クアッド
今日はその安倍晋三元総理の国葬儀が日本武道館で行われます。
亡くなった人の功績を讃たえ、静かに手を合わせるのが本来の日本人なのに、そうでない人達が暴れていて心が痛いです。
そんな中、BBCが両論併記の中で「真実」を報じる良い記事を出したので紹介します日本のメディアも見習うべき
【解説】 安倍氏の国葬、なぜ賛否が割れるのか9/26(月) ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ、BBCニュース、東京
1週間前、世界の「要人」たちは、英女王エリザベス2世の国葬でロンドンに集結した。そして今その多くが、地球の反対側で行われる別の国葬に向かっている。殺害された日本の元首相、安倍晋三氏の国葬だ。
しかし、日本人はこの葬儀を快く思っていないようだ。とりわけ、費用が16億6000万円と見積もられていることが背景にある。
国葬への反対はここ数週間、強まっている。世論調査では、国民の半数以上が国葬の実施に反対している。
今週初めには、首相官邸の近くで男性が自らの体に火をつけた。19日には、約1万人の抗議者が都内をデモ行進し、葬儀の中止を求めた。
一方で、今回の国葬には日本の同盟国が世界中から集まってきている。アメリカのジョー・バイデン大統領は出席しないが、カマラ・ハリス副大統領が参列の予定だ。シンガポールのリー・シェンロン首相も来日する。
オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相も、前任者3人と一緒に参列する。インドのナレンドラ・モディ首相は、英女王の葬儀を欠席したが、東京は訪れ、安倍氏に敬意を表する予定だ。
世界のリーダーたちが葬儀に集っているというのに、多くの日本国民は葬儀に反対している。このことは、安倍氏について何を物語っているのだろうか。
まず、これは通常の式典ではない。日本では通常、国葬は皇室関係者に対してだけ行われる。第2次世界大戦以降に政治家が国葬の栄誉を受けたのは1度だけで、しかも1967年とかなり前だ。つまり、安倍氏に対して国葬が行われるのは、大変なことなのだ。
国葬となった理由の一部に、安倍氏が死亡理由が挙げられる。7月の選挙集会で、銃で撃ち殺されたのだ。日本は喪に服した。世論調査では、安倍氏の人気は決して高くはなかった。だが、同氏が日本に安定と安全をもたらしたことを否定する人は、ほとんどいないだろう。
それだけに、安倍氏を国葬で送るという決定は、彼の地位の反映でもあるのだ。安倍氏は日本の首相を史上最も長くつとめた。戦後の政治家で彼ほど、世界における日本の地位に影響を与えた人はいないという評価もある。
安倍政権とも近かった政治学者の鈴木一人・東京大学大学院教授は、安倍氏が時代の最先端を走っていたと話す。
安倍氏はパワーバランスの変化を理解していたと、鈴木教授は考えている。中国が台頭すれば当然、パワーバランスが崩れ、この地域の秩序が再構築されるため、安倍氏はそこでリーダーシップを取ることを望んだのだという。
鈴木教授はその例として、環太平洋経済連携協定(TPP)を挙げる。アジア太平洋地域のアメリカの同盟国すべてを一つの巨大な自由貿易圏にまとめようとした、バラク・オバマ元米大統領の大規模構想だ。
このTPPから、ドナルド・トランプ前米大統領は2016年、アメリカを撤退させた。その時、誰もがTPPの崩壊を予想した。しかし、そうはならなかった。
安倍氏がリーダーシップを取り、より紛らわしい名前の、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)を作ったのだ。
ひどい名前だが、日本はこれによって、アジアで主導権を握るという新たな意志を示した。安倍氏はまた、アメリカ、日本、インド、オーストラリアによる協力枠組み「クアッド」の創設でも重要な役割を果たした。
さらに重要なことに、安倍氏は日本の防衛力に変化をもたらした。
2014年に当時首相だった安倍氏は、日本の戦後の平和主義的な憲法を「再解釈」する法律を強引に成立させた。
これにより、日本は「集団的自衛権」を行使できるようになった。つまり、第2次世界大戦後初めて、日本は国境を越えて、アメリカの同盟国と共に軍事行動を取れるようになったのだ。
