深層NEWS
つBS日テレ【深層NEWS】(2/3)で、
孫崎亨氏「(安倍総理のカイロ演説をどう考えるか?)小池議員の説明も不十分。イラク難民への支援を言ったが、非常に重要なフレーズがあり『闘う』相手にお金を出す訳なので、闘う人を支援するという事なのでイスラム国から見ればもう宣戦布告のようなものだ。」
佐藤正久議員「それには全く当たらない。総理の演説によって2人を拘束した訳ではないし、ISIL発信のビデオで『人道支援』だと書いてある。NHKワールドとイギリスBBCでアラビア語で書かれている。ISILがわざわざ英語訳を入れて(人道支援だと)ハッキリ認識をしている。『闘う』というのは戦争の戦ではなく、コンテンド(立ち向かう)という単語を使っている。一番大事な事は穏健派イスラム諸国(エジプト・ヨルダンなど)に行った時に日本の姿勢をしっかり示す事。」孫崎氏「(もっと言葉を選べと?) もっと深刻だ。イスラム国から見れば、我々と闘う周辺の国に行って脅威を減ずる為にカネをやると言えば向こうから見れば宣戦布告なので当然反撃する。」佐藤氏「でも、元々10月に国連でISILに立ち向かうと。日本とレバノンは人道支援すると。中東訪問で日本の立ち位置を表明するのは当たり前の事。」孫崎氏「(カイロ演説の件は後付けのような気がするが?)でも総理が(中東に)行かなかったら急展開で殺されていなかった」佐藤氏「総理の演説は悪用された」 孫崎氏「悪用でも契機にはなっている! 」佐藤氏「大事なのは既にISILに立ち向かうという姿勢は既に示していて、そのグループの一員として行く訳なので当然その立ち位置を示すのが当たり前」(中略)孫崎氏「中東訪問のタイミングが非常ーに悪かった!」佐藤氏「テロリストに配慮して中東訪問を止めるとかあり得ないし、国際社会との連携はブレるべきではない。」
孫崎氏「非常ーに重要なポイントは、総理が帰ってきて、『あらゆる手段をとって人質を解放する』と言い、国民もそれを信じて非難しないで見守って待っていた。そうすれば帰ってくると思っていたら、2日に菅官房長官は『政府としては身代金は用意してなかった』『犯人側と交渉するつもりはなかった』と言った。これは一体なんだ!? 」佐藤氏「それは直接交渉(はしなかった)という話で、官房長官も国会で答弁しているが、色々なチャンネル・ルートで交渉しているのは当たり前。」孫崎氏「それから身代金も用意してなかった!今まで政府はダッカ事件・ペルー人質事件など一応、身代金は持ってどっかの時点で・・とありとあらゆる事をやるんです!身代金を出さないで交渉なんてあり得ない。」佐藤氏「日本の政府高官が『身代金準備してます』なんて言ったら(終わった後!途中じゃない!:孫崎)他の日本人(在外邦人126万人)が標的になる可能性があるのでそれは言うべきではない。」孫崎氏「日本はずっとやってきたんですよ。終わった後に官房長官が『用意してなかった』と言うのはおかしい! 」
(安倍総理は事件を受けて「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わせるために国際社会と連携していく」(2日)と発言。佐藤氏「(どういう意味か?)国会の答弁でも繰り返しているが、悪い事をしたら国際社会と連携して法の裁きを受けさせるというのは当たり前の事」孫崎氏「(この発言を挑発だという向きもあるが?)「イスラム国は『今後もあなたの国民はどこにいても殺されることになる。
