中川昭一さんの報じられなかった人柄がちょっと垣間見えたコーナー、
テレビ朝日【やじプラ肝心帳】を初レポートします。(青字はナレーション)
女子アナ「やじプラ肝心帳です。中川元財務大臣の突然の死は、政界に大きな衝撃を与えています。」
アナ「今朝の読売新聞によりますと、亡くなる直前の数日間は体調がすぐれなかったという事で、(フリップ読み上げ)」
女子アナ「国会議員としては、エリートとも言われた中川元大臣なんですが、今年の衆議院選挙では落選しています。
ーVTRー
衝撃の第一報が伝えられたのは午前10時。中川昭一氏の死去。まだ56歳の若さだった。
中川氏の政治家人生は、父、一郎氏の突然の死から始まった。地盤を引き継ぐ為日本興業銀行を辞め、立候補。
父の秘書をしていた鈴木宗男 新党大地代表と繰り広げたいわば、骨肉の争いを制し初当選した。
鈴木氏「昭和58年初当選は、一緒でしたからね、私はどっかで激励の機会でも作ってあげたいなと、こんな風に思ってたんですけどね。もっと早く声をかければよかったかなという気がしますしね。今となってはどうにもならない・・」.
幅広い政策通として知られ、1998年、小渕内閣で農水大臣として初入閣。その後、経済産業大臣、財務・金融担当大臣を歴任。自民党の将来を担う一人として期待を集めていた。田原氏「僕はねそのうちにね、中川さんが総理大臣になるチャンスがあると・・」
更に北朝鮮による拉致問題にも早くから取り組んでいた。.
飯塚氏「当時、この拉致問題については、いち早く先頭に立って、議員の立場としてやっていただいた人ですので、こういう事態になったって事は私たちにとっては非常に残念な事であって・・」一方で、酒にまつわるトラブルが度々あり、問題になっていた。
今年2月財務大臣在任中、ローマで開かれたG7での会見で(VTR)このもうろう会見は国内だけでなく国外からも批判を浴びた。そんな中、中川氏を支えたのは家族だった。
郁子夫人「がんばれー日本一 がんばれ がんばれ 大丈夫!」
だが、3日後に財務大臣を辞任。.
Q.「最近、お酒というのは飲んでらっしゃったんですか?!」
谷津氏「飲まないですよ!
ええ、我々がね、何回かそういう宴席になったけど、一切飲まない!
一切飲まなかった!
例の問題の後飲んでない・・」
そして背水の陣で臨んだ衆院選、中川氏は一大決心をしていた。
中川氏「日本の為に断酒を宣言しました。逆風があっても十勝、日本の為にがんばるという事です。」
しかし、落選。 比例での復活も果たせなかった。
中川氏「本当に申し訳ございませんでした。こういう結果になった事、ひとえに私の責任と。おわびの言葉しかございません。」続々と弔問に訪れる自民党幹部幹部たち(谷垣氏・麻生氏・安倍氏の映像)
安倍氏「電話で話した時にはですね、本当に元気そうで、保守再生の為に『アベちゃんがんばろう』と、こういう風に言っていました。本当に本当に返す返すも残念です。」
8期続いた議員生活。総裁候補とも言われた中川氏はどんな様子だったのだろうか。
伊藤氏「選挙が終わった後の後援会の総会にですね、
おいでになると思っていた中川さんが欠席されたというような事でですね、
地元の皆さんもなんか
『おや、昭一さんはどうしちゃったんだろう』というような事で、
いろんな意味で心配をされていましたねぇ。」
-VTRおわり スタジオへ-
女子アナ「さて、今朝は亡くなった中川元大臣と旧知の間柄、日本大学教授の岩井奉信さんにお越しいただきました。宜しくお願いいたします。あのー、岩井先生は中川元大臣が興銀にお勤めの頃からのお知り合いという事で、今回は非常にショックでいらっしゃいますねぇ。」
岩井氏「そうですねぇ、我々としてはね、数少ないファーストネームで呼べる政治家だという事で、