この法律は大きな議論を呼び、波紋は現在もみられる。東京で国葬反対のデモ行進をした数千人は、安倍氏が日本を戦争に導いたと非難する。
デモに参加した1人は、「安倍首相は集団的自衛権を認める法案を通過させた」、「これは日本がアメリカと一緒に戦うことを意味する。つまり、彼は日本を再び戦争をする国にしてしまった。だから私は国葬に反対する」と話した。
日本は戦争で深く傷ついた国だ。しかし、大勢が安倍氏に対して怒っているのは、原爆の記憶だけが原因ではない。
戦後の日本の憲法は、戦争をする権利を放棄すると明記している。それを変えたいのであれば、安倍氏は国民投票をすべきだった。しかし彼は、負けると分かっていた。それで代わりに、彼は法律で憲法の解釈を変更した。
上智大学の中野晃一教授は、安倍氏について、「国民に説明責任を果たさない人物と見られている」と話す。「彼は何をしたにせよ、憲法の原則に反して実行した。民主主義の原則に反して実行した」。
だが、安倍氏の支持者にとっては、これらの指摘はすべて的外れだ。安倍氏は世界のどの指導者よりも先に中国の脅威の高まりを察知し、日本が日米同盟において、コストを完全に支払っている正式メンバーになる必要があると判断した――と支持者らは考えている。
安倍氏はとても未来的なビジョンを持っていたと、鈴木教授は言う。中国が台頭し、アメリカがこの地域から退くと見ていた安倍氏は、この地域でのアメリカの関与継続を確保するには、日本が自衛力をもつ必要があると分かっていたのだと、鈴木氏は話す。
再軍備され、能力を備えた日本を、アメリカが歓迎しているのは確かだ。中国について同様に懸念するアジアの多くの国々も同様だ。
安倍氏は、オーストラリアとインドを意欲的なパートナーにした。同氏が殺害されたとき、インドのモディ首相は国を挙げての追悼の日を宣言した。
しかし、安倍氏が追悼されていない場所が1つある。同氏が主戦論者、修正主義者として繰り返し非難された場所だ。
それはすなわち中国。中国政府が、王岐山副主席をロンドンでの国葬に送り、中国国外では無名の元科学技術相を東京での国葬に送るのは、そのためかもしれない。
(英語記事 Abe's funeral attracts world leaders - and protests)
≪戦後70年 安倍総理談話 ≫2015年08月15日
・・ 寛容の心によって、日本は、戦後、国際社会に復帰することができました。戦後七十年のこの機にあたり、我が国は、和解のために力を尽くしてくださった、すべての国々、すべての方々に、心からの感謝の気持ちを表したいと思います。
日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。
しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。
私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で、命をつなぐことができた。そして、現在の私たちの世代、さらに次の世代へと、未来をつないでいくことができる。それは、先人たちのたゆまぬ努力と共に、敵として熾烈に戦った、米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を越えて、善意と支援の手が差しのべられたおかげであります。
そのことを、私たちは、未来へと語り継いでいかなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り拓いていく、アジア、そして世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大きな責任があります。・・
日本を愛し、「日本を取り戻す」と獅子奮迅の活躍をされた偉大な日本のリーダーに感謝しかありません。
U.S. VP Kamala Harris, Indian PM Narendra Modi, and British Foreign Secretary James Cleverly, will be arriving in Japan to attend a state funeral for the assassinated former prime minister, Shinzo Abe, to the ceremony.
