NHK-BS【ワールドニュースアジア】韓国KBSで
第2ロッテワールド工事現場で作業員が転落死したのを受け、ソウル市がトラブル発生の水族館と映画館の使用中止命令を出したというニュースをやっていたので記録しました(青字はナレーション)
本当にトラブル続きなのに、ソウル市、臨時使用承認を中止するの遅すぎ
つーか、このタワービル自体が不吉で危険そのものなんですけど・・・
アナ「第2ロッテワールドの作業現場で作業員が作業中に転落しました。
水族館の水槽からの水漏れ、映画館の揺れが続く中での死亡事故の発生で先行きが心配です。そうした中、臨時使用承認を与えたソウル市は水族館と映画館の使用中止を命令しました。」
作業員の死亡事故が発生したのは、ショッピングモール棟8階のコンサートホールの工事現場です。
死亡したキムさんは足場の撤去作業中、10mの高さから転落しました。ロッテ建設の役員です。
「事故原因を徹底的に調べて対策を講じます。一緒に作業していた人や目撃者がいない為、まだ原因が分かっていません。」
水族館の水槽からの水漏れや天井の亀裂、映画館の揺れなどが問題になっていたところにとうとう死亡事故まで発生し、ソウル市がようやく腰をあげました。
ソウル市は映画館と水族館の使用中止を命令しました。専門家の調査で映画館のスクリーンが揺れている事が分かり、床の振動も確認されました。
また水族館についても安全性のチェックが進行中で、構造の安全性が確認されるまでは使用を制限すべきだとの判断です。
更に死亡事故が発生したホールについては、工事をストップさせる事にしました。特別点検を行い、再発防止策が纏まってから工事の再開を許可する方針です。
ソウル市の住民です。
「何故今まで放置していたのか理解に苦しみます。遅すぎます。」
ソウル市は、市民の不安や不便を出来るだけ解消するため早急に点検を行い、事故の原因になった問題点が解決されなければ、臨時使用承認を取り消す事も視野に入れています。以上
また転落事故ですが、命綱なしの作業だったって事ですよね?
警察関係者は「足場工事は鉄筋が重いため一人では作業できないが、なぜ一人で上ったのか、作業中の事故なのか、ロッテ側の対処が適切だったかなどを調べている」と説明した。
ちなみに日本では、安全帯(命綱)使用に関しては、労働安全衛生法と厚生労働省令労働安全衛生規則に規定されているそうです。具体的には・・
省令労働安全衛生規則第518条の1
「事業者は、高さが二メートル以上の箇所(作業床の端、開口部等を除く。)で作業を行なう場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない。」省令労働安全衛生規則第518条の2
「作業床を設けることが困難なときは、防網を張り、労働者に安全帯を使用させる等墜落による労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。」
10mの高さから転落死だから、作業床も命綱も防網もなかったのかも知れません。
ロッテ建設って、一事が万事、安全対策を蔑ろにしているようだし、隠蔽・言い訳ばっかで市民も信用していないんですよね。
【取材日記】市民の安全が最優先だ=韓国 2014年12月15日 中央日報
ソウル蚕室(チャムシル)の第2ロッテワールドが「安全スキャンダル」に包まれた模様だ。ソウル市のイ・ゴンギ行政第2副市長が10月2日、「低層部3棟の臨時オープンを承認する」と発表して以降、大小の「安全警報」が鳴っている。
ロッテワールドモール5~6階の飲食店街の通路床の亀裂(10月26日)、ロッテワールドモール1階の天井から落ちた金属物で男性負傷(10月29日)、「AVENUEL」館8階天井ポール亀裂(11月3日)、アクアリウム(水族館)の漏水現象(12月9日)、ロッテシネマワールドタワー店の14館スクリーンと床の揺れ(12月10日)。これまで明らかになった問題だけで数え上げるのも息が切れるほどだ。
実際、第2ロッテワールド誕生の過程でも話が多かった。李明博(イ・ミョンバク)政権時だった2009年3月、首相室は京畿道城南(キョンギド・ソンナム)のソウル空港の補助滑走路変更を条件に第2ロッテワールドの高さ制限を撤回した。呉世勲(オ・セフン)市長時だった2010年11月、ソウル市は高さ制限の撤回により建築許可を変更した。このような迂余曲折を経てロッテグループは123階(555メートル)の第2ロッテワールド新築の夢を叶えた。