ドンドンドンドン出世をすると、その一方でちょっとお酒の問題だとかの話はチラチラ聞いておりましたんで、大丈夫かなぁとは思って、特に落選をして気落ちをしているんではないかなと思ったんだけれども、
まさかね、死ぬ、お亡くなりになるとは思わなかった。びっくりしましたねー。」
アナ「あのー若い頃からのお付き合いだったという事で、もちろん政治家としての中川さんの顔もご存知だったと思いますが、普段の素顔、普段の人柄はどんな感じだったんですか。」
岩井氏「いや、非常にやはり真面目な人でしたし、色々勉強もされる人だったと思いますし、そういった面ではよく二世議員のひ弱さとよく言われるんですけれども、そういう今の二世議員のひ弱さというのは無くて、非常にやはり真摯な政治家ではありましたよね。」
女子アナ「そうですね。よく言われることですが、そのお父さんの後継争いを鈴木宗男さんと繰り広げた、ねっ、これ語り継がれるんじゃないかと思いますけれども、当時、岩井先生、相談に乗ったりってこと、おありだったんですか?!」
岩井氏「いや、出る前からは存じ上げてましたけども、本来は政治家としては弟さんの方が向いているんではないかとよく言ってたんですねぇ。
ところが弟さんがやはり継げるような状況ではない中で、お父さんが突然亡くなられたもんだから、継がれたと。ただ宗男さんとの骨肉の争いは同じ選挙区だったもんですからね、そうすると変な話、お二人が通った事になると、このままずーっと二人の争いでもって消耗していくんじゃないか、大変だなぁっていう話は仲間内ではしてましたよねー。」
アナ「さて、中川元財務大臣の経歴をコチラ簡単ではありますけどご紹介します。(画面読み上げ)
岩井さん、正に一ヶ月あまり前の衆議院選までは、順風満帆のエリートコースを歩んでいた方なんですよねー。」
岩井氏「そうですね。経歴からすれば主要大臣をやられ、そして党の要職もやりという感じでは、正に総裁候補の経歴をそのまま持っておられた。
で、また小泉内閣以降重要な閣僚をずーっと続けておられるという事は、やはりこれは将来のリーダー候補。特に小泉さんはやはり物凄く中川さんをかわいがったというところがあって、だいぶお酒の問題も当時ありましたけども、小泉さんは庇っておられた。そういった点では嘱望されたんだろうと思いますよねー。」
女子アナ「あの、亡くなった方にね、こういう事申し上げるのはアレですけども、やっぱり朦朧会見とか色々お酒に関係するんじゃないかというトラブルつきませんでした。岩井先生、一緒にお酒召し上がった事はありますか?!」
岩井氏「はい、ありますが、昔ですけどそんな感じではない明るいお酒ではありましたし、まぁしかしながら自民党が野に下った時、一緒に飲んでるとやはり自民党のことを心配して、ちょっと深酒をするということはありました。ただ、その言われているような事は無かったですよねー。」
アナ「さて、まぁ安倍元総理が先ほどね、VTRの中で中川さんと最近話した時に保守再生に向けがんばろうと、こんな声も聞かれていたという話をしていましたけど、竹田さん、今まさに、自民党が再生を図ろうとしている中で、もちろん議席は失ってしまいましたが、非常に大事な人物を失ったという意味では、自民党に対する影響も大きいんでしょうね。」
竹田氏「中川さんの主張で私いつも、もっともだなぁと思っていたのは、
非核三原則の見直しや、核武装の必要性について議論をもっとしようという事だったんですけども、
北方領土の問題についても、麻生さんが二島返還言い出した時も、とんでもないと。北海道選出の議員だからって事もあったかも知れませんが、