— ami (@AmiLittleStar) September 26, 2022
I am very grateful to them.#Abe #japan #love #instagood #tbt pic.twitter.com/chzzxTWskb
今日は「品格ある日本人」として静かにお見送りする姿、「美しい日本」を皆が示すべきだと思います。
安倍さん、今まで本当にありがとうございました。天国でゆっくりお休みください。 合掌
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「インドが注目・スズキが工場停止」と報じていたので記録しました
酸素を医療現場に回すため自社工場を一時停止した事と、過去のスズキの「新型コロナ」支援についても取り上げていました。
いまインドは、1日の感染者数40万人超で、酸素ボンベや医療機器不足が深刻で、40か国以上が支援の申し出をしていますが…中国の支援が大規模過ぎてエグい
インド、大変な事になってますね。そんな中、スズキの「工業用酸素を医療用に」という方針は、日本企業として立派だと思います☆
で、かつて「マスク外交」というやり口で各国に恩を売った中国が、「支援・援助」という美名の下、インドに巨大支援
中国がコロナ大流行のインドを積極支援 クアッドから引きはがす思惑も2021.5.1医療物資を戦略物資として、桁違いの大量物資を送った中国の狙いはミエミエ。
【北京=三塚聖平、シンガポール=森浩】中国外務省は1日、王毅(おう・き)国務委員兼外相が4月30日にインドのジャイシャンカル外相と電話会談し、新型コロナウイルスの感染が急拡大している同国への支援を表明したと発表した。国境係争地などをめぐり中印関係が緊張する中で、支援を通じて関係改善を図る狙いがあるとみられる。
王氏は、電話会談で「近隣やパートナーとして力の及ぶ限り、インドに支援と援助を提供したい」と強調。具体策として、中国企業による支援物資の生産を急ぐことや、両国の衛生分野の専門家による交流などを表明した。
4月30日には習近平国家主席が、インドのモディ首相にお見舞いの電報を送り、「インドとの感染症対策の協力を強化したい」と呼び掛けた。中国外務省によると、4月に入ってから人工呼吸器と酸素発生器を計2万6千台、医薬品などを計3800トン近くインドに向けて送った。
中印関係では、中国チベット自治区とインド北部ラダック地方にまたがる係争地をめぐる対立がくすぶり続けている。3月には日米豪印4カ国(クアッド)の首脳会合が開かれたのを受け、米国が進める対中包囲網が強化されると中国は強く警戒する。中国はコロナ支援をテコにインドとの緊張緩和を進め、自国の外交・安全保障環境を改善させる思惑がうかがわれる。
インドは新型コロナ感染拡大に歯止めがかからず、政府は1日、1日当たりの新規感染者が初めて40万人を超えたと発表した。医療用酸素など医療物資不足は深刻で、入院できない患者が路上で死亡するケースが相次ぐなど、医療態勢は崩壊しつつある。中国への過度な接近は国内の反発につながりかねないが、インドは背に腹は代えられないと判断し、支援を受けるもようだ。
モディ首相はガチガチの反中なので、貰うものは貰って、なびく事はないとは思います
«次期インド首相のモディ氏を中国は何故安倍総理に例えたのか? 安倍総理とモディ次期首相の接点 【いま世界は】»2014年05月19日インドが、みっつ密の宗教行事・大規模な政治集会やったのも感染拡大の一因だと思うけど、
そもそも、衛生面で大きな問題が。この際、上下水道などのインフラを日本が支援すべき
«安倍総理が自ら京都案内。インドのモディ首相を異例歓待のワケ 【いま世界は】»2014年09月01日
中国の莫大な医療品支援は一時的なもの。日本は、継続的な支援を・・人口およそ12億の巨大市場。インドとの関係強化で広がるビジネスチャンス。そしてモディ首相が望んでいるものとは・・インドの抱える問題はインフラだ。首都ニューデリー。住民がコンクリートでできた円方形の機械にカードを当てて水をバケツに受けている。
CNNリポーター「チャージ昨日を持ったカードを購入して機会でスキャンボタンを押すと水が出ます。約1円で最大4ℓまで水を引き出すことが可能です。」
水不足が慢性的な課題となっているインドでの話題の「水ATM」。ICカードを使って水を引き出すことが出来る。次々に設置され話題になっているという。
しかし、多くの住民は未だにタンク車から配給される水を頼らなければならない。インドビジネスの専門家はここに日本のチャンスがあると指摘する。