日本の悪夢が始まる』とこう言った。もう向こうは挑発されている。非常に重要な事は、安倍氏の"償わせる"というコトバでテロが頻発する危険性を何故招かなければいけないのか!?」佐藤氏「順番が逆です。ISILのその声明の後に総理が言った言葉だ」孫崎氏「ますますひどいです。」(アメリカ・ニューヨークタイムズ(電子版)は2/1、安倍首相の発言に対して「平和主義から脱却し日本の首相が殺害への報復を誓った」と見出しで報じた。佐藤氏「ちょっと報道が酷い。しっかり確認をして報道すべきなのに安倍総理の意図ともかなり違うし、"罪を償わせる"から"報復を誓った"というのは如何なものか。(世界は日本が中立的な立場から完全に有志連合側に行ったと見ているのでは?) 元々有志連合の一員だし、安倍首相は演説で"中庸"という言葉をものすごく使っている。」小西アナ「ニューヨークタイムズの記事を全部読んだが、民主党の長島昭久議員のツイッターを引用した部分があり、『日本にこうした欧米流の言い回しがこれまで外交でなかった。"罪を償わせる"というというのは欧米スタイルの言い回し。だから欧米並みの実力行使まで突き進むのかと。こういう変化が生じているのではないか、という議論が日本の中で巻き起こっている』というトーンが、大きな見出しになっている。」佐藤氏「長島先生も国会にいるので、日本の国会でそういう議論が起こるのはあり得ないと当然わかっていると思う」孫崎氏「"償わせる"というのは国際的にどういう響きを持つかというと、当然ながら軍事に対しては軍事で対抗するという事なので、一般に日本が軍事に踏み切るという意味合いと普通は考える。」(以下、今後の対応についてもコトバの端々に「安倍の言動で日本人が危なくなった、バカげた話だ」「テロリストを刺激するな」という孫崎とISILの一連の動きは、こじつけだという司会者・佐藤氏の議論の流れ 略)
佐藤議員、お疲れ様!気色ばむ相手に冷静に反論しててGJでした!☆
あと後半の、日本の人道支援の広報が全然足りないという提言に同感。
安倍総理の報復?発言なんて、「テロリストに罪を償なわさせる」というのをマスコミが曲解したものです
首相「報復」発言に米で注目 日本では異例と各メディア 2015年2月3日 共同通信
【ワシントン共同】過激派「イスラム国」に対して「罪を償わせる」と誓った安倍晋三首相の発言に米メディアが注目している。激情をのぞかせた物言いが日本の政治家としては異例と受け止められている。
2日付のニューヨーク・タイムズ紙は「過激派の暴力に指導者が直面した際、こうした報復の誓いは西側では普通だろうが、対立を嫌う日本では異例だ」と紹介した。
「日本の指導者としてはまれな発言だが、平和主義の外交方針を放棄しようとする安倍氏の取り組みの一環だ」と指摘するのは米オンライン誌スレート。発言とセットで、安倍政権の安保政策への波紋にも関心が集まっている。
で、今朝ヨルダンのパイロットが既に焼き殺されていた事が明らかになりました。
それを踏まえて孫崎の発言を見ればまったく的外れなのが分かりますね。
ちなみに、冒頭の佐藤氏が説明した部分、辻元清美議員の質疑で安倍総理も明確に答弁していましたが、ISILは日本の非軍事支援を明確に認識した上で行動を起こしています
中東情勢・イスラム教専門の池内恵(さとし) 東京大学准教授のブログより
「イスラーム国」は日本の支援が「非軍事的」であることを明確に認識している 2015/02/03 01:54
「イスラーム国」による日本人人質略取・脅迫事件は、人質二名の殺害という結果に終わった。今回のテロ事件の発生に関して、安倍首相の中東歴訪およびその間の発言が事件を引き起こした、あるいは少なくとも「口実を与えた」とする議論が提起されている。因果関係論であれ、責任論であれ、事実に基づいて行う必要がある。最大の論点であり、また誤った情報が流れているのは次の問題に関してである。すなわち、安倍首相が1月17日のエジプトでの演説で提示した「イスラーム国」と戦う周辺諸国への経済援助をめぐる表現が、「非軍事的である」ことが明確だったか否か、という問題である。...(続きを読む )
安倍総理のスピーチの文言を攻撃している人達は、勘違いの的外れも甚だしい。
ともあれ、穏健派イスラム諸国への人道的支援も止めろという人達はテロに屈しろと言っているわけだけど、
残忍で狂ったテロ組織に人質を取られた時点で、もう取り返す事は無理だという認識を共有しないと、ISILに右往左往されられるという事を今回の最大の教訓にしなければいけません。