自民党は二大政党制の中で民主党と対立して再生していく為には、やっぱりあのー、保守政党として再生していくってのがひとつ現実的だと思うんですが、安倍さんみたいに美しい国みたいに理念で語る方はいても、割とそれをキチンと説得力がある言葉で保守とは何かっていうのを語れる政治家ってのが他にあんまりいない。谷垣さんも総裁選で保守保守って言ってましたけど、もうひとつ曖昧だ。
そのへんからすると、やはり中川さんが最終的にご自身が中心的になるかどうかは別にして、保守としての自民党の中で果たしていける役割は大きかったと思うので、その影響はやっぱりあるんじゃないかなぁと思いますけど。」
女子アナ「あとは川村さん、拉致問題ですね、早くから取り組まれていたという事で、」
川村氏「そうですね、あの拉致被害者の家族の方たちにもかなり信頼感がありましたし、
私は何よりも驚いたのは、伊吹派の総会の時に当時、彼がエースとして、中川さんが講演をされた。
で、その時にやっぱり農林問題に関しても、水資源の問題から食糧の安全保障の問題をあれだけスラスラとかなりデーターをこまめに入れてですね、説得力のある講演をされた。非常に良い勉強を私もさせて頂いた憶えがありますけどねぇ。」
女子アナ「勉強家でいらしたらしいですよねぇー、岩井先生今日はありがとうございました。」 以上
川村氏、地上波ではちゃんとマトモなコメントできて、安心しました。
パックインジャーナルの時は、みんなで「人であらず」的なボロクソコメントしますから。
中川さんの真面目さが垣間見えたコーナーで良かったです。
でも本当は、あの会見後のバッシング中にもそんな風に言って、もう少し庇って欲しかった・・
で、今朝の【朝ズバッ!】の8時またぎのコーナーも、不謹慎な感じではなく、まあまあ。
亡くなった人をとやかく言うような、人でなしのコメンテーターはこの期に及んでいないと思ったら、やっぱりいました。 予想通りの吉永みち子!
次の記事で、【スーパーモーニング】での、鳥越氏と吉永みち子氏のコメントと、中川さんと鈴木宗男氏との後継者・骨肉の争い編を過去映像のレポートします。
にほんブログ村 ←ちょっと共感!の方はポチッとよろしく
この記事へのコメント
中川さんへの贖罪の気持ちは、マトモな人間ならマスコミといえども少しはあるでしょうね。<br />
ほぼ、お悔やみの気持ちからの報道ということで、良かったのですが、<br />
スパモニ(記録済み)とミヤネ屋(コメ情報)が酷かったようです。</p>
<p>>中川さんの功績や存在を意図的に矮小化して、結局中川さんの弱さの象徴として「酩酊会見」の映像が流れるといったような、そんな扱いでした。</p>
<p>そうそう、どこもそういう流れです。ちなみにスパモニはムネオとの骨肉の争いを流してましたが・・</p>
<p>辛坊なんか、本人気にしてないんじゃないでしょうか。<br />
放送できないような事まで言って貶めるような人間ですからねー</p>
ショックですね。<br />
例の会見映像は、テレビが必要以上に流し続けました。そして笑い者にした・・・<br />
せめて、功績も一緒に報道して欲しかったです。</p>
<p>はい、かっこいい人でしたねー。大好きでした。</p>
<p>中川さんの功績や存在を意図的に矮小化して、結局中川さんの弱さの象徴として「酩酊会見」の映像が流れるといったような、そんな扱いでした。</p>
<p>どこまで腐ってやがんだマスコミは、という感じです。<br />
辛坊も、中川さんの報道をしなくなった辺りで、しれっと出てくるのでしょうね。</p>
この件を知った時にはまた例の会見映像がけっこう流れるんだろうなと思いましたが・・・やっぱりその通りで。<br />
会見映像以外のものも含めて、亡くなった方を貶めるのってやはり見ていて嫌なものです。</p>
<p>やっぱりかっこいい人だったなぁと素直にそう思いました。</p>