アラブ
朝日ニュースター【闘え!山里ジャーナル】で、エジプトの政権崩壊やアラブ諸国の情勢について詳しく議論していたんですが、その中でエジプト人のフィフィさんが、日本のメディア、日本の若者について語っている部分だけ抜き出しました(ただし、流れはそのまま要約)
2/19(土)中東全域に拡大する反体制デモの行き着く先は!?
■メイン司会 山里亮太 (南海キャンディーズ)
■ゲスト 加藤 博 (一橋大学教授) 柴田 明夫(丸紅経済研究所代表) 重信メイ(ジャーナリスト) フィフィ (タレント)
■レギュラー曽我 豪 (朝日新聞編集委員)安井孝之 (朝日新聞編集委員)山口一臣 (週刊朝日編集長)
「私、実はオンデマンドとかとか、自分が欲しい情報だけをこれから得るような社会になっていくというのはずっと大学で研究していた。こんな日が来ることは全然分かっていた事。今までのメディアのあり方が、上からの押し売り的な情報とかメディアの流し方が多かった。これに少なくても日本の若者も、テレビ離れとか起こしていたりするのは、そこらへんになって、もう一方的なメディアの情報にちょっと嫌気が差してて、テレビ見てないって言う人達も結構いる。
そこで何を見ているかは、ツイッターやフェイスブックで、でもテレビ自体もエンターテイメントとしてみていたから、最初日本の若者もツイッターやフェイスブックも『渋谷なう』とかそんな事で盛り上がっていただけ。
今のコレ(中東の市民デモ)を刺激にしてるんだとすれば、こういうもので国が動かせるんだとか、こういうもので海外の人達は政治の事を喋ってるんだ。情報のツールとして使って世界と繋がろうとしているんだっていうのを、日本の若者が気づいて、、
で、若者っていうのは、世界どこの若者も似ていて可能性を凄く秘めてて、いくらでもフッとした刺激を受けると、俺達も『政治とか、国や社会を動かすツール』で使おうっていう動き、実は徐々にあって、その中で多分情報を得てるんだと思う。だから(ちょこちょこデモやってて)日本の若者、捨てたもんじゃない。」
「エジプトの場合は世界で始めてインターネットを止めたので火に油を注いだ。日本は豊かだから危機感がなくて誰かがやってくれると思っている。」
「私達もアルジャジーラもイラク戦争のときにもそんなに信用していなかった。
そもそも、今の日本の若者もそうだけど、国から放送の権利を得てやっている以上のものっていうのは、何かしら圧力がかかったり、真実を伝えているかと言うとそうでもないと思っている。
逆にメディア側からしたら、ネットに信用性がなくて、私がネットで書いている事をすぐ流すかというと『裏づけがね~取れないからね~』と、お互いに『信用性が』っていうところがある。
若者がどうしても国から権利を得てやっているメディアというものは、何かしらの圧力があると疑いにかかっているから、そっち(ネット)を信用しやすくなっている場合もある。デマもあるから危険は危険。」
(尖閣ビデオがYouTubeで流れちゃったら、出た瞬間に勝負にならない。実はエジプトの政権崩壊はツイッターで知った。話を聞いてて、「ポスト菅は誰!?」と同じ感覚で「ポストムバラクは誰??」と報道してしまうが反省したと朝日新聞の人たち)
「常にスポンサーがいるメディアというのは、若者は疑ってかかる。でも私は疑ってかからなきゃいけないものだと思う。鵜呑みが一番怖い。
こんなに日本は民主主義で情報が自由と思い込んでいるけど、実は日本が一番その選択が出来てない。出来てないんです。だから鵜呑みにしちゃう。
「口コミとか言いながらスポンサーがついている場合もある。」
重信氏「日本はメディアで聞けば、スポンジのように情報を吸い込んでしまうが、韓国とアラブは似ていて、国がお金を出してやっているメディアなんで『どうせ国が』と自国のメディアを信用していない。」
「いや、でも日本の若者も信用してない。見れば分かる。こんな時にこんな話題持ってくる時期かと(笑)」
以上
フィフィさんって、子供手当の事も日本人よりマトモなこと言っていたけど、
《民主党より筋の通っているエジプト人☆(子供手当) 【ミヤネ屋】 》より
その中で『アタシ達がすごい優遇されるような、外国人が優遇されるような、子供手当のお金の出し方っていうのは凄くイヤなんですよ、外国人として。』
とコメントしていたんですが、今日その意味が分かりました。
フィフィさん曰く、対アメリカという面で、日本とエジプトは「裏切りもの的」と周辺国は考えているという事で、日本はアジアなのに親米。エジプトはアラブなのに親米というポジションが似ているんだそうです。
で、エジプトは自国民はそっちのけで外国人に優しい政策をしていて、政府の上層部だけが潤っている。だから皮肉だけどみんな外国へ行って猛勉強するから、英語やフランス語は当たり前に話すそうです。
それで今日本は、中国・アジアに媚びる様な政策を取っているので心配だと。
今回、話をじっくり聞いて、フィフィさんも重信さんも強烈な反米だというのが分かりました。それと、フィフィさんは超親日だけど、重信さんはちょっと・・・。
ちなみに私、重信メイの発言にはいつも違和感があったんですが、「私達アラブ人は・・」と二度も繰り返していたので、やっぱ日本人の感覚はなかったんだと思いました。例えば・・
《反中感情は、差別感情のDNA 【パックインジャーナル】》より
重信メイ「アタシはでも、メディアがここまで『恐ろしい怖い怖い怖い怖い』ってメディアがいっぱいやってるっていうのもひとつだと思うけど、もうひとつ精神的なところがあると思うのは(笑)、あのー、要は、ジェラシー?
要は、もう中国がドンドン日本を(ジェラシーかっ:愛川) 経済的にもそうですし、あのテクノロジーにしてもなんでもドンドンドンドン中国の方が、今まで日本って結構、まぁアメリカには負けるけど日本が二番目だっていう気持ちを持っているのに(なーるほど:愛川) (ジェラシーね、うん:西岡)
なんであの私達が占領していた中国みたいな国がドンドン私たちより先に行くんだろうっていう、どっかにそういう気持ちがあるんだと思うんですよ。」
あと、日本人は控えめだけど(特に政治の話)、アラブ人は分かんなくてもガンガン議論すると言っていました^^;日本人は、もっと情報リテラシーと政治への興味に目覚めないと、メディアに騙されっぱなしで、今後もロクな政権を選べないと思いました。
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