それにしても、サヨクは何があっても何が起こっても今後もずーっと「日本政府のせい」にしていくんでしょうかね
今闘わないと、ISISによって将来、日本の秩序も乱される事になるんです。頼むからサヨクも現実を見てください(;一一)
関連記事 ●ニューヨークタイムズ関連
《【イスラム国人質事件】「民主・徳永エリ議員のような(安倍が悪いっ!という)主張をニューヨークタイムズも・・」中東への人道支援が必要なワケ 【激論!クロスファイア】》より一部抜粋
渡部氏「先程の徳永さんのような内容のコメントをニューヨークタイムズがしている。私はNYTは非常に偏った見方だと思う。日本には徳永さんのような意見もあるがそれが全部じゃない。(野党には何人か(いる)。僕は聞いた:田原) NYTはあたかも日本が全般的にそのような意見だと発表している。
NYTは元々安倍さんをタカ派だと言っていて(第二次安倍政権が出来たときにNYTもワシントンポストも批判した:田原)
ワシントンポストはそんなに極端じゃないと思うが、NYTはちょっと異常なバイアスがかかっていると思う。
ただそれを例えば英語ウェブなので、ひょっとしたらそれを(イスラム国が)読んでいる可能性もなくはないなと。」
田原氏「余計な事だけど、なんでNYTは安倍批判が強いのか?」
渡部氏「よく分からないが、基本的にはやはり歴史認識の問題で、NYTのリベラル思考と合わない。特にエディトーリアル・論説の人達が反安倍的な考えの人がいるのだろう。」・・
●安倍総理の中東訪問・演説は適切
《世耕内閣官房副長官、「交渉の経緯と今後のテロ対策」 後藤健二氏へ3度の渡航中止要請の話と、エジプトでのスピーチ・イスラエル国旗への批判へ反論 【プライムニュース】 》2015年02月03日
世耕氏「まずテロに配慮して総理の文言を変える事はしない。日本としてのメッセージをしっかり訴えるのが基本方針。
"闘う"というコトバは日本語では病気と闘う・困難な問題と闘うというニュアンスの闘うで、
もちろんこれは海外向けに英語でも公表しているが、その英訳はコンテンド(contend)いわゆる戦争・ケンカするという意味ではなく、対峙する・困難な問題に立ち向かうというニュアンスのコトバ。演説全体を読んで頂ければまさにそういう意味を言っている。」
関連記事
「安倍首相演説はイスラム国を挑発する内容にあらず」駐日パレスチナ代表 (産経新聞)
在京アラブ外交団代表を務めるシアム在京パレスチナ10+ 件常駐総代表(大使に相当)は1日夕、日本人2人が殺害されたとみられる、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」によるテロ事件について、安倍晋三首相が事件前に外遊先の演説でイスラム国対策の支援を表明したことに起因するしたとの見方を否定した。 シアム氏は「(イスラム国を)全く挑発したとは思わない。そのように信じたい人がいるのは確かだが、間違いだ」と述べた。外務省で岸田文雄外相を表敬訪問後、記者団の質問に答えた。
また、「安倍首相が(演説で)話した『中庸』は美徳で、アラブ諸国に対して適切な表現だ。首相の中東訪問が今回の事案を引き起こすマイナス影響はなかった」と指摘した。その上で「事案が間違ったタイミングで起きただけで、訪問自体は適切な時期だった」と強調した。
●孫崎ウケル関連
《孫崎享問題、国会で取り上げられる 【衆議院総務委員会】》2013年03月21日
・・元外交官・元防衛大教授・元鳩山のブレーンという肩書で、共産党も言わない事を平気でテレビで言いたい放題の孫崎亨氏(呆)。
そんな孫崎を各テレビ局が重用するのが我慢ならなかったんですが、NHKをダシに国会で取り上げてくれて本当にありがたい♪・・・
動画追加
深層NEWS▽日本人の安全を確保できるか?「イスラム国」に対する政府の対応 150203
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