«次期インド首相のモディ氏を中国は何故安倍総理に例えたのか? 安倍総理とモディ次期首相の接点 【いま世界は】»2014年05月19日アメリカは、「クワッド」の一員として早くワクチンを送ってあげてほしいです。安保上急ぐべし・・あと、インドの公共工事と聞いて、麻生太郎著『とてつもない日本』の地下鉄のくだりを思い出したので紹介します
はじめに
平成十七(二〇〇五)年の暮れ、外務大臣としてインドを訪問する機会があった。首都ニューデリーに滞在中、できたばかりの地下鉄を視察したのだが、この時インドの方々からうかがった話が今でも忘れられない。
この地下鉄視察が日程に組み込まれたのは、日本の政府開発援助(ODA)を使って建設されたものだからであった。私たちが訪ねた駅には日本とインドの大きな国旗が掲げられており、日本の援助で作られたということが大きな字で書いてあった。改札口にも大きな円グラフが表示され、「建設費の約七十パーセントが日本の援助である」と分かるように、青で色分けしてあった。その配慮に感激し、私は地下鉄公団の総裁に御礼の言葉を述べた。
すると、逆にこんなふうな話をしながら、改めて感謝されたのである。
――自分は技術屋のトップだが、最初の現場説明の際、集合時間の八時少し前に行ったところ、日本から派遣された技術者はすでに全員作業服を着て並んでいた。我々インドの技術者は全員揃うのにそれから十分以上かかった。日本の技術者は誰一人文句も言わず、きちんと立っていた。自分が全員揃ったと報告すると、「八時集合ということは八時から作業ができるようにするのが当たり前だ」といわれた。
悔しいので翌日七時四十五分に行ったら、日本人はもう全員揃っていた。以後このプロジェクトが終わるまで、日本人が常に言っていたのが「納期」という言葉だった。決められた工程通り終えられるよう、一日も遅れてはならないと徹底的に説明された。
いつのまにか我々も「ノーキ」という言葉を使うようになった。これだけ大きなプロジェクトが予定より二か月半も早く完成した。もちろん、そんなことはインドで初めてのことだ。翌日からは、今度は運行担当の人がやってきた。彼らが手にしていたのはストップウォッチ。これで地下鉄を時間通りに運行するよう言われた。秒単位まで意識して運行するために、徹底して毎日訓練を受けた。その結果、現在インドの公共交通機関の中で、地下鉄だけが数分の誤差で運行されている。インドでは数時間遅れも日常茶飯事であり、数分の誤差で正確に動いているのは唯一この地下鉄だけである。これは凄いことだ。我々がこのプロジェクトを通じて日本から得たものは、資金援助や技術援助だけではない。むしろ最も影響を受けたのは、働くことについての価値観、労働の美徳だ。労働に関する自分たちの価値観が根底から覆された。日本の文化そのものが最大のプレゼントだった。今インドではこの地下鉄を「ベスト・アンバサダー(最高の大使)」と呼んでいる――。(続きを読む)
米で余るワクチン数億回分、どこへ 対中ロ、透ける思惑 2021年5月2日インドで、一旦収まってた新型コロナがここにきて感染爆発したのは、モディさんの失策と言えるかも?
・・バイデン大統領は同月、インドのモディ首相と電話協議で「ワクチンをいつインドに送ることができるかについても議論した」とし、ワクチンを提供する意向を強調した。サキ大統領報道官は「世界中のどこで必要とされているかを判断するプロセスを進めている段階だ」と述べた。・・
だから尚更、欧米・「クワッド」が、中露以上の支援をガンガンする必要があると思います。
他国の文化をとやかく言うのは野暮だけど、インドはこの際、手掴みの食事は止めた方が良いと思う。インドが、この感染拡大を早く乗り越えるよう祈ります。
で、コメンテーターが「インド株怖い、日本もああなるかも」なんて言ってたけど…
衛生観念、生活習慣、生活様式からして、インドのようになる事は考えにくいんじゃないかな。
追加
2021年05月03日 中国の政府機関、SNSにインドのコロナ死亡者火葬の写真を上げて嘲笑…非難殺到=韓国の反応
「中国の点火 vs インドの点火」…中国の度を超えた嘲弄 2021.05.03|10:19
インドでコロナ19確診者と死亡者が大幅に増えている中、中国の政府機関がインドのコロナ19犠牲者をあざ笑う書き込みを掲載しました。
現地時間2日、香港の蘋果日報によると1日、中国の中央政治法律委員会(政法委)は微博のアカウント「中国長安網」に「中国の点火 vs インドの点火」という書き込みと共に2枚の写真を添付しました。・・
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