前記事の続きです
マンツーマン・ディフェンス戦略はかなりしたたか!あとは、スティーブン・バノン氏のカウンターパートかぁ
山口氏「例えばこのツーショットを習近平さんがどう見るか。オバマさんとこういうにこやかな写真ってみなさん記憶ないですよね? この画そのものが抑止力だというのが二人の共通認識。」
モーリー・ロバートソン氏「本当に中国への抑止力をしっかりと打ち出せば、外交上もかなり影響があると思う。ただ英語のプレスをいま見てる感じではあまり日本と協力して中国抑止というのがニュースの優先順位あまり高くない。いまは他の政治スキャンダルで、補佐官のフリンが選挙期間中に秘密でロシアと経済制裁の解除について打診していたらしいというスキャンダルで沸騰してる。」
東野氏「トランプ大統領、習近平国家主席と初の電話会談が、、」
山口氏「これはかなり長い時間電話会談をしたが、話した内容で公表されているのはこの部分(1つの中国)一点だけ。これ以外は一切公表されていない。
これが安倍さんの訪米の前日。僕が得ている情報ではゴルフしながら一個一個、習近平さんの真意はどこにあると思うか聞くと。(話、盛ってる感じが?(笑))
いや、記者会見で、ゴルフしながらネゴシエーションと言っているから、僕が勝手に盛ったわけじゃない。」
山口氏「閣僚が行くこと自体特別かは場合による。マルチの会合だと皆行ってるし、例えばこの間の日露首脳会談には向こうの副首相も来日した、今回、非常に特殊なのは、安倍さんの戦略がここに入っているので普通の同行と違う。」
東野氏「マンツーマンディフェンス、、」
山口氏「世耕さんはFTAの話されても面倒くさいから外した。これも安倍さんの戦略。
それ以外で僕が注目するのは、今井さんとクシュナーさん(娘婿)。今井さん(元経産官僚)というのは第一次安倍政権の時から総理秘書官をやっている安倍さんが最も信頼する側近中の側近で、クシュナーさん(政権移行チームの中心だった)は、この会談の日程の設定とか政策の中身にまでコミットしている物凄い力を持った、、その安倍さんのマンツーマンというのは、ペンスさんと麻生さんをつつつけると、トランプさんがちょっと非常識な事を言っても、経済・通商の話をまとめる時には、ペンス・麻生さんにやってもらう。
防衛ではマティスさんは凄くちゃんとしているので稲田さんとくっつけて、更にクシュナーはホワイトハウス全体の運営に強力な力があるから、安倍さんの側近をくっつけて何かあったらすぐに電話できるようにしておくと。
そうすると安倍・トランプの蜜月だけじゃなくて、下の様々なレベルでもがっちり組んじゃおうと。」
(マティスとトランプの関係性 説明)
山口氏「トランプ政権の力学は、トランプさんは強いメッセージを出すが、信頼できる重量閣僚にはかなり任せる。とすれば、例えばTPP、
ウェバルースさんとかピーターナバロさんとか経済をまとめる人が居るが、安倍さんの側近が去年会いに行った時、ロスさんがボスで、その下にナバロが居て、この人がかなり重要人物なのが分かった。実はこの人はTPPに反対じゃない。
それからペンスさんはインディアナ州、トヨタの工場のある所の知事で、この人もTPPに賛成票を投じる人。ならばこうしてひっくり返してくれるのなら、いまトランプさんは『永久離脱だ』と言っているが、、」
東野氏「変わっていくかも?」(宮崎氏と高橋氏が「それはどうかな~」「それはどうかな」「それはないな(笑)」)
山口氏「ひっくり返るかは別にして、人に任せると。要するに力学として任せるんだとしたら、いま重量閣僚が見えてきた。マティス・ティラーソン・ロス・クシュナーにマンツーマンでつけておけば、上手くいくかは分からないが、出来た方が良いに決まってる。」 ロバートソン氏「バノンは怖い。ラスプーチン」
東野氏「これ(バノン)は誰がマークする?」
山口氏「これはですね・・唯一決まってない。というのはこういう人は日本にいない。人間としても職業としても、経歴としてもいない。そもそもなかった肩書きで、上席戦略官って、それはこの下のブ゙リーバスさんが主席補佐官というホワイトハウスのボスで、これを決めた時にセットでなった。
で、この人共和党の全国委員会に居た人でワシントン的なニオイがする。でバノンは強硬な右派でこういう人の支持で当選したので、ブリーバスだけにするとワシントンに寄っているという誤解を受けるのでセットにして過激さを残した。
ところが日本にはこんな過激な人は官邸にいない。いま候補が2人位居るが固辞してる最中なのでここでは言えない。
宮崎氏「フリンはNSC議長だが、もし力が弱くなると相対的に強くなってくるのがバノン。」
ロバートソン氏「既にバノンはフリンより、大統領に一番近くて発言権が大きい。多少オフセットしてくれる人がスキャンダルでドンドン抜けているのがバランスが、、」
山口氏「移民政策とかドンドンひっくり返されて居るが、あれはバノンさんが全部書いた。要するに裁判所でひっくり返されても良いという書き方をした。」
藤井氏「バノンだけが唯一ジョーカーで不確実だが、今日の話を大雑把に言うと、トランプになって日米関係が変わるのでは?と言われていたが、何十年やってきた事、今のままより一層ズブズブやっていくというのが決まったと言うこと。」
ホンコン「蜜月ツーショットは、軍事費に換算して費用対効果でどの位?」
山口氏「防衛費を100%払えといわれていたものが払わないで済んだのは2500億円位の効果。」
宮崎氏「藤井さんがズブズブの関係が続くの後に言わなかったのに不満で、トランプになったら日米関係が変わると言ってたのに変わらなかった、、」
藤井氏「総理も言っていたが、トランプショックをきっかけに日本の独立性を高めようと。でもそっちの方向に行く雰囲気はない。」
山口氏「まず不安が随分払拭されて、意外とマトモ、話が出来る、組んでいける、、そうすると藤井さんが、、(なぜか藤井先生が寂しそう(笑):東野) 藤井さんがバノンのカウンターパートに・・」(スタジオ笑い)
マスコミと野党、日米首脳がゴルフしたり親密になる事に批判的な人も多いけど、あの笑顔のツーショット写真は破壊的御利益があると思います。
そもそもトランプ大統領の性格からして習近平とはケミストリーが合うわけが無いし、日米ウィンウィンでやる為には、トランプ大統領の懐に飛び込む作戦はとても有効だと思います。
トランプ政権の力学が少しずつ分かってきて、安倍総理は上手く対応しているようです。
まぁ、私もトランプショックという外圧で、日本の独立性が進めば良いなと思っていたので、トランプのマトモな発言には、ちょっとビミョーな気持ちも若干・・
トランプ大統領って外交的には孤立しているので、実は安倍総理に頼る立場。なのでその辺も含めて、安倍総理が上手にコントロールしてほしい。
あとは、強敵バノンだけ。誰がお相手するんでしょうねぇ?
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この記事へのコメント
<p>>バノン氏相手は、奥山真司氏、江崎道朗氏のどちらかで、トランプ政権重要ブレーンのエドワード・ルトワック氏の一番弟子奥山真司氏がベスト<br />
トランプ大統領来日でやってもらいたいのが、硫黄島慰霊と靖国神社参拝をセットすれば靖国問題も解決。だから、安倍首相アーリントン墓地慰霊でなく、ワシントン国立大聖堂慰霊すれば、硫黄島慰霊と靖国神社参拝セットが実現しやすかった。<br />
バノン氏は、古い秩序を破壊すると言っているから、硫黄島慰霊と靖国神社参拝セットがトランプ大統領だと実現可能。<br />
>スイマセン、一つ打ち直します。</p>
<p> <br />
私もトランプ大統領にはいきなり靖国参拝をお願いしたいです♪</p>
>麻生さんでしょ。</p>
<p> ペンス副大統領は良い人っぽいから、バノンさんもお願いしましょうか(笑)<br />
</p>
こんばんは。ちょっとご無沙汰でしたね。</p>
<p>>ステイーブバノンのカウンターパートですが、櫻井よしこ氏、青山繁晴氏、百田尚樹氏の三人のうち、誰でも対応ができそうだと思いますけど。<br />
通訳として、ケントギルバート氏に頑張ってもらう(笑)</p>
<p> 猛獣扱いなら櫻井よしこさんが良いかも。特別職で。ケントさんとも仲が良いしね(笑)</p>
<p>>ところで、今回の日米会談は100点満点でしょうね。トランプ大統領も安倍総理が好きみたいだし。<br />
微笑ましい友人関係が確認できて、日本人のトランプ人気は上がるでしょうね。<br />
頑張りましょう。</p>
<p> はい、アジアのニュースでもほとんどトップで扱っていたし、そういう意味でも100点以上だと思います。<br />
トランプ大統領ってお茶目ですよね。キレイごと言う人が嫌いなだけなんじゃないかな~<br />
</p>
ステイーブバノンのカウンターパートですが、櫻井よしこ氏、青山繁晴氏、百田尚樹氏の三人のうち、誰でも対応ができそうだと思いますけど。<br />
通訳として、ケントギルバート氏に頑張ってもらう(笑)</p>
<p>ところで、今回の日米会談は100点満点でしょうね。トランプ大統領も安倍総理が好きみたいだし。<br />
微笑ましい友人関係が確認できて、日本人のトランプ人気は上がるでしょうね。</p>
<p>頑張りましょう。</p>