない!』　李春光事件など国会内で中国人ｽﾊﾟｲが暗躍した件　【正義のﾐｶﾀ】»2016年08月07日
　
東野氏「・・そして一方日本はというとコチラ｡鳴霞先生が仰る見方、『日本はｽﾊﾟｲされ放題。なぜなら日本にはｽﾊﾟｲを罰する法律がない！』のが問題だと。ないんですか?」
鳴霞氏「無いです。7～8年前に、中国のｽﾊﾟｲが勝手に東京のｱﾁｺﾁでｽﾊﾟｲやって、特に防衛省・日本の自衛隊で情報を盗んだりとか、、軍事ｽﾊﾟｲが一生懸命盗んで中国国内で、少なくとも自衛隊関係の本を40冊以上出版した。」
藤井聡氏「ｽﾊﾟｲは酷い状況で、もう海外の英語の文書とか日本の情報がｽﾞﾙｽﾞﾙ抜けてるというのがいっぱいある。ただなかなか日本国内の人、知らない。」
東野氏「これ本当なんですか?　今日本には45の新聞社・雑誌社があるが、1社を除いて全て中国共産党の支配下にあって、しかもその半分以上がｽﾊﾟｲの疑いがあると。罰せられる法律が無いから取材と称したｽﾊﾟｲ活動を行っているという事で中国から見れば、日本はｽﾊﾟｲし放題と?」
鳴霞氏「そうです。東京に40種類以上、1980年代頃から現在まで40種類以上の新聞・雑誌がある。例えば中華料理の店で食べたらﾀﾀﾞでもらえる。その新聞・雑誌は広告を出す。安くしたら日本の会社が広告出すが、段々その会社と仲良くなって自然に情報を盗むようになる。」・・