この過程で市民からの異議申し出が絶えなかった。ソウル市の臨時オープン承認措置に対して市民団体や保護者らが反発した。「特定財閥大企業の利益の前に、市民の安全や利便性を根こそぎ投げ打った」として反対デモを行ったが力不足だった。
オープン後、安全関連の問題点が提起されるたびにロッテ側は隠したり後手に回る対応をしたりするのが常だった。
5~6階の飲食店街の通路床の亀裂が発見されるとすぐにロッテ建設は「『ソウル3080』(1930年~80年代のソウル)の街デザインを再現するための意図的な亀裂」と釈明したが、ひそかに補修工事を行った。水族館の亀裂に対しても「世界的なアクアリウムで漏水は一般的な現象」と言い逃れた。
政府や公務員の対応も信じられないのは同じだ。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は5月13日、安全帽をかぶって工事現場を点検した。当時、朴市長は「完工時まで持続的に点検する」と約束したが、それだけだった。ソウル市は臨時使用の承認を与えながら「建築物の安全対策など4項目を履行しなければ承認を取り消す」と脅したが、その後に積極的な措置をしたという便りは聞こえてこない。
国民安全処のキム・ドンヒョン生活安全政策官は11日の記者会見で「精密安全診断の結果によって安全措置命令を下した時にロッテが履行しなければ使用制限命令を出せるが、現段階では難しい」と釈明した。一時的な営業停止をしたくても法的手続きのためにできないという話だ。
セウォル号惨事を体験しながら韓国社会が確認した教訓がある。企業が利潤追求にばかり固執すれば、国民の安全を威嚇し、企業自らの存立も大言壮語できないということだ。不安な市民は今「市民の安全を優先してほしい」とロッテに要求している。 チャン・セジョン社会部門記者
市民の生活・安全より特定財閥優先なんだから、事故多発は起きるべきして起きているです。
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《第2ロッテワールドタワー、またトラブル!水族館の水漏れ隠蔽 【韓国KBS】 》
2014年12月10日 より一部抜粋・・何かあってもとにかくいつも隠したり、「大した事ない」「大丈夫」「問題ない」と言うけど、ロッテワールドタワーのトラブル、これで何度目
- 2012年10月25日にビル中央のコンクリートコア部分に複数の亀裂が確認され、2013年2月にマスコミに報道される事態となった[1]。
- 2013年6月25日、建設中タワーの足場とコンクリート型枠が落下。型枠にて作業中の従業員1名が転落死。5名が破片に当たるなどして負傷した[2]。
- 2013年10月1日、午前9時25分ごろ、11階の工事現場から長さ2mの鉄パイプが落下。約50m下にあるソウルメトロ蚕室駅出口天井に当たり、天井が破損する事故が発生した。負傷者なし[3]。
- 2014年2月16日、午前0時02分ごろ、工事現場46階のコンテナボックスから出火。25分後に鎮火。人命被害はなし[4]。
- 2014年に入り、ソウル中心街で突如、地面が陥没するシンクホールという現象が多発している[5]が、第2ロッテワールドタワーの建設工事がその原因という可能性が出ている[6]。
- 2014年10月27日、5階・6階の床にひび割れが確認されたとマスコミの報道され「ソウルの昔の姿を再現したエリアに施工業者が意図的に昔の雰囲気を演出するために高い費用をかけてあえて亀裂を出したもので、安全上なんら問題ない」[7]。
- 2014年10月31日、53人乗りエレベーターが停止し従業員1人が閉じ込められるも「貨物が片側に寄っていた為で問題ない」[8]。
- 2014年11月02日、53人乗りエレベーターが停止し客が閉じ込められるも「担当職員が着いた時には正常に動いて客は降りた後だった、状態は調査中」[9]。
- 2014年11月03日、8階天井構造物に50cmの亀裂が発生するも「耐火ボードの継ぎ目に生じたもので、安全には全く影響はない」[10]。
そして地下鉄工事か、ロッテワールドタワーの地下工事が、シンクホール・ソウルの道路の陥没の原因では?とも言われていますね・・・
韓国の安全への概念、本当に日本とは雲泥の差で毎度ビックリです。
官民癒着か普通の国だから、ソウル市とロッテの癒着も想像に難くないけど、
ナッツリターンみたいに、ロッテグループももっと痛い目に遭わないと分からないかも